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【着物コラム】着物を着たら「上品な人」になれる?着物と変身願望の不思議な関係

こんにちは、着物コーディネーターさとです。

実は最近中国版TwitterのWeiboというSNSを始めてみたのですが、
「オススメのレンタル着物屋さん教えて!」
と、結構高確率で訊かれます。
中国人の若い女性の間では、日本旅行とレンタル着物はセットのようです。

実は中国国内でも「変身写真館」のようなお店もあって、
「そういうお店ではなく、日本でレンタル着物」
を選ぶのは、体験とセットになっているからなんですよね。

片や、日本人は観光地などで「花魁」「舞妓さん」などに変身するの、
結構好きな人が多いですよね。

着物が非日常になってしまったので、
着物=いつもと違う自分になれる
というPRしている着物屋さんも意外に多いです。




着物=変身願望を満たすツール


実際のところ、着物は変身願望を満たすツールとして見られがちです。
着物=セレブ
着物=お上品

という印象も強く、実際着物を着て出歩く人が少ないので、ちょっと珍しい。
これって、
着物=非日常だからこその現象なんですよね。

自分と違う誰か・いつもと違う自分になれるんじゃないか?
という期待感が生まれるし、
その期待感に乗じたPRをしてしまう着物屋さんも多いのです。
でも、着るものが変わっただけで人間の中身まで変わったらコワいですよね。笑




着物だから何者かにならないければいけない、という思い込み


個人的に、北九州の荒れる成人式!みたいな着物の着こなしが大好きなのですが、笑
あれって「やんちゃな若者」がそもマインドのまま着物を着ているんですよね。

成人式の振袖は親御さんの好みなども反映されるので、
「ちょっといいとこのお嬢さん・お坊ちゃん風」の着こなしが大多数です。
でも、先にも述べた通り、
服を変えてもその人の中身までは変わりません。
「これを着たからには上品な人にならなければいけない」
なんて、私立高校の制服みたいだなって私は思います。



着物だからって特別な何かになる必要はない

もちろん、変身願望を満たすのが楽しい人もいますし、
それはひとつの楽しみ方です。
私はそれもいいなって思いますよ!

でも、
着物を着たからってセレブになれる訳ではないし、
着物を着たからって外国生まれの方が日本人になれる訳ではないです。
「着物だから●●な人にならなければ!」
なんて意気込む必要は全く無いんです。

私は、着物はサイズやデザインを自分で調整できる、
人に合わせることができる服だと思っています。

自分に似合う服を選ぶのって、楽しいと思いませんか?
更にその服を、自分に似合う形にできるのって、
もっと楽しいと思いませんか?
思い込みで制限をされてしまうなんて勿体無いです。


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さと*着物コーディネーター

大正浪漫とメリケンサック。着物コーディネーターさとです。 noteでは着物に関するコラムやレクチャー記事を書いています。

着物コラム

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