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【お布団ツアー】善光寺御開帳と100名城②

前回の続き、【お布団ツアー】2日目です。


4:40
ホテルを出て、徒歩で善光寺へ向かいます。
予定ではホテルから片道徒歩約30分の早朝散歩です。

御本尊が開帳されるお朝事は5時半からなので、余裕を持って早目につきたい。善光寺へはのんびりと長野の朝を感じながら向かいたかったけれど、少し出遅れたので、無言で、まるで競歩のようにひたすら、テクテクテクテク、テクテクテクテクと歩き、爽やかな朝のはずなのに、この時点でちょっと疲れちゃんです。焦るとダメね。

■善光寺到着

早朝の善光寺

5:05
やはり人はまばらです。
お朝事にも余裕で間に合いそうなので、気分が上がってきました。

人がいないので写真が撮りやすい

朝陽を浴びた回向柱えこうばしらは一段と神々しい。
まず回向柱えこうばしらに触れ、大香炉へお線香を納めます。

■お朝事

受付をすませ、法要・祈願は6時半からですが、法要前のお朝事にも参加したいので、その旨を伝えて本堂内陣の左奥へ向かいます。
内陣へ入ると、もうすでに結構な人数の方が座ってらっしゃいます。

5:30
天台宗の読経から始まり、それが終わると、浄土宗の読経が始まります。
合せて約1時間。


天台宗の読経の間に、内々陣の左奥、瑠璃壇の鳳凰と龍が描かれた二枚の戸帳とちょうがうやうやしく開かれ、またしばらくして降ろされ、その後、中央の前立本尊まえだちほんぞんの扉が、ピカーっ、とはしませんでしたが、ぱかっと開かれました。


でも、あれっ?? んっ?
瑠璃壇の戸帳とちょうがうやうやしく上げられて降ろされた一連の流れ、なんだかとてもとても重要なものの雰囲気です。

私、もしかして・・・何か勘違いしてたりする?
中央の前立本尊まえだちほんぞんだと思っていたものは私の勘違いで、瑠璃壇の奥が一番大事なご本尊様だったの??? と少々混乱してきました。

モヤモヤと疑問は解消されないまま、内々陣へ入る時間がきて、いよいよ法要祈願です。

内々陣へ通され、瑠璃壇の前に数名の方達とキューっと集まり、並んで座ります。


■法要・祈願

先程の、内々陣中央にある「前立本尊まえだちほんぞん」と、左奥にある瑠璃壇の関係はなに? どちらが御開帳なの? という混乱は、次のような事だったようで、自分の整理のために書きますね。

前立本尊まえだちほんぞん

御本尊である「|一光三尊阿弥陀如来像《いっこうさんぞんあみだにょらい》」は絶対秘仏(一番偉い方でも見れません)なので、その身代わりとして全く同じ姿の「|前立本尊《まえだちほんぞん》」が作られ、普段は非公開ですが、7年に一度、期間限定で御開帳されます。

ということで、本堂内々陣中央にあり、パッかーんとご開帳されるのが、身代わり御本尊(絶対秘仏と全く同じ姿)の「|前立本尊《まえだちほんぞん》」。

一光三尊阿弥陀如来像いっこうさんぞんあみだにょらい

内々陣左奥にある瑠璃壇には、二枚の戸帳とちょうあり、一枚は鳳凰、もう一枚には龍が描かれています。
戸帳《とちょう》奥にある|内厨子《うちずし》に、絶対秘仏の御本尊「|一光三尊阿弥陀如来像《いっこうさんぞんあみだにょらい》」が納められ、安置されています。

絶対秘仏なので、もちろん見られませんが、瑠璃壇の二枚の戸帳とちょうが開いた時には、御本尊の「|一光三尊阿弥陀如来像《いっこうさんぞんあみだにょらい》」と繋がる事が出来るのだそうです。



その関係が理解できていなかったので、頭が混乱していたのですねーって、私の頭じゃわかんないよ。笑



法要後には、瑠璃檀の二枚の戸帳とちょうが開いて、御本尊の「|一光三尊阿弥陀如来像《いっこうさんぞんあみだにょらい》」と繋がる事ができ、法要・祈願は終了です。


その後、一人一人「|前立本尊《まえだちほんぞん》」を目の前で見て、そして拝み、お札などの ”おしるし” を授かり、退出しました。



そして、またまた空いていたので、戒壇巡りへ行ってきました。笑


「極楽の錠前」に触れ、錠前の真上におられる御本尊と結縁を果たし、これでもかー、と極楽往生の約束をいただきました。笑




こうして振り返ってみると、回向柱えこうばしらでご本尊と繋がり、また、お朝事でも、法要・祈願でも、戒壇巡りでも繋がり、あらためてたくさんたくさんご縁をいただいたんですね。

でもなんか、強欲な自分も炙り出されてしまいましたね(笑)

■宿坊?

お朝事の最中や、法要・祈願の後、お坊さんに何度か説明を受けたり、お世話をしていただいてる様子の方たちがいらしたので、細かな説明をしてもらっていいなぁー、なんて横目の隅の隅で見ていたのですが、今思うと、あれは宿坊に泊まられた方達なのかもしれません。たぶん、ですけど。

ちょっとした説明が聞けると、私のように疑問が気になって集中できなくなるって事もないだろうし、それらのお坊さんは法要だけではなく、山門など他の施設でも一緒に参拝されていたので、善光寺をみっちり、じっくりと参拝されたい方は、宿坊に宿泊するのもいいかも。って思いました。

確認はしていないので、違っていたらすみません。

■山門(三門)

7:00
本堂を出た後に、またまた回向柱えこうばしらに触れ(空いていたらもう条件反射のよう(笑)、山門(三門)へ向かいます。
この時間はやはり人も少なく、待たずに上部まで上がれました。

楼門上部には、山門の本尊である文殊菩薩騎獅像
四方を守護する四天王像、
四国八十八ヶ所霊場分身仏などが安置されていました
7:15頃
山門より本堂を見る
人もまだまばら
本堂と左側奥に忠霊殿
こちらは山門から駅方面の景色
仁王門が見えます

経蔵きょうぞう

経蔵の階段を上がる手前に、輪廻塔と呼ばれる石の灯篭のようなものがあり、輪廻塔には、石の輪っかが縦に埋め込まれています。
この石の輪をくるくると回す事で功徳を積み、極楽往生が出来ると言われているので、くるくる、くるくる、と回し、御開帳参拝共通券で経蔵きょうぞうへ入ります。


経蔵きょうぞうに入ると、輪蔵りんぞうとよばれる八角の大きな神輿のような山車のようなものが建物中央にありました。

輪蔵りんぞうにはたくさんの仏教経典が収められているそうで、輪蔵りんぞうについている、数本の担ぐ棒のようなものを一つを持って、ぐいっと時計回りに一周押し回すと、納められた経典を全て読んだ事と同じ功徳が得られる、のだそうです。

あ、この説明、わかりずらいバチあたりな、怒られるやつかもしれないので、こちらをご覧下さい。笑
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こちらも早朝のためか他の方がおらず、オットとよっこいしょっ!と二人のみでぐるぐると一周回しました。結構重かったです。


■世尊院釈迦堂

前日に駐車場のおじさんが教えてくれた、涅槃像

仲見世通りより一本東の通りにある、世尊院釈迦堂。
こちらには日本で唯一の等身大(164cm)の釈迦像が安置されています。

釈迦堂にも、善光寺本尊同様、回向柱えこうばしらが建てられ、涅槃像と縁を結ぶことが出来ます。

前日の駐車場のおじさんの説明によると、善光寺御本尊の|一光三尊阿弥陀如来像《いっこうさんぞんあみだにょらい》は来世の仏様で、世尊院釈迦堂の涅槃像現世の仏様なので、両方の回向柱えこうばしらに触れる事で、現世と来世の両方の幸せが約束されるそうです。

釈迦堂内はお店になっていて、お香や石、お土産などが売っていますが、その奥へ行くと、近くで涅槃像が拝めます。

仲見世通りより通りが一本違いますが、お時間がゆるぜば是非こちらにも参られるといいと思います。

■仁王門


山門を背にして撮った仁王門
仁王門には一般の配置とは逆に
左に仁王像<阿形>、右に仁王像<吽形>が安置されています


この時まだ8時過ぎ。
仲見世通りで朝食を食べて、プラプラして帰る予定でしたが、お店はほぼ開いていないのと(スタバは開いていました)、お腹もすいていないので、また30分ほどかけてホテルへ帰りました。

■びんずる尊者像、閻魔像・浄玻璃の鏡

そういえば、本堂の外陣をほぼ見ていませんでした。たぶん、外陣で参拝する入り口と、内陣・内々陣で参拝する入り口がわけられているので、外陣をゆっくりと見るの忘れてしまっていたんですね。

「閻魔像・浄瑠璃の鏡」を見た覚えがないし、「びんずる尊者像びんずるさん」はお見かけしたけれど、ちょうど他の方が触っていらっしゃったので、後で来よう、と思いつつそれきりになってしまいました。

最近、膝や股関節が痛むので、びんずる尊者像びんずるさんの神通力にあやかるために、なでなでして治していただきたかったのに残念です。
(HPによると、びんずる尊者像びんずるさんはミシュランガイドの三ツ星らしいです。ちなみに善光寺自体は二つ星。)

でも、また善光寺には是非来たいので、その時には、びんずる尊者像びんずるさんをなでなでし、閻魔様にもお会いしたいと思います。

おみくじ付の閻魔守
おみくじは逆さに書いてあり、鏡に写して読みます

※閻魔様みくじの写真のキャプションにあった「たぶん全てが 凶・・・・」 、というのは誤りでしたので、一文を削除しました。すみません。

私の引いたおみくじが「凶」だったのと(笑)、その他説明文などを読んで、勘違いしてしっていまったようです。






駆け足でしたが、なんとか善光寺編は御開帳の最終日、6月29日の結願大法要までに間に合いました。参考になれば、嬉しいです。


善光寺編は終わりましたが、今回の旅はまだ続きますので、よかったらまたお付き合いください。

今回も長々とお付き合いいただき、有難うございました。




ではでは。

まだ少し続きます、よかったら、またお付き合いください。




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