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ブルーパドル:2019年の仕事まとめ

ブルーパドルは2019年7月で、設立して3年になります。毎年、その1年でやったことをまとめています。

1年目のまとめ
2年目のまとめ

ちょっと公開が遅くなりましたが、3年目の実績をまとめました。

「ブルーパドルとは」
コンテンツの企画/デザイン会社。代表:佐藤ねじ。いろんなジャンルで、ちょっと新しいもの「0→0.1」を作ることを目的としている。ギルド型の組織で、主に11名のチームで活動している。
https://blue-puddle.com/
「主にやっていること」
1:空間・商品企画
2:こどもコンテンツ
3:コーポレートサイト/広告・PR



⭐️「空間・商品企画」

現在ブルーパドルが注力しているのが「空間」と「商品企画」です。デジタルをうまく絡めたり、PR視点、UX視点を加えて、まだなかった新しいカテゴリや、新しい体験を作っていきます。


1:不思議な宿

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京都にはたくさんのゲストハウスがありますが、これまでとは全く趣向の異なる宿泊施設をつくりました。

●室内で起こる怪奇現象のレベルを調整できる「怖い部屋」
●壁がスイッチだらけの「多い部屋」
●景色を変えられる「景色の部屋」
●人気ボードゲームが揃った「ボドゲの部屋」など、
不思議な11の客室に宿泊できます。

このプロジェクトはおよそ3年かかってしまったのですが、やっとリリースできました。テレビを始め、ラジオ、ネットメディアもSNSでも大きな反響を頂けました。

FINDERSさんで、けっこう詳しく話を載せてもらっています。
https://finders.me/articles.php?id=1356

2:たまに動く喫茶店

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宿の1階には、これまた不思議な喫茶店もつくりました。ここのメニューでは、コーヒーやサンドイッチと並んで「音楽」が注文できるようになっています。好きな曲を注文すると、そのテンポに合わせて、店内にある提灯や時計、トイレのサインが踊り出します。

普通動かない物を動かすことで、魔法の世界のような、不思議な空間を演出します。「時報、和太鼓、テクノ、ロック、フレンチ」など、9つのジャンルによって、空間がいろんな踊り方をします。

●たまに動く喫茶店
https://fushiginayado.com/cafe/

3:アナログデジタルボドゲ

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「アナログデジタルボドゲ」は、SuicaのようなICカードを活用し、デジタルでできる事とアナログボドゲの良さを組み合わせたカードゲーム集です。

用意するものは絵柄のない白いICカード12枚とiPhoneだけです。このカードをスマホにかざすと、音が鳴ったり、絵柄が現れたり、インターネットにつながったりします。この仕組みを活かして、既存のアナログボドゲに効果音を加えたり、新しいゲーム体験をつくることができます。

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例えば、Twitter版ロシアンルーレットこと「ロシアンツイート」は、実際のあなたのTwitterアカウントを使って遊ぶ、恐怖のゲームです。

失敗すると、あなたのツイッターアカウントから、あなたが書いていない投稿をツイートされてしまいます。SNSの恥ずかしい投稿は、即ち「死」を意味します。

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「見えない神経衰弱」は、目を閉じて遊ぶ「音」の神経衰弱。

絵柄のペアを探すのではなく「音のペア」を探す神経衰弱。プレイヤーは目を閉じて、触覚と聴覚をつかってカードを探します。見えなくなることで、まるで瞑想世界のような不思議な感覚のゲームとなります。

昨年、限定100部で販売しました。現在、iOS / Android両対応版を開発中で、おそらく来年クラウドファンディングで正式にリリースする予定です。自社コンテンツです。

●アナログデジタルボドゲ
https://bodoge.blue-puddle.com/analog_degital_bodoge/

4:Film Lamp

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DVDの映像の色を取得して、照明にするプロダクトの企画をしました。うっすら映像を感じるけど、あくまで照明。不思議な色の動き方をして面白いです。家にある観なくなったDVDが、照明として再利用できるというアイデアです。

こちら、ピラミッドフィルム クアドラさん、 BASSDRUM の清水幹太さん
と作りました。試作ですが、実際にDVD入れて動きます。ジャンルによって雰囲気が全然違って、面白かったです。
https://pfq.jp/works/filmlamp/



「こどもコンテンツ」

ブルーパドルの2つめの得意領域は、こどもコンテンツです。私の息子と毎年つくる「息子シリーズ」から、プロダクト・サービスや、こども系の事業のブランディング・PRのお仕事など、いろいろやっています。


5:小1起業家

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毎年やっている息子と何か作るシリーズ。今年は「お金の勉強と、コーヒー屋の家庭内起業」というのを行いました。
https://note.mu/sato_nezi/n/n7b911aadd691

大きく拡散し、サンジャポなどでも紹介して頂きました。嬉しかったのは、この記事をもとに、実際にお子さんがいる家庭で、こういうやり方を試してみたという声がたくさん聞けたことです。過去には「5歳児が値段を決める美術館」や「2歳児に社会問題をインタビューする動画」など、年齢×デジタルコンテンツでいろいろやっています。

6:なりきりラボ

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探求学習塾「エイスクール」の授業ブランディングをさせて頂きました。サイト・デザイン全般を担当。この探求学習/アクティブラーニングは、いま教育界では注目の分野です。2019年のグッドデザイン賞も頂きました。http://aschool.co.jp/program/narikirilab/

7:エコー画

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エコー写真を、写真と全く同じサイズ・情報のまま「イラスト化」し、生まれる前の似顔絵がもらえるサービスを作りました。
https://echoga.blue-puddle.com/

エコー写真は劣化しやすかったり、どこが目なのかとかが分かりにくいので想像しながら、かわいい我が子を脳内補完しているのですが、それをイラストにして送ってもらえるサービスです。

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これが、、

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こうなります。かわいい…。昨年、2人目の子が生まれたのですが、その出産の説明会のときに、思いついたアイデアメモを、そのまま実現したものです。

8:SCRAP五教科謎解き能力検定

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SCRAPさんがつくった、五教科の知識がいる謎解き検定。ブルーパドルで、サイトつくらせていただきました。こういう感じで、五教科の知識が必要な謎解きが出てきます。(問題の答えは、サイトをご覧ください。)
https://www.nazoken.com/gokyouka/

9:こどもスタートアップ塾

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NPOこどもDIY部の授業と、そのシステムをつくりました。こども達が自分が起業するとしたらどんな会社にするかを考え、そのサイトを作るワークショップです。
http://ksuj.work/



「コーポレートサイト」

僕らにとってWEBは一番慣れた領域で、やっぱりWEB作るのは好きなので、相変わらずコーポレートサイトは、作っています。単に効率重視のサイトよりも、その企業「らしさ」が滲み出るWEBを作ることにこだわっています。


10:1980YEN

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私も所属している、ファストカルチャーバンド1980YEN(イチキュッパ)の公式サイト。このバンドらしさ全開で、最近ではあまり作ることもない「凝った変なWEB」です。TDCのRGB部門に入選し、gggでも展示されました。
https://1980yen.com/

11:考え中の「CI/WEB」

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「あたりまえポエム」「54字の物語」などの企画作家の氏くんの会社「考え中」のCI/サイトを作りました。社名に合わせて、「まだ存在しない余白だけのロゴ」という禅問答のようなCIを設計しました。タイプデザインは村山辰徳くん(ADC・TDCに入選)
https://thinking.co.jp/

12:ライトパブリシティ

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日本を代表するデザイン会社「ライトパブリシティ」さんのコーポレートサイトのリニューアルを、お手伝いさせて頂きました。歴史的な価値がある実績が並ぶので、なるべくボディコピーまで読めるように、事例を大きい画像で見れるように設計しました。
https://www.lightpublicity.co.jp/

13:オフィスながも

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「有吉くんの正直さんぽ」などのテレビ制作会社「オフィスながも」さんのコーポレートリニューアルをしました。脱テレビ制作会社ということで、テレビ制作のノウハウを活かして、イベント、食育、スナックなど様々なコンテンツを展開しようとされています。業界内には熱狂的なファンも多い、玉袋筋太郎さんの「スナック玉ちゃん」を作られた会社でもあります。

その想いを、ゲームのノウハウを別のジャンルに応用する「ゲーミフィケーション」の言葉を借りて、「TVfication」という言葉にまとめました。
https://nagamo.jp



「その他のPR・広告」

僕らの仕事はある意味で全部「PR」の仕事なのですが、上記でご紹介した以外の事例をまとめます。


14:カラスよけCD

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1980YENの3rdアルバム「ファストフード」の発売記念PR。「カラスよけ対策でぶら下げるCD」という形で、全国のファーストフードの店の近くに設置して、配布しました。
https://1980yen.com/news/crow/

15:口伝配信

口伝伝説

音楽の新しい配信方法を考えたとき、口伝でしか配信されない曲というものを1980YENで作りました。基本的に、ライブでしか披露されず、ネットで音源をアップするのは禁止。メンバーの食品まつりが、発祥の元祖。「ここでしか聴けない曲」という制限によって、ライブでは独特な盛り上がりを見せます。(どんな曲だったのか、僕ももううろ覚えになっています…)
https://fast-food.1980yen.com/kuden/


16:ラディアン「割れスマホ壁紙専門店」

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画面がヒビ割れたスマホに合わせた絵柄だけを用意した、割れスマホ専門の壁紙サイト。NHKアニメ「ラディアン」の絵をもっと知ってもらうためのデジタルインセンティブとして制作しました。
https://anime-radiant.com/wallpapers/

17:オズマPR「両A面採用」

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オズマPRさんの新卒採用サイト。両面性をもった人を採用したいという狙いがあったので、サイトもそのまま両面性をもった構造にしました。
https://ozma.co.jp/colorfulozma/

18:ツバル〜沈みゆく旅行記〜

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沈みゆく国ツバルの現状をレポートしたサイト。のデザインと実装を担当。現在の水位を取得して、その位置までサイトが沈むという演出を入れています。
http://sinktuvalu.tv/

19:VOTE FOR OKINAWA「選挙に行こう、沖縄のために」

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映像監督の関根光才さんと、プロデューサー高橋聡さんにお声がけ頂いた「沖縄県知事選挙へ行こう」の有志プロジェクト。サイト部分でお手伝いさせて頂きました。
https://vote-for-okinawa.com/

20:PARK HUMAN

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ANAのアイデアを出す過程を記事にするお仕事の中で、人間が遊具になる「PARK HUMAN」という企画をつくりました。実際に製品化はしていませんが、何かで実現してみたいフレームだなと思っています。

21:架空のプロダクト

その他、ツイッターでたまに「空間デザイン・商品企画」などのアイデアを出しています。実現してみたいなやつと、ただのネタが混じっています。

22:ギルド化

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今年2月より、完全ギルド化し、それに伴ってエンジニア、デザイナー、映像作家などの心強いメンバーが増えました。ギルド化したことで、私自身もフットワーク軽く動けるようになり、チョコレイトに参戦したり、まだ発表していない、面白いメンバーも増えたり、初期メンバーも個々に活躍したいり。この話はまたどこかでご紹介したいなと思います。
https://note.mu/sato_nezi/n/n7ffe7a4346c1

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4年目もよろしくお願いいたします

ブルーパドルでは、これからも「0→0.1」の小さくても新しい発見を繰り返し、そこから「0→1」の大きなを発見を狙っていこうと思っています。

個人的には「不思議な宿」のような、空間体験の拡張は、まだまだ空いてる土俵があるなと感じています。企画があっても、実現がなかなか難しいからです。一方で、建築チームは、そういう出会いを探している人も多い印象です。両者がうまくマッチングされてないだけで、もっと空間はPRやデジタル畑とつながり、面白くできるだろうと。

お店/商品/展覧会/街/行政/医療/SDGs/社会問題/商店街/農業/ラーメン/ボドゲ/漫画/ゲーム/プログラミング教育/小学校/保育園/子育て…

今後もいろんなジャンルで、僕らのスキルが活かせる場所は、たくさんあるなと感じています。これからリリースするお仕事も、商品企画や、地域活性系の企画、展示企画などが控えています。

何か僕らがお役立ちできそうな事がありましたら、ぜひ、お気軽にお声がけください。

●Twitter:https://twitter.com/sato_nezi
●メール:info@blue-puddle.com

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