「あんこのプール」か、「カスタードクリームのプール」か
だいぶ、相当、かなり以前の飲み会での、どうでもでいい話なのですが。
「どうせ溺れるなら、『あんこのプール』か、『カスタードクリームのプール』のどっちなのか。」
このテーマをめぐって、かなりお酒が入ってせいもありなぜか議論が白熱したことがありました。
議論の過程で、「あんこ派」にも「こしあん派」と「つぶあん派」がいることが判明。また「カスタードクリーム派」にも「『なめプリ』のような、なめらか派」や「昔ながらのちょっと固め派」がいいとか、それぞれの派閥内での内紛となり、、、。
なんだか皆ぐでぐでの飲み会にり、ななぜこの話になったのか、結論はどうなったのか全くもって記憶が定かではなく、、本当に、どうでもいい話なのですが。
でも、BRUTUSの「あんこか、カスタードか。」の特別編集号を手に取ってしまってからは、どうでもよくない感じに思えてきてしまいました。
「なにしろあんこ好きなもので。」というページには、おはぎ
たいやき、お団子、どら焼き、豆大福、あんぱん、お汁粉、羊羹、、、と、めくるめく「あんこの世界」が広がっている。
一方、「なにしろカスタード好きなもので。」というページからは、プリン、シュークリーム、クリームパン、クリームアラモード、、、と豪華絢爛な「カスタードクリームワールド」が繰り広げられています。
さて、どちらがいいのか、、こればかなり判断が迷う事態に陥ることに。
私はどちらかと言うと、「あんこ派」の中での「こしあん派」に属していあすが、、。
でも、、正直言ってカスタードクリームも捨てがたい。。。
さて、あんパンの元祖は1874(明治7)年に発売した木村屋が発売したもの。
ということで、百貨店の木村屋直営店であんパンを買ってきました。
断面はこんな感じ。
左側の「こしあんパン」は酒種(米と麹で作る日本独自の天然酵母)として桜が使われていて、あましょっぱい味も楽しめるものでした。
一方、クリームパンの元祖は1904(明治37)年に中村屋が発売したもののようです。
こちらは、新宿中村屋本店に行って「クリームパン」を買ってきました。
断面はこんな感じ。
BRUTUS特集号ではマトリックス表でクリームパンを分析しています。
「ふんわり」ー「ずっしり」、「濃厚」ー「あっさり」の2軸で分析。
新宿中村屋のクリームパンは「ふんわりーあっさり」象限に位置付けられています。
日本の3大菓子パンのうち、あんパン、ジャムパンは木村屋、クリームパンは中村屋の開発のようで、パンの中に色々な食材を入れて新しいパンをつくろうとしている日本人の心意気を感じました。
さてさて、「あんこ」か「カスタードクリーム」かの議論はもうどうでもいいかな、と思いつつ、、もしかしたら、、いっそのこと、、とちらりと思っていたことが、、木村屋でそのパンが売られていました!
カスタードクリームそのものではないのですが、バターホイップとあんこの饗宴!
断面はこんな感じ。
これはこれで美味しい。美味しいのですが、、
人の好みはそれぞれなのですが。
うーん。。
それぞれで味わいうのがいいのかなあ。。
やはり、「あんこ」はあんこ、「カスタードクリーム」はクリームでそれぞれの立場で行くしかないのか、それを統合して新しい世界へ行く道はないのかなと思ったり。
ふと、本棚から取り出したのは、「使える弁証法」(田坂広志:東洋経済新報社)
世の中の変化の本質を洞察し、予見する時の考え方として、「螺旋的発展」、「否定の否定による発展」、「量から質への転化による発展」の他に「対立物の相互浸透による発展」というものがあるようです。
事例として、「リアルとネット」、「ベンチャーキャピタルとコンサルティング会社」、「営利企業と非営利組織」などが挙げられています。
では、「『あんこ』と『カスタードクリーム』」はどうなんだろう。。
あれ、『あんこ』と『カスタードクリーム』は対立し、闘争状態にあったのかな、矛盾した状態なのだろうか。。
それぞれの美味しさでいいかも。
日本伝統のあんパン、クリームパンを一気に食べたせいか、やや食傷気味になり、ぼーっとてしまった午後でした。
でも、あんパン、クリームパンどちらも美味しかったです!
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