見出し画像

嘘から出た実

嘘のつもりで言ったのが、結果として
本当にそうなってしまうこと。(日本)

嘘をつき続けると、
自分も他人も
“その気”になり、
本当に信じてしまいます。

また、さりげなく
冗談で言ったつもりでも、
本人が気づいて
いなかっただけで、
実は本音だった
ということもあります。

その結果、
「嘘」が「真実」に
変わってしまうこともある

ということわざ。

江戸時代の言葉では、
遊女と客が徐々に
深い関係になり、
真実の愛が芽生えることを
表現することが一般的でした。

写真素材:カルタ取り

江戸いろはカルタの中には、
「うそからでたまこと」という
絵柄が古いものの中に存在しています。

多くの人が
冗談の中で
本当の気持ちを
隠していることが
あります。

日常生活でも
よく経験することです。

シェークスピアの
『リア王』五幕三場の
一場面では、
冗談めかして言ったことが
後に予言となる
こともあると
言われています。

1769年のジャン=フランソワ・デュシーによる上演で
リア王を演じたLudwig Devrienを描いたと思われる絵(作者不詳、1769年)

そんな今日は、
4月1日のエイプリルフール。

人々は4月1日に
嘘のいたずらを
始めましたが、
誰も正確な理由を
知りません。

フランスでは、
かつて新年は4月1日に
祝われていましたが、
その後1月1日に
変更されたことから
始まったという
説もあります。

この変更を
好まない人々は、
4月1日は
偽の新年だと
冗談を言い始めました。

インドでは
3月末まで
特別な祭りを
行っていたが、
4月1日になると終わると
からかわれたという説もある。

4月1日を揶揄する意味で
「こいこ節」 と呼ばていました。

フランスでは、
子供たちが知らないうちに
誰かの背中に魚の絵を
貼り付けるという
面白いいたずらをします。

彼らはそれを
4月の魚を意味する
「Poisson d'avril(ポワソン・ダヴリル)」
と呼んでいます。

それは魚がたくさん
獲れる時期だからです。

エイプリルフールは、
大正時代に欧米から
日本に伝わったとされています。

しかし、もっと古くから
中国から伝わって
「ふぎの日」 と
呼ばれていたのではないか
とする説もある。'

だから、
エイプリルフールは、
人々が楽しんだり、
いたずらをしたりするのが
好きな日です。
それがどこから、
なぜ始まったのかは
誰にもわかりません

類語
・戯れは実を引く
・おどけがほんとになる
・冗談から本真(ほんま)
・瓢箪(ひょうたん)から駒が出る
・冗談から駒が出る

よろしければ、応援のほど、よろしくお願いします! それにお答えできるよう、がんばります!