見出し画像

神聖な島、金華山へ

私が金華山に初めて行ったのは東日本大震災前でした。日帰りで行きましたが、女川港から行ったか、鮎川港から行ったかもう記憶がありません。

初めて金華山という島に降り立った時の印象は、船着き場から黄金山神社までの参道の杉並木(かなりの大木)が見事でとても気持ちが良い、ということと、こんな島によくこんな立派な神社が建てられたものだという驚きでした。

東日本大震災前、何故か私は宮城県の沿岸部や離島へとせっせと旅をしていました。

金華山黄金山神社には参拝者のための宿泊施設(参集殿)があります。宿泊して参拝することを参籠(おこもり)と言います。

私が初めて参籠したのは、東日本大震災の後でした。お風呂場がまだ修復されていなくて、簡易シャワーボックスみたいなお風呂でした。震災で各方面に大きな打撃を受けながらも、今日のように修復し、再び多くの参拝者を受け入れられるようになった様子は感慨深いものがあります。

参集殿は、イメージ的に伊勢神宮近くにある神宮会館に近い気がします。ただしお部屋にテレビ、アメニティはありません。お茶セット、浴衣、石油ストーブはあります。ベランダからは海と牡鹿半島が見えます。
(女湯には脱衣所にどなたかが寄贈したドライヤーがありました)

画像1

直会は海の幸中心で、お銚子も1本付きます。これが丁度良い量で全てが美味しくて感動します。(鯨は完全に解凍してしまうとべちょべちょするので、半分凍った状態で食べるのが美味しいと神職さんから教えていただき、納得。今まで苦手だったのが、大丈夫になりました)

画像1

参籠の一番の醍醐味は何といっても翌朝の一番大護摩祈祷でしょう。寒い季節には冷えないように防寒対策も必須です。初めての時、知らずに無防備な恰好で参列した私は、鼻水が止まらず大変でした。

護摩祈祷の詳細については敢えて紹介は控えたいと思います。とても素晴らしいの一言に尽きます。参列されてのお愉しみです。

ご祈祷から始まる一日は、本当に清々しく、直後の朝食もとてもおいしく感じられます。

画像2

参籠ならではのもう一つの醍醐味は、やはり山頂(標高444m)の大海祇神社参拝でしょうか。日帰りでの参拝の場合、船の時間に余裕がない場合が多く、山頂まで行くのが難しいことが殆どです。(山頂までは片道約1時間弱くらい)

初めて山頂に行った時、実は道に迷いました。しかも山頂付近に霧が立ち込めていたので、一度道を引き返して、再び山頂をめざしたどり着くことができました。山頂までははっきりした道筋があるようでないような感じなので、初めて自力で行かれる方は、野生の勘をフル活用して行かれることをお勧めします。もしくは誰かに案内してもらうというのが理想的かも知れません。

黄金山神社本殿脇から山頂奥の院を目指すことが出来ます。ちょっとした登山といった感じですので、スニーカーと動きやすい服(体温調節しやすい服)をお勧めします。運動不足だと心が折れそうになります。(←私のことです)

画像3

山頂までの自然がとても素晴らしいのです。不思議な形をした大木、倒れて朽ちかけた大木、存在感のある木がたくさんあります。また、私の大好きな匂いがしました。土と枯葉と枯葉が土に帰るような匂い。

画像6


画像7


運動不足の身体にはしんどくて、本当に途中引き返そうかと思いました。が、なんとか自分を励まして山頂へ。帰り、膝が笑ってました。

画像5

私にとって、金華山の魅力は、普通の参拝で3割、残りの7割は参籠と山頂の大海祇神社参拝でコンプリート、という感じがします。他にもっと私が知らない魅力があるかも知れません。

画像4

実は今回確か初一人金華山、初一人参籠でした。(参籠客は他にもいらっしゃいましたが)一人参籠もまた乙なものです。今回は新嘗祭にも参列することが出来て、更に素晴らしい時間になりました。

(書き足りていない気がするので、随時書き加えていきます)

↑この日本当に海を渡り島へw大シケで大変でした。

そして今回のおこもりの課題図書。参集殿のお部屋で読み終えました。


↓金華山黄金山神社ホームページ


↓潮プランニングさんホームページ

かつて、潮プランニングの社長さんから「金華山は神聖な島なので、石ころ一つ持ち出してはいけないと言われている」と教えていただきました。

大好き過ぎて、何とか移住できないかと色々調べたこともある金華山。そんな金華山の素晴らしさをたくさんの方にお伝えしたいなあと思い、発信させていただきました。

これから金華山へ行かれる方の何かの参考になれば幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?