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『ナゾときっぷ 2023』 クリア……したとは言えない

 ちょっと……ボリュームが多すぎたという印象です……。

 阪神鉄道と阪急鉄道が連携する鉄道系周遊型謎解き、『ナゾときっぷ』が去年に引き続き今年も新作が開催されました。

 謎製作は昨年と同じくフラップゼロさんです。主に関西方面の、鉄道をからめた街歩き謎解きでおなじみですね。
 昨年の『ナゾときっぷ2022』もプレイいたしまして、大変満喫したので、今回も大いに期待して臨みました。ちなみに昨年の感想は↓。

 で、プレイしてみました感想は……面白いとは思うのですが、正直ちょっとヘビーすぎて、最後はほぼほぼギブアップでした。疲れた……(笑)。

  • 阪神編と阪急編に分かれており、さらにそれぞれのストーリーが最後に交錯して物語全体が完結する完結編の3本をプレイする内容になってます。単独で遊ぶことも一応できますけど、やはり3本プレイしないと面白さは伝わらない感じです。

  • 昨年のプログラムもそうでしたが、「阪神編は街の魅力にフォーカスして歩く謎メイン」「阪急編はストーリー重視でパズル謎メイン」になっています。
    もちろん、あくまでそういう「傾向」というだけで、阪急編でも街の魅力は堪能できましたし、阪神編にも手応え十分の工作謎(笑)がありましたけど。
    どちらのプログラムでも、この謎解きをしなかったら絶対行かない、いや存在すら知ることがなかったろうと思う場所ばかりです。

  • ヒントが親切、かつ最悪答えを見ることもできるので、その点は安心です。ただ、「答え見れるからいいですよね!」と言わんばかりに、かなりめんどくさい謎をボンボン放り込んできた感じはあります。

  • 完結編も、昨年と同じく、2人以上で二手に分かれて解くタイプの謎です。
    昨年の謎は、離れた二人が障害を乗り越えていかに協力しあえるかというところがミソでしたが、今回は敵同士のキャラクターがあえて一時協力するという設定なので、結構緊張感があります。
    正直、ケンカになりそうなポイントがいくつかないでもなかったです……デートに使うには、中の人の能力が試される!(笑)

  • 去年は阪神編と阪急編のプレイの間が結構空いたために、ややストーリーを忘れてしまって新鮮味が薄れてしまったので、今回は一気にやろうと3連休にぶっ通しで遊んだのですが、この作戦は正直失敗だったかも知れないです。
    阪神編19,000歩オーバー、阪急編22,000歩オーバー、完結編も1万歩オーバー、土地勘のない場所を歩き、しかも2日目がかなりの雨だったので、ちょっと体力がもちませんでした……。
    普段からそれなりに歩く方なんで、大丈夫かと思ったんですけど、もう若くないですね(苦笑)。

  • 疲れてるところへ最後の完結編、この内容がまたヘビーです。
    目印のないわかりにくい地図で地点指定をさせる謎(方向音痴に怨みでもあるの!?笑)。
    相手が移動している時間内にやっかいな謎を解く必要がある謎(相手が移動しながら出してくるキーワードを駆使して解くのだが、謎解きに手間取ると時間差が生じてどの謎にどのキーワードを入れるのか大混乱)。
    過去に出たパスフレーズを色々いじる必要がある謎(LINEと謎解きプログラムとそれまでの謎の答えフレーズと相手プレイヤーとのやりとり、膨大な量のテキストから探し出さないといけないので訳が分からなくなる)。
    ……もうちょっと、さらっとした謎でよかったんじゃないかと思います(笑)。落ち着いていればどれもそこまで難しい謎ではなかったと、振り返った今は思いますが、もともと「時間制限プレッシャーが苦痛だから周遊型をやる」というタイプの私は、帰りの新幹線の時間とのにらめっこになってきた段階で、面白さを苦痛が上回ってしまいました……。

 全体的に、さすがに盛り込みすぎではないかな〜という印象でした。前回の2022では完結編まで楽しくプレイできたのですが、今回は完結編後半はヒントと答え(笑)を流用して、もう話の筋だけ追って終わりにしたという感じになってしまいました。
 完結編は、「離れた相手とやり取りしながら謎を解く」というギミックだけで十分面白さを担保できているので、あまり謎に凝らない方がいいような気がします。疲れてるところに難解な論理パズルや暗号を出されても、「もういいよ」という気分が先立ってしまうので。単独の阪神・阪急編で手応え十分の謎をたくさん解いていることもありますしね……。

 まぁでも、沿線在住で、無理せず「週末ごとに1本ずつクリアしていく」というやり方で遊んでいれば、完結編のボリューミーな内容も楽しく完食できたのかも知れません。我々のように、関東からわざわざ遠征してくる年寄りプレイヤーに合わせてメニューを組んでいては、若者には物足りないタイトルになってしまうのかも……(笑)。
 明治村の6コースプログラム(笑)もそうですが、遠征しないといけない土地の謎解きは、自分の体力と交通費と休日の確保との戦いですね。ジレンマ。
 来年は挑戦できるか、自分の体力と相談しないといけないかも知れませんが、何とか遊びたいものです。
 

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