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御書印を貰いに行った書店で他社の本を営業する技術(笑)

本郷から神保町の姉川書店へ御書印を貰いに行くことにする。

1人お客さんがいるので、まずは店内を見て回る。



お客さんが帰り、頃合いを見て、

佐藤「ご無沙汰してます、元亜紀書房の佐藤です」

姉川「あっ、お久しぶりです」

佐藤「以前、亜紀書房の猫本を直納してました」

姉川「覚えてますよ」

佐藤「今は出版社が変わりまして」名刺を渡す。

姉川「そう言えば新聞で見て亜紀書房で猫の本出てましたね。何と言ったかなぁ」
新聞で新刊チェックなんて昔ながらの良き書店員と思う。
ググろうとしたが、亜紀書房には元リブロ、会社のリベロ、スーパーアルバイターの粉川さんがいるので電話をする。

佐藤「もしもし、佐藤ですけど」

粉川「お久しぶりです」

佐藤「伊藤さんは?」

粉川「食事に出かけました」
(一緒に食べる約束をしていたのだが)

佐藤「粉川さん、忙しいとこ悪いけど、今にゃんこ堂に来てて、亜紀書房で猫の新刊出た?」

粉川「『猫には負ける』ですかね?佐々木幹郎さんの」
https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=944&st=1

佐藤「『猫には負ける』佐々木幹郎さんですか」

姉川「だったかなぁ???」

佐藤「他に新刊ある?」

粉川「『五十八歳、山の家で猫と暮らす』ですかね?」
https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=948&st=1

佐藤「『五十八歳、猫〜』とか?」

姉川「それそれ!」

佐藤「五十八歳とか客層ドンピシャですもんね!じゃあこの2点を各3冊くらいでいいですか?」

姉川「ハイ、お願いします」

佐藤「粉川さん、今の2点、各3冊で仮伝切れる?」

粉川「切れますけど今私ひとりで……。」

佐藤「大丈夫。後で伊藤さんなりに持っていってもらうから」

粉川「了解です。番線だけ、取次と書店コードだけでいいです」

姉川さんに番線印を見せてもらい完了。

佐藤「神保町の版元で猫本出して姉川さんに来ないなんて潜りですね」

姉川「配本はほぼ無いので、新聞等で新刊はチェックしてますが、それでも追い切れませんねぇ」

佐藤「亜紀書房には私からよく言っておきますので(笑)で御書印ください」

姉川「御書印やられてるんですね、どうぞどうぞ」
準備の間にまた、店内を見て回る。



佐藤「私は断然「猫派」です!犬っつうもんは誰にでも尻尾を振りますからね(それがカワイイのだが)猫の自由なところが好きです」

姉川「そうですか〜」

店内でペットロスの本を見つけて、
佐藤「ペットロスなんてもう絶対無理だなぁ。実家の時に猫を飼っていて、死んだ時はやっぱり泣きましたもん」

実家で「クレ」という名の猫を飼っていた。晩年は毎晩、寝る時は私の寝床へすり寄って入って来ていた。死ぬ間際、どんどん衰弱していき、もう明日は保たないと思った時、家族に涙を見せるのが嫌だったので、誰も居なかった前日の晩に感謝と共に、独り大泣きしていた。翌日「クレ」が逝き、涙は一粒も流さなかった。

佐藤(思い出し涙を堪える)
「本当に色々な猫本がありますね〜」

姉川「コレでもまだまだなんです。聞かれて無い本もたくさんあります。」

佐藤「そうなんですねぇ、猫本って多いんだなぁ〜。⚡️なんだコレ!松本大洋の猫の絵本!」

コレは買うしかない。即買い。神が買えと言っている。
佐藤「コレください」

姉川「ありがとうございます」
御書印、超カワイイ。

佐藤「タマミ クマクラ」

姉川「ハイ、くまくら珠美さんです。トートバッグとかも全部珠美さんです」
https://nyankodo.tokyo/kumakura-room/


佐藤「ホントだ(御書印を受け取り)ありがとうございます」
もう少し店内を見てると

変態動物ジジイ(いい意味で)の本、発見!
佐藤「ムツゴロウさん、懐かしい〜!30年前の本、でもコレ初版ですよ?」

姉川「当時いっぱい刷っちゃったんじゃない?他の本と、たまに営業に来て、数冊売れたかな?」

佐藤「ムツゴロウブームでしたからね」
ダチョウ倶楽部とかではなく、普通にヒグマを飼いならそうとする。まさに変態動物ジジイです^ ^

[ムツゴロウ動物王国]
http://mutsugoro-okoku.com
[笑撃動画]
https://m.youtube.com/watch?v=4NjuCytXhCA

佐藤「やっぱり猫が好き、また来ます」

姉川「ありがとうございました😊」


伊藤(ショートメール)
「オーレオーレにいます」

猫だーい好きーカワイイから
あと牛も好きーオイシイから
佐藤学


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