里見蘭

小説家。漫画原作者。→Twitterhttps://twitter.com/satom…

里見蘭

小説家。漫画原作者。→Twitterhttps://twitter.com/satomiran2 →連載小説『漂白』目次https://www.shosetsu-maru.com/rensai/hyohaku

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  • 作家の知的生産術

    私・里見蘭が、ライター、小説家、漫画原作者としてのキャリアの中で有用と思える知的生産の技術をシェアします。

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「家庭教師のトライ」のYouTube動画が凄かった話

 こんにちは。  作家の里見蘭です。  私は今、小学館の「小説丸」というサイトで『漂白』という小説を連載しています。弁護士を主人公にした法廷サスペンスです。  裁判ではDNA型鑑定が大きな焦点となるという設定で、これに関する参考資料もプロット作成の段階で何冊か目を通しているのですが、いよいよちゃんと読み込む必要が出てきて、学生時代生物をちゃんと勉強しなかった自分の理解力に不安が生じました。  遺伝子の一般向け入門書などにも目を通したのですが、非常に参考になった一連のYou

    • 『Jumbo(仮)』(象が主役のアクション映画)のプロット

       とあるまとめサイトでこんな記事を見かけた。  で、思った。サメやシャチやアナコンダやワニやピラニア、グリズリーや犬その他の動物を主役にしたパニック/ホラー映画はさまざまあるけど、象が主役のやつってあるのかな?  ない、という前提でプロットを考えた。ホラーとしては、頭もよく、執念深い象が、一つの村を壊滅させる、という話がよさそう。だがそれよりもっと自分が観たい映画のアイディアが浮かんだのでプロットを書く。 ①主人公のアフリカ象がサバンナで密猟者に捕獲され、カリブ海のとあ

      • 『ナリ検』市川寛(日本評論社)感想

         市川寛先生の小説デビュー作『ナリ検』読了。耳慣れない言葉だ。ある登場人物いわく、 「検事を辞めて弁護士になる『ヤメ検』はいくらでもいるが、君のように弁護士から検事に転じた人は、まず聞いたことがない。いわば弁護士から検事になった『ナリ検』だな」  主人公は、”事実上の凍結状態”にある、弁護士が検事に任官する制度(と、とある裏技)を使ったナリ検の中年男性。  ある理念を抱いて検察に飛び込んだ彼が、次席検事として着任したばかりのS地検で、部下である三席検事が担当した公判で無

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