弓河内

鳥取へ移住、ハンター民宿BA-BAR開業、そこからの広がり

私が鳥取へ移住し、ハンター民宿BA-BARを開業し、そこからつながってきたことをひとつの記事にまとめてみます。

(1)ハンター民宿を開業するまで

学生時代に野生動物に興味があり学ぶ中、人と野生動物の「棲み分け」、すなわち鳥獣害対策に視点を持ち、狩猟免許を取得!

(なぜ鳥獣害対策に視点をもち、狩猟免許を取得したかというのは、いなかパイプでウェブマガジンを書かせていただいており、その中のひとつの記事として書いております。よかったら読んでください☆)

平成22年4月、鳥取県のNPO法人学生人材バンクへの就職を機に地元福岡を離れ鳥取へ。

入社して2年間は、グリーンツーリズム推進の仕事をしており(入社動機は、グリーンツーリズムに狩猟や鳥獣害対策を絡ませ、人と関わりながら楽しくやりたい!ということでした。)、いろんな地域の方とお話をしてきました。また、ハンターとつながる機会をつくってもらい、現場を学ぶ機会をたくさんいただいてきました。

そのような中で、狩猟と民泊を組み合わせたハンター民宿をやりたい!と思い立ちました。当初私は市内のアパートに住んでいたため、これを実現させるには、田舎の空き家を借りる必要がある。しかし、何も知らない人に田舎の空き家を貸そうという話になるのはもちろん難しい。(移住者は、地元の人にとっては宇宙人のようなものなので)

そこで、学生人材バンクとつながりのある鳥取市河原町西郷地区(地区の村に、大学生ボランティアを派遣していることや、会社の先輩が移住していたためつながりが濃い)の中で空き家を探していただきました。そして、平成23年に地区の中の弓河内という村の当時の区長さんが空き家を紹介してくださり、家主さんと実際にお話をして合意形成をとった上で無事に移住決定!

生活するには少し修繕が必要で、そのためのお金が必要な状況だったそんなとき。国の事業で、地域で起業しようとする人を支援するビジネスコンペがあり、「ハンター民宿BA-BARを起業します!」と応募しました。2回ほど落選しましたが、チャンスはまだまだあったので、学生人材バンクの社長や先輩、つながりの銀行員さんに相談してプランを詰めて、3回目のコンペでありがたく支援金をいただくことに!いただいた支援金で家を修繕したり、民宿受入に必要な道具を購入。

そして、平成24年にハンター民宿BA-BARグランドオープン!(赤丸が私です(笑))

獣肉料理体験を中心に狩猟や田舎暮らしに触れる場を提供し、獣害対策×憩いの場づくりをコンセプトに民泊受入。

(2)地域との関係性構築、ハンターチームの結成

ハンター民宿BA-BARやるぜー!イエーイ!!!なノリでオープンしましたが、まず村の住人としての心得を意識しておりました。笑顔で元気に挨拶をする、村の共同作業・イベントなどの行事には必ず参加する、慰労会や立ち話などでいろんな人の想いを聞く、自分が何をしたくてここに来たのかきちんとお話をするなど、シンプルなことから少しずつ村の人との関係性を築いていきました。田舎に住む心得については、コチラにも書いております。

そして、村の人との関係性を築いていく中で、猟師3人で平成24年にハンターチームを結成しました。

チーム名は「三矢弓援隊(みつやきゅうえんたい)」

地域の山野を守ること、獲れた獣肉資源を村に還元する場をつくることをコンセプトに活動するようになりました。

(3)地域での実践と広がり

獲れた獣肉資源を村に還元する場をつくることの手段として、平成25年春から獣肉を使って村の中での交流会を企画運営しております。その交流会では、村人口31世帯の中10代~70代まで幅広い年齢層の方が20名前後集まってくださります。

村の人のご提案で、納涼祭でジビエ串焼きを出店したり

交流会を獣肉だけではなく村の資源を楽しむものにしたり(山菜、枝豆、その他季節野菜等)。

交流会の回数を重ねていくうちに、獣肉料理のレパートリーをもっと増やそうという方向になり、村の女性方の力をお借りし、獣肉レシピを一緒に考えました。

鹿肉大和煮、鹿肉ロースト、猪肉ミルフィーユ鍋、猪鹿ハンバーグ等レパートリーが増えました!

そして、交流会運営も助けていただくことで、より美味しく楽しく有意義になりました!

交流会の会話の中では「20年30年後もこの村が元気であってほしい。」という想いも飛び交います。その想いをもとに、村のよいところを発信していこうと取組を進め、交流会によその人もお誘いして村の人と仲良くなってもらう場をつくる。もっとゆっくりしたい人はそのままハンター民宿BA-BARに泊まってもらう。宿泊人数も広げられるよう、三矢弓援隊隊長が農家民宿「猟師宿」を平成28年に開業し、弓河内には民宿が2軒になりました!

住人同士で想いや案を語り合うこと、何かやってみることを繰り返すことで取り組みが具体化され、広がっております。三矢弓応援隊の活動の詳細は、コチラにも書いております。

(4)これからもできることをコツコツ積み重ね、頑張ります!

ハンター民宿を開業し続けられているのも、広がりができているのも、本当にいろんな人のご支援があるおかげなので、本当に感謝しかありません!

現在、2児の子育て絶賛奮闘中のためできることは限られてきますが、その立ち位置を踏まえてできることをひとつずつやっていきます。人と楽しい時間をすごすのが好きで民宿やってます☆その想いを大切に、コツコツじわじわ楽しく続け、それが結果的に家族や地域にとってプラスになるように1歩ずつ前へ進んでいきます☆

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