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魚が水を知った手帳カウンセリングと、ウィッシュリストと

 今期のムーンプランナーは鉛筆で書くよ。あと以前購入した「月の雫」も一緒に写してみたよ。

 ムーンプランナーでの今期も始まり、noteでもちらほら「今期の目標!」みたいなものを高らかに掲げる心躍る記事を見かけるようになりました。
 せっかくなので、ちょっとそういうのを書いておこうと思います。

 私はムーンプランナーさんの「手帳カウンセリング」を2022年の8月に受けました。(当時は「パーソナルサービス」という名前でしたね)

 その時に、
「(自覚していないけれど)とても極端な基準による思考スタイルをする」
「常に複数の視点が並立していて、しかもその視点がどちらも極端で距離が遠い」
という性質を指摘してもらいました。
 人に誇ったり社会の役に立ったりするような尖った能力がなくて個性も強くない、中庸を歩む平凡な人間と自認していたので、結構驚愕しました。
 自分の中にたくさんの視点があってそれらが常に引っ張り合い調整しあっているので、結果的に相殺しあって、表面上はそうなるらしいです。

 ていうか、私は少なくとも思春期の頃にはすでにこうだったので、皆こういう思考の末に物事を決定しているもんだと思ってたのですが、どうも……そうじゃない人もいる……? もっとこう、シンプルに、ひとつの視点や目標にすっと集中して心的リソースを一気に投入できる人の方が、多いの……?
〝やりたいこと〟というものは、「短期的欲望」「長期的展望」「身体的都合」「身近な人の希望」「周囲の期待」「自然環境」「社会情勢」「未来の世代に遺すもの」といった純粋要素が同時に意識のスクリーンに想起されて、それぞれのベクトルがキリキリと拮抗したり、ゆらゆらとバランスを取ったりして、ひとつの地点に点が置かれるように決まる、んじゃないの……?
 こういうたくさんの視点、普通の人はもっと無意識という海の底に上手に融解させて「考える」という行為をしていたり、するのか……?

 色々誤解する方がいるといけないので、あわてて注記しておきますが、別に「毒親に虐待されて他人の価値観を無理矢理内面化させられた」とか「愛されないと生きる価値がないと思い込まされて、常に他人の目を意識している」とか、そういうアレではないです。家族は人間らしい欠点もあって変わったところもありますけど、みんないいヤツですし、今も仲いいですし、向こうも私を尊重してくれますし。
 そうじゃなくて、「自分を深掘りしていくと、奥深くに〝内なる他者〟とでも言いたくなるような存在があることに気付く」「他人を理解する時には、想像以上に自己の投影や〝擬自分化〟みたいなものが混ざっている」「関係性によって人格って結構変わってる」というのが、私の基本的な人間理解なのだと思います。
 たまたま「どんな物事でも常に複数視点で理解し表出しようとする特性」を持っている。ほんとに「こういう風にできている」としか言いようがないですね。

 そういう自分の性質を、無意識には把握していたのですが、正直「(健康に深刻な問題を抱えずにマジョリティとして生きているような)人間は皆そうだ」と思っていたので、「私の特異性」とは思っていませんでした。
 ムーンプランナーさんに「それはかなり極端な考え方で、そうじゃない人もいっぱいいます」ということを指摘されたのは、大きな収穫だったと思います。こういうことって自分ではわからないですからね。魚は水を知らないというのはほんとだよ。

 上記のような個人的事情によって、いつもウィッシュリストについては、
「心に浮かぶものを正直に書くと、自己も他人も世界も全方面を網羅意識した、到底キャパオーバーな量と質の願いがずらりと並ぶ」
「シビアに〝本当にやりたいこと〟的なものを適用すると、ウィッシュ同士が対消滅した結果何も残らない、何なら生きる理由もなくなりかねない」
なことになるので、もうちょいなんとか、丁度いいところはないのかと試行錯誤している日々です。パーソナルサービスで色々とアドバイスをいただいたメソッドを、何度か試しながら、ここ1,2年調整しております。

 しかし、では今書き上げているウィッシュリストが、何か華々しく洗練されたものになっているかというと、そういう訳でもないです。変わったのは、ウィッシュリストというよりも、ウィッシュリストに対する私の受け止め方なのでしょう。

 ウィッシュリストに書いてある項目は、

  • 地球環境と調和した暮らしをする

  • エシカルで美味しくて手間が苦痛にならない食事を作る

  • 考え事を整理しやすくして、文章を書く量を増やす

  • つれあいの幸せに貢献する

  • 実家の家族を程良く助ける

  • プラスチックを生活からなるべく減らす

  • 体脂肪と体重を、健康に適切な値にする(健康がメインで美容的な意味合いは割とどうでもいい)

  • 自分が納得できる持ち物を持って、納得できないモノを減らして整理する

  • 無駄遣いを減らす

  • FF11のゲーム内アイテムをいくつか取得する

といった、言葉にすると地味なものです。
 ただ、それらの言葉が意味しているイメージの精度は以前より上がっているので、かなり具体的に行動に移せるのではないかと思います。そのうち詳しいことを書くかも知れません。

 一番大きな変化は、「経済的な自立」「いわゆる〝仕事〟感のあるものへのつながり」みたいなところへの未練がなくなったことです。
 私は、思想的にはたぶんかなりラディカルなフェミニズムに位置しているんですけど、世間がフェミニズムという単語でイメージするような「男性に依存せず経済的に自立した輝く女性」ではないしなりたい訳でもないし、そもそも働くことに興味ないな……という根底の欲望に素直になりました。
 私の中の「自立」とか「安定」って、それらとは違う要素で決まってるみたいです。さらっと書いてしまったけど、もしかしてこれも、かなり極端な部分なのかも知れないな(笑)。突っ込んだことを書いた方がいいのだろうか。

「やりたいこと」「行きたいところ」「欲しいモノ」の項目はもうちょっと華やかで

  • 折り畳み晴雨兼用傘

  • 折敷

  • バーミキュラライスポット

  • インナー類

  • iPad mini 6

  • 草津にあるホテルクアビオに行く

  • メモの整理をする仕組みを作る

  • 本を5冊買い、30冊納得いく形で読む

などがあります。
 この最後の「本を5冊買い、30冊納得いく形で読む」はちょっと特殊で、私は通常だと本を大量に買い大量に読むのですが、今期は逆にそこを絞り込むというか、「本当に本当に読みたいと思う本」を後回しにしないで読み込んでみようかと。noteに感想を書くのも楽しいですしね。

 ……こうして読み返すと、他人には全然役に立たないタイプの文章になりましたけど(笑)。
 とりあえず、半年後にどんな感じになっているのか、変化を楽しみにしようと思います。楽しめるのが一番ですね。
 


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