✒️大学卒業しました！&福島に就職します！

明日2019年4月1日午前11時半頃、新元号が発表されます。
時代が変わろうとする今、卒業や就職と、私自身にとっても大きな節目になりそうです。
そこで、大学で学んだこと、また就職先を選んだ理由やこれからの目標について書き記しておきます。

普通なら4年で終えるはずの学部生。
私は、2年間の休学期間を含め計6年間、大学に在籍していました。
なぜそんなにもモラトリアム時間を最大限にのばしたのか。
私なりに振り返りたいと思います。

✒️受験〜大学6年間

三重県の高校に通い、大学受験の為、全てを勉強に捧げた高校時代。
家計に負担をかけたくなかったので、塾には通いませんでした。
休日は、往復1時間かけて自転車で地元の図書館に通っていました。
幼い頃から、海外の文化について知ることが大好きだったので、文化人類学が学べる慶應義塾大学の文学部を目指しました。

無事に大学に入学し、始めは楽しいキャンパスライフを歩んでいました。
でも、2年生や3年生で、東南アジアや東ヨーロッパの10カ国以上をひとり旅し、違和感に気づきます。

“サークルやアルバイトで何となく過ごして大手企業に就職する。
このまま、レールに沿った大学生活で終えてしまっていいのか？”

“自分は、もっと広い世界を知りたいと想い大学に入ったのではないか？”

サークルの飲み会や友達と遊んでいるときでも、すごく楽しいけれど、ただ楽しいだけな時間を過ごす自分をどこか客観視して焦りを覚えていました。

そこで、大学3年生を終えたタイミングで、1年間休学することを決めます。
ワーホリビザを取得してカナダのトロントに滞在します。
この1年間が、間違いなく人生で一番の宝物である貴重な経験となりました。

奇跡のような出会いが重なり、レポーターとして取材活動を行うことができました。
特に、平昌オリンピックにも出場したアイスホッケーの日本代表選手など、現地で活躍する若い日本人を取り上げられたことが嬉しかったです。

そして当たり前ですが、国内に居るだけで知りえた世界は本当に狭かったということに気づきました。

カナダでは、
マリファナが合法で、公然と吸われていたり
男性同士が手を繋ぎ、子連れで買い物をしていたり
2カ国語以上の言葉が電車の中で話されていたり。
公共交通機関の運転手が、仕事中にコーヒー買いにいっちゃったり。

そんな社会を目の当たりにして、今まで「当然だ」と思っていた常識が覆されました。
そして、常識が通じないからこそ、自分の意志で決定し、自分らしく生きられることに気づきました。

人と違っていることが「いいじゃん！！」と言って受け入れられる社会。
今までなんとなく雲り空だった風景が一気に晴れ渡り、大きく深呼吸をすることができる環境でした。

カナダからの帰国後は、就職活動に悪戦苦闘し、結局2年間かけてキャリアの第一歩を選ぶこととなりました。
就きたい仕事があるのに、自分に正直になれなかったり、「こうするべきだ」という固定概念に縛られて、自ら会社の選択肢を狭めていたり・・・

本当にしてみたいことに挑戦すればいいと背中を押してくれたのは、就活2年目で出会ったETIC.のみなさんや、BEYOND CAFEのお陰でした。

これからは、福島で、レポーターやキャスターとして活動します。

✒️就職先を選んだ理由

どうしてテレビ局のキャスター・レポーターという道を選んだのか。
３つほど理由があります。

１つめは、憧れ。
２つめは、今の社会を変えたいため。
３つめは、現場を知るため。

まずは、幼い頃から見ていた「世界ふしぎ発見！」のミステリーハンターへの憧れがあります。
テレビの画面の向こう側から、世界中の不思議を伝えてくれるレポーター。
そんな彼/彼女たちにいつかなりたいと本気で思っていました（笑）

また、中学生の頃、私は些細な言葉がきっかけで友達と仲違いしてしまい、辛い時期を過ごしました。
それから人と「本音」で向き合うことが苦手になり、相手の顔を伺って合わせるようになっていました。
だからこそ、自分の言葉で様々な意見を伝えるキャスターの仕事に強烈に憧れました。
言葉で伝えることへの可能性を諦めたくない。そんな想いがあります。

そして、テレビ局の影響力を使って今の社会を変えたいと思うから。
海外を訪れ初めて気づいたのですが、日本はよくも悪くも“〜するべき”という固定概念が強く残っています。
「女性はこうあるべきだ」「男性はこうあるべきだ」「大企業に行くべきだ」「有名大学に行くべきだ」
などなど、こうした従来の常識で縛られすぎて、苦しい想いをする人がたくさんいると思います。

私も、そのうちの一人です。

女性はこうしなきゃいけない、という強迫観念にも近い思い込みのせいで、
嫌なことをされたり想いをしても我慢していました。
私が悪いと、自分を罰したりすることもありました。

でも、場所が変わればその常識が変わる。
辛いな、苦しいなと思うことは我慢するのではなく、声を上げることができる社会を作る必要があると気づきました。

自由に、個人の意思決定ができるように社会を作りたい。
そのために、マスメディアに進むという選択をしました。

✒️作りたい世界

私の実現したい世界は、

“異なる他者に寛容な、優しくて柔らかくて滑らかな社会”
“固定概念に縛られない、自分の意思で選択できる社会"
“声を挙げられない立場の人々が守られる社会”

です。

ひとり旅で様々な国を訪れると、必ず“戦争”という歴史に向き合わされました。
アメリカ・ニューヨークでは9.11のワールドトレードセンターだったり
ポーランドのクラクフではアウシュビッツ収容所だったり
カンボジア・ポルポト政権下のキリングフィールドだったり、
冷戦下のウクライナで起きたチェルノブイリ原発事故だったり。

その根本にあるのもは、いずれも共通して
自分と違った思想を持つ相手に対する嫌悪感や恐怖心、
そして自らの主張や都合のみを第一に考える自己中心さなのだと思いました。

これらを乗り越えるために必要なのは、相手のことを受け入れる寛容さ。
そして、自分自身のことをありのままに受け入れる勇気だと思うのです。

自分の好きなものを好きと言う。
相手の好きなものを認めてあげる。
自分のしたいということをしたいと言う。
相手のしたいと思うことをいいねと言う。
自分の大切な人を大切にする。
相手の大切な人を大切にする。

そういう、相互への思いやりや想像力というものが
戦争や諍いを失くすための唯一の手段だと感じました。

だからこそ、私は上にあげた３つが実現される社会を作りたいと思います。

✒️これから

まずは、地方のテレビ局に務めます。
「日本の現場は地方にある」と言われるように、都心に住んでいては分からないほど、この国の課題や魅力の本質は地方に詰まっていると確信しているからです。
その現場に一番近い場所で仕事をすることで視野を広げたい。
改めて、自分の生まれ落ちた国の風土を知りたい。
作りたい社会を実現するために、ひとりよがりにならないようにしたい。
こうした理由から福島に住むことを決心しました。

そしていつか、いろいろな場所をダイナミックに動き周り
国内外問わず、世界を繋げる人になりたいです。

特に、同じビジョンを持つ仲間を集い、一緒に世界を作っていきたいです。

（ちなみに密かな具体的な夢は、いつか、私に大きな影響を与えてくれたEmma Watsonさん、Justin &Sopihe Trudeau夫妻、知花くららさんにお会いしてインタビューすることです笑）

正直、この選択が正解なのか今でも分かりません。
東京の大手企業でバリバリに働く友人を見て、いいな、すごいな、と思うときもあります。
ベンチャー企業で急成長する知り合いを見て、焦りを覚えることもあります。
でも、選択肢を正解にすることが、今の私にできること。
どんな環境でも目標や夢は叶えられると信じ、足下と、遠くの山を交互に見て、しっかりと足を動かしたいと思います。

「福島で、こんな面白い人いるよ！面白い場所あるよ！」など
情報持っている方ぜひご連絡ください＾＾
飛んで行きます！

これから来る新しい時代が、このnoteを読んで下さっているあなたにとって
幸せで、実り多いものになりますように。

平成31年　3月31日
三谷　咲都美