不利な状況を切り抜けていくことによって、人間は成長する。
逆境にもまれてこそ、人間は賢くなるものだ（フランス）

逆境の効用を
説くことわざで、
「逆境は人間を賢くする」
ともいう。

順風満帆で恵まれた
温室育ちは、
いざ逆風に出くわすと
たちまちもろさをさらけ出し、
ひとたまりもない。

むしろ不利な条件の
もとからこそ、
すぐれた人物が
輩出してきたことは、
昔から偉人伝が
語っている通りである。

同じ表現のものが
英語にもあり、
ヨーロッパ各国
共通のことわざの
1つとも言われています。

しかし、こんな指摘がフランスの
ことわざ研究家のなかであります。

『逆境は前途ある時期にのみ有益』

逆境の及ぼす力が
効果的なのは、
ごく若いころだけであり、
この年頃を過ぎると、
益よりもむしろ害になる……
というものだ。

だから、日本のことわざにこのような言葉が伝わっている。
「若いときの辛労は買うてもせよ」
「若いとき楽したら年寄って苦する」

他、世界中で、
同じような教訓となる
言葉が現代でも
語られています。

「艱難汝を玉にす（かんなんなんじをたまにす）」（日本）
「逆境は人間を賢くする」（イギリス）
「障害をくぐり抜けて人は賢くなる」（ドイツ）