デザイナーのポートフォリオサイトに大事な方向性と条件の持論

あ、ポートフォリオサイトをリニューアルしようかなぁ。

フリーランスになって1年が経とうとする今日このごろ、ふと手間のかかることを思うわけです。

2ヶ月ぐらい前ですが「ポートフォリオナイト」というイベントに登壇したモンブランさん(@MontBlanc)がLT中のスライドで、ポートフォリオサイトの在り方の例のひとつとして僕のポートフォリオサイトを紹介してくださいました。(ありがとうございます!)

登壇者は錚々たるメンバーなのでLTを聞いた方は大満足かと思いますが、今更ながらに事例のサイトを作った身として、また、ポートフォリオサイトを改めて「作ろうとする人間」として、考えた・考えてることをnoteに綴ろうと思います。

ポートフォリオサイトの目的

やれデザインだの、何だのという話のときに当たり前に挙がる話ですが、○○というターゲットに向けて…などは置いておいて、カンタンに決めればいいと思います。

・就活、転職のため
→面接に持ってく(就活時期:直近?
→Wantedlyなどに露出する(就活時期:先?
・営業媒体として
→名刺に載せるだけのため
→フリーランスとして独立・起業するから
→Wantedlyなどに露出する

だいたいこの太字見出しで書いた2つでしょうか。
それぐらいにしておきましょうか。

カンタンに決めればいい、といったのは、お客様を相手にしないからですね。
べつに「クライアント俺!Ad俺!Cd俺!Front end俺!Design俺!」でもいいのですが、それをやってしまうと思考を凝らしすぎることになるので、どちらかというと「ポートフォリオサイトを作って次のステージ」というより、「練習」的な意味合いが強くなると思います。

ちなみに僕はフリーランスになるときに作ったので、「営業媒体として」ですね。

見え方

ざっくりと書いてしまいましたが、ここでいう「見え方」とは「ポートフォリオサイトを通して何を見せたいか、どう見えたいか」ということです。

この点は、
・自分のクリエイティブに対する愛着、自信
・作品数、実務経験
・獲得したい / 得意なジャンル
など…から考えていけると思います。

例:作品数が多い方
作品をざざーっと並べてもかっこいいのではないでしょうか。
ぱっと見て美しいクリエイティブが並んでるのは素敵ですね
例:掲載する作品が少ないけど、どれも結構愛着がある
作品1つずつに工程や起こったトラブル、解決策、成果などを書いてはどうでしょう。モックアップとかイメージ写真も入れてみたり。

何に特価した見せ方、どういう見え方をしてるかで、連絡をくださる企業や、お客様の仕事のスタイルも分かれるんじゃないかな、という気がします。

掲載する作品はもちろん多いにこしたことは無いでしょうが、たとえ少なくても、この「見せ方」「見え方」を工夫すれば決して劣らないものができるのはないかな、と思います。

例えば僕のポートフォリオサイトを例に挙げると、「TOPに作品無いけど、どこじゃ!」と感じる方も多いでしょう。

これは、「丁寧な仕事、単純作業だけでなくロジカルな提案」だったり、「コミュニケーションを取りたくなるような(または必然的にやり取りが発生しそうな)」見え方をつくりたかったので、「作品はTOPに掲載せずに、マインド的な話をコンテンツとして盛り込む」という見せ方をしてみた次第です。

掲載してませんが名刺もそんな感じでデザインしました。ダッサイですが思惑通り、名刺交換の際に会話につながり、ピンポイントな話題では割と盛り上がりました。

制作手段

前項でどういう見え方・見せ方をしよう?が定まっているなら、いちいちコーディングなんてしなくてもいい、いちいちwordpressじゃなくてもいいと思います。

例えば、あなたが「#DailyUI」とハッシュタグを付け毎日UIデザインをしていたUIデザイナーなら、それがズラッと並ぶポートフォリオサイトをHTMLテンプレートやTumblrなどで早々に作成したほうが良いでしょうし、自分なりのインタラクションやサイトのUXを実現したいならコーディングしましょう。

あなたがグラフィック一筋、またはイラスト一筋なら、最低限のHTMLだけ覚えて、あとは無料のHTMLテンプレートをダウンロードして使いましょう。あなたの一番ステキな部分が活かされ、そして一番時間の余裕がうまれるはずです。

あなたがWebデザイナーなら、ごめんなさい。コーディングしましょう。
でもwordpressじゃなくてもいいです。wordpressが作品の管理をするため程度にできても給料は上がらないので(たぶん)。
ただ、wordpressをやることで何か可能性を感じるならやるべきです!

さいごに

3つの項目に分けましたが、大前提として「練習で作るのかどうか」でも時間のかけ方が変わってきますよね。
今回のnoteは少々「時間かけすぎんなよ」という内容に傾いてしまいました。たくさんパワーをつぎ込んだ分、いいものになるのは間違いないですが、その時間を他に充てても有益かもしれませんよ、ということです。

ちなみに僕のポートフォリオサイトは、技術的にはなにも新しいことをしていませんが、先述の「見え方」の面でデザインと実現に時間がかかってしまいました。

あとはwordpressを使っていますが、やはり面倒でした。jsonとかでやっちゃったり静的サイトジェネレーターを使っても良さそうですね。

なにかのお役に立てば。

ピンときたら@satohmsysをフォローしてくださいね〜(スライドに取り上げていただいたのにフォロワ全く増えなかった)


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