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なまはげのお祭り

唐突だが、なまはげに良い思い出がない。
男鹿の子供達には当然だが、トラウマである。
昔のなまはげは、怖かった!
気骨のある人たちがいなくなって、なまはげも優しくなった、というか、怖いなまはげがやれなくなった。
かくいう僕も、2~3年なまはげをやった。
人がいないので、ふにゃふにゃした僕でも重宝された。(もっとふにゃふにゃした、双子のなまはげもいた…笑)
観光用のなまはげはお酒を飲まなくてよいが、実際のなまはげはお酒を飲む。飲まされる。家々を回るので、終わり頃には結構な酒量になる。ある家で、しこたま飲まされるところがあった。
「オー!なまはげイジメらんだが!オー!」
と僕、なまはげは怒鳴ったが、聞いちゃくれない。ひどい。
地域おこし協力隊の人がなまはげをやったことがあった。酔っ払って「ワン!」と吠えてた。ヤケクソの気持ちは一緒だが、それは犬かも知れない…。酔いつぶれて可哀想だった。
かくいう僕も、酔いつぶれてた方である。なまはげは大晦日の行事なので、正月をゲロと共に迎える気分は最悪だった。
なまはげにいい思い出がなかったが、やる方も大変だと分かった。
で、病気諸々あるので、なまはげは止めさせてもらった。なまはげに愛を。

男鹿半島に生まれ育った僕だが、なまはげのお祭り、「なまはげ紫灯(せど)まつり」には行ったことが無かった。混むから。
でも、一回行こうと思って、行ってきた。
結論を言うと、凄く素敵なお祭りだった。
神事がとても良かった。
お湯かけのお祓い神事で、場が一気に清浄になるのを感じた。とっても清々しい気。
なまはげは厄払いだし、市長の挨拶は校長先生の挨拶みたいでダルかったが、総じて良かった。
地元民で却って軽んじていたが、行って認識を改めた。
なまはげに良い思い出が上書きされた。それはとてもうれしい、ありがたいことであった。感謝。
なまはげの真髄は、清い信仰なんですね。

超蛇足!
因みに、お酒を売ってたテントの巫女さん姿の女の子がとっても美人でした!(バイトのコかな?)ちょろっとお話ししたら、地元の人でした。良い客引きじゃ。秋田美人って言葉は、割と本当かもしれない…。お酒も美味しかったよ(笑)

↓なまはげのミニ出刃包丁。入場券として使われてた。笑

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