見出し画像

来年じゃないよ

冬の間のりんご農家は剪定作業をしています。

剪定作業とは、不要な枝、作業の邪魔になる枝、お日様が満遍なく当たるように、、、など簡単に説明されがちですが全く違います。

来年のために剪定する、、、これも違います。

私の考える剪定についての大事な考えとして木を何十年も維持する。というのがあります。私が就農したての頃はたった一年剪定しただけで木を弱らせてしまったことがあります。活かすも殺すも生産者の技量によるんです。

剪定していると一本たりとも同じ木はなく、枝の太さや花芽の数もバラバラ。それらを瞬時に判断し切るのか?切らないのか?の選択をする。切ることで弱ったり、逆に切らなくても弱ったりするもんだから困ったもんです。剪定によって品質や収量が大きく変わるので生産者の剪定に対する意識は他の管理作業に比べ高いです。

写真の木は私のおじいちゃんが植えた木で樹齢約60年。フジの木です。就農当時排水不良なのもあって弱々しかった木も今では毎年沢山のりんごを実らせてくれます。近所の農家にもお褒めの言葉をいただくほどに。この木は私の剪定技術のバロメーター。

息子に引き継げるまでもっともっと頑張らなきゃ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?