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【着物コラム】着物のコーディネートに悩んだら


こんにちは、着物コーディネーターさとです。

昨年くらい?からTwitterやInstagramに
着付けの早送り動画を載せているのですが、
定期的に「おお!」というくらいの数のリアクションがあるので、
やっぱり着物ユーザー数が伸びない原因の一つは
「着付けの形骸化」なんだなぁ、と感じています。

私は何度でも主張したいのですが、
着付けもコーディネートも目的ではなく手段です。
着付けを教える側が「ハイ、ここからここは何センチです!」
という答えを決めた教え方をするので難しい問題なのですが、
身長も骨格もバストサイズもそれぞれ違うのに、
着付けの形は同じにしか教えないなんておかしいですから。

着物の良いところは、
着付けという作業で形を変えられる=自分でデザインができるところ
だと私は思っています。



さて、個人的によくされる質問なんですが、
「●●に行く場合、どんな着物で行けばいいですか?」
これ、カジュアルな席ならいざ知らず、
誰かに会う約束をしているとちょっと緊張しますよね。

茶道などの「制服着物」は独自ルールがあるので、
「その相談はお師匠さんにして下さい!」で終わりなのですが、
今日はそれ以外、
かつ、自力でコーディネートを決めたい人向けの記事を書いてみようと思います。


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フォーマルな席の着物はプロに投げよう


着物の世界の人達は「TPOさえ守ればOK」ってよく言います。
けど、着物の世界のルールがよく分からないと、
「TPOってなんやねん」からのスタートですよね。
しかも、その場合、着物の世界内やブライダル産業内でしか
ルールが認識されていないケースが殆どなのが現状です。
(売れなくて和装産業自体が衰退しているので、当たり前の事なんですけどね・・・)

現代でTPOを守らなきゃいけない場所って少ないです。
式典、何かの記念パーティ、知人の結婚式、くらいです。
そんな時に自力で着物を着る人、かなりの少数派ですよね?
プロに依頼することが大半。不明点は依頼した業者に聞くのが無難です。

「誰を立てるか」がキーポイント

私が普段着の着物を着ているとき、大体は人に会う約束をしているけど、
気楽に会える友人知人であったり、
私が着物を好きな事を承知している相手なので、
「何を着たらいいか」で悩むことはさほどありません。
多分「好きにしろ」としか思われていないからです。笑

しかし、その他で「コーディネートに悩む」機会って、
恐らく気を遣う相手がいる、気を遣う場所に行く時ですよね。
そんな時は「立てる相手に合わせる」「行く場所に合った物を選ぶ」を優先すれば良いと思います。
着物のコーディネートだけではなく、全ての事に通じますよね。
ドレスコードのあるような場所以外でも、
場所の雰囲気に合わせておけば、違和感のあるコーディネートにはなりにくいです。

もしも立てる相手がいないのにコーディネートに悩んだら
それはズバリ「好きにしろ」です。笑
誰かを著しく傷つけたり、公共性を欠いていなければ、
ファッションは基本的に自由だと私は思っています。


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着物のコーディネートは消去法

着物って合わせるパーツが大体決まっています。
着物+帯+帯揚げ&帯締め+鞄や履物+髪飾り
大体がこれで完結します。

どんなに悩んでも、この中で完結するので、
目的が決まっているなら、そんなに分岐は多くないはずです。
もし「悩んでしまって決められない」人がいるなら、
先に目的を決めることをオススメします。


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