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魔性の女のこと



こんばんは。
ブーケアーティストの咲凜(えみり)さとです。


パリ・オペラ座バレエ団の「マノン」を観て参りました。しばらく、放心状態でした…

エトワールのドロテ・ジルベールは、引退間際の42歳。

2018年の来日公演「トリスタンとイゾルデ」で彼女を初めて生で観ました。その舞台での彼女は、「生と死」を見事に表現していました。

今日の「マノン」でも、恋人の腕の中で死に絶える女性を見事に演じていました。カーテンコールも、しばらくの間、彼女の顔からは笑顔が消えていました。役にどっぷり浸かっていたみたい。

恋人役のユーゴ・マルシャンも、凄く繊細な青年を熱演。お金も愛もどっちも大好きなマノンに翻弄される男の切なさが溢れ出ていました。


「マノン」は、人間の様々な欲望剥き出しのドラマティック・バレエです。

生々しい性描写の振付も結構ありました。なかなかエグい中見なのに、バレエの舞台になった途端、美しさに包み込まれていました… 芸術って、ズルいですね。

魔性の女マノン。彼女は、美貌と可憐な容姿で、数々の男を翻弄していきます。見窄らしい格好をしていても、男を惹きつける。魅力がダダ漏れの女性です。

目の前の男が、彼女に何を求めているのかを瞬時に嗅ぎ分けて、男どもに与えてしまうのがマノン。

愛・金・身体・欲望・喜び・見栄・征服欲… 彼女は、男を癒す才能を持っているのだと思います。

男達を翻弄する「魔性の女」が、私は大好きです。男達が勝手に吸い寄せられてきて、しかも自分の魅力にイチコロって… 凄くありませんか!!

考えただけでゾクゾクします笑。どうやって弄って差し上げようかと、あれやこれや思案することも楽しすぎます♡

本場パリで、観たいです!パリオペバレエを。バレエ鑑賞三昧、ブーケ三昧の生活をパリで送りたいです!!叶えます笑。

明日も素敵な一日をお過ごしくださいませ。
お読みいただきありがとうございます。

えみりさと


そういえば、2022年ブーケセッション「魔性の女」3部作に、「マノン」を取り上げていました。