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【鑑賞ノート】3.ルパンの娘〔第1話〕(ドラマ)


三雲華のセリフ「私の愛しい人に手をだすんじゃないよ。」についての一考察

待望のドラマ「ルパンの娘」が始まった。
大好きな深キョンと瀬戸康史が主演というだけで、完璧。
アラフォー(といっても36歳)でも愛らしい深キョン♡
弟にしたい俳優、全私No.1の瀬戸康史(くりくりおめめ)♡
二人とも演技力は…まあ、あの、ね…、なんだけど、生来のエンターテイメント性があるのよね。
端的に言うと、愛くるしい♡


前々クールのはじこい(「初めて恋した日に読む話」)、その一年前のダメ恋(「ダメな私に恋してください」)の深キョンとかもかわいくてきゅんきゅんしたのだけど、なんか物足りない。
そう、深キョンは浮世離れした設定でこそ活きるのである。
そして、今期の「ルパンの娘」、期待を裏切らない素晴らしいエンターテイメント性✨
深キョンが演らずして、誰が演るよ?という設定である。
ヤッターマンのドロンジョさまを彷彿とさせる、体の線が出る繋ぎ姿も言うことなし。
深キョンや瀬戸康史だけでなく、その他の役者、演出も素晴らしい✨
映画ロミオとジュリエットのテーマ曲をアレンジした曲も泥棒の深キョンと警察官の瀬戸康史の恋愛にロミオとジュリエットをオーバーラップさせるのもニクい。
テーマ曲のサカナクションの「モス」もよし。


さて、前置きが長くなったが本題へ。。。
本日、書きたいのは冒頭に書いたセリフについて。
ヤクザに捕らわれた恋人の瀬戸康史を助けるときに、深キョンがヤクザに向かって言い放ったセリフである。
ちなみに、瀬戸くんはその時、深キョンに気絶させられる(笑)
ま、瀬戸くんに泥棒として会うわけにはいかないからねぇ。
そういう場面で発せられたのが、件のセリフである。
「私の愛しい人に手を出すんじゃないよ。」
このセリフに今の深キョンの全てが表れている。


その1:浮世離れ感
「手を出すんじゃないよ」は、百歩譲って言うとしても、「愛しい人」なんて、日常生活でまず言わない。
そんな文学的で浪漫的で乙女チックな言葉を発しても違和感を持たれないのは、この現代の日本では、
深キョンか美輪明宏くらいなものだろう。


その2:アラフォー深キョン
ジェンダー的にひっかかるような物言いをすれば、このセリフはヒーロー的なセリフである。
たぶん、20代の深キョンには言わせなかったであろう。
深キョンといえば、
「神様、もう少しだけ」の薄幸の美少女、
「南くんの恋人」の小人になっちゃう美少女、
若い頃はいわゆる「守ってあげたい女の子」の役が印象的である。
最近のはじこいも、ダメ恋も、上記ほどではないけど、どちらかというと受身な印象。
「ルパンの娘」の深キョン演じる三雲華も、冒頭では、か弱い女性という見せ方だけど、ほんとの三雲華は、チャーリーズエンジェルのごとく、攻撃力も護身術も身に付けた泥棒である。
そういうわけなので、恋人の瀬戸くんをヤクザから助けることも難なくこなせるのである。
そんな彼女だからこそ上記のセリフが言えるのである。
そして、このセリフを通して、役の上だけではなく、アラフォーになった深キョンの人としての芯の強さとかぶれない軸とかを感じるのである。
ちなみに、深キョンは雑誌インタビューなどで、「自分は男性的だ」とよく語っている。


その3:とはいえ、天然ちゃん
ヤクザに向かって瀬戸くんのことを「私の愛しい人」って言うのは、瀬戸くんを想ってる人だということをヤクザに教えてるわけで。
そのあとの展開で、警察に捕まったヤクザは、取り調べで「覆面をした誰かが現れた」「声の主は女だった」と証言してる。。。
えっ、これ、言われた内容をヤクザが覚えてたら、覆面が誰か分かっちゃう感じじゃん(笑)
てな具合で天然ちゃんなのである。
あぁ、やっぱり深キョン♡


ということで、まとめ。
「私の愛しい人に手を出すんじゃないよ。」というセリフは、今の深キョンを味わいつくす最高のセリフである。


最後に、展望ならぬ希望。
「私の愛しい人に手を出すんじゃないよ。」と私も言ってみたい♡
と思ったが、そんなセリフが言える場面、修羅場しか思いつかない…。
ダメだこりゃ…( ̄▽ ̄;)

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