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清められる願い(11/5)

家族を憎み、そしり、又蔑み

それらは結局、自分のことだと気付くのに

時間は全然かからない

それだのに、それだのに

負のスパイラルの只中に渦にハマる

己のなしたこと

己のなすべきこと

己の償うこと

己の悔い

それをこそ胸に刻みゆくべきだのに

また仄暗い、薄ら寒い思いに

足を、心を、さらわれてゆく

恩や愛や、体熱や

それらは結局、過去の幻に過ぎないのか

そうではない、そうでは

僕はそう思わない、思いたくない

又、遠い炎が舌を出すとき

それは暗い思い出に広がり、薪とする

肌寒い空に

陰鬱に、陰鬱にその炎は思考を燃やす

それを冷ますのは理性

玲瓏な命

「僕の思想はそんなものじゃない」

良心はそれらの炎を消化する

清め清める

願い希求する本能で

今また体熱は戻り

冷たい炎を駆逐すれば

しばらくの休戦に心安らぎ

瞑目と静音を心に映ず

心は大我と小我の戦の庭

生きている限り命ある限り

生を生き抜く僕の生を

天上の神なる御霊みたまに捧げる

令和5年11月5日

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