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1000日チャレンジ、始めます


去年の3月、何の前触れもなく、突然、重度のアニサキス・アレルギーになりました。アナフィラキシー・ショックで、死の直前まで行ってしまった。

それ以来、魚介類は一切食べられず(生はもちろん、焼き物も煮物も練り物も)、1年4ヶ月過ごしてきました。

※その顛末は自分のサイトには書きましたが、またnoteにそのうち最新情報版としてまとめたいと思います。

古くからグルメサイトを運営し、グルメ本を書き、レストランガイドやグルメライターなんかをしていたこともあり、この「生活激変」は、とにかく想像を絶するつらい日々だったんです。

いっそ自分で握ろうと鮨教室に通っていたくらいは魚好きだったからなぁ。。。

「まぁ仕方ない」と気持ちが整理されている時期もあるんだけど、定期的に鬱っぽくなり、そうなるとぬかるみから上がって来れなくなります。

いったいどうすればいいんだろう。。。

対処法を いろいろ考え、工夫しました。
他の趣味を始めようとか、とにかく肉や野菜を楽しんでみようとかだけでなく、気分転換もいろいろ試みるんだけど、どれもこれもなんか乗れない。

自分が考えている以上に、食が人生のド真ん中だったんですね。

魚全般が食べられない苦しみは、だから、ものすごくきつかった。
定期的にどん底まで落ち込む数週間が来る。鬱々として何も楽しめない。

うーん、困った。。。


こんな毎日を、これから一生続けるわけにはいかない


いったいどうすればいいんだろう?

答えは外ではなく、内にありました。

この1年4ヶ月、ボクは一方的に負けていたんですね。
アニサキス・アレルギーに一方的に負けていて、パンチを打たれるがままになっていた。

食と違う趣味を探したり、肉や野菜にフォーカスしたりしても、負けていることには変わりがないのです。

自分の外に違う領域を探して逃げているだけ。
それではどこにも行けない。
問題は自分の内側にある。
ようやく、そこに気づきました。

なら、こうしよう。
心機一転、攻めに転じ、「勝ち」に行こう。


幸い、いい出会いもありました。
日本アレルギー学会の専門医が、サイトの記事を読んでメールをくれ、つい先月、「いっしょに二人三脚で治していかないか」と書いてくれたこと。

ボクは「成人食物アレルギーは一生治らない」と思っていたんです。
この1年4ヶ月、調べまくりました。
でも、調べれば調べるほど、治る確率は低い。
小児食物アレルギーは治りやすいんだけど、成人、それも60歳近い大人はほぼ治らない。

しかもアニサキス・アレルギーは超特殊かつ超稀少。
研究書もほとんど出てないんです(昭和49年発行の本が一冊)。
だから専門医もいない、と、(散々調べた末に)思い込んでいたんですね。

そしたら、いました。
アニサキス・アレルギーを含めて、成人食物アレルギーを専門領域とし、「この厄介かつ症例が異様に少ないアニサキス・アレルギーを治してみたい」と思ってくれる医師が。

その人が今回メールをくれたわけです。
「いっしょに二人三脚で治していかないか」と。

ん?
ちょっと待って。
ということは、勝つ見込みがほんのちょっとでもあるの?

だったら闘おう!
一方的に負けているのではなくて、闘いに行こう。
そして、可能性は低いかもしれないけど、勝ちに行こう!


その先生との出会いと、お申し出に心から感謝しました。

でも、よくよく聞いていくと、道はとてつもなく長く、遠いこともわかってきました。


♪君のゆく道は、はてしなく遠い



その専門医、昭和大学病院の鈴木慎太郎先生は、こう言います。

「確かに症例は少ないし、前例も日本にはほとんどない。アメリカに多少症例はあっても、幼少から数多く魚を食べてきている日本人には当てはまりにくい。
そういうこともあって、治るとは確言できません。小児食物アレルギーなら治る症例も多いのだけど、成人食物アレルギーは認知も低いし研究費も少ない。症例も少ないし、治った例も少ないのです。
でも、医師として、治せるものなら治したいと思っています。
時間はかかります。でも、いっしょに治してみませんか?」


治るとは確言できない。
しかも、とても時間がかかるらしい。

でも、ボクには一筋の光明に思えました。

「あ、闘えるなら、話は別だ」と。

いままでは一方的に負けていた。
ひたすらガードしていても、パンチがどんどん顔やアゴに入っていてノックダウン寸前だった。

でも、攻めていいんだ。
治る確率が、少しはあるんだ。
と。


鈴木先生は続けます。

「まずは3年間、魚介類を完全除去しましょう。
魚そのものだけでなく、ダシもエキスも避けましょう。そしてIgE値(参考リンク)を下げましょう。
完全除去しなくても数値が下がっていく例は確かにアメリカの論文で報告されています(※)。ただ、完全除去したほうが数値が下がるスピードが速いのはいくつかの症例から確かに言えると私は考えています。
まずは、一定期間、完全除去しませんか?」

※(注)アメリカの論文はこちら。この論文では、食べても食べなくても4年で1/4ほどに数値が下がったなどと報告されている。ただ、鈴木先生の意見としては、前述したように「幼少から数多く魚を食べてきている日本人には当てはまりにくい」というもの。


鈴木先生はさりげなく言うのですが、この言葉はなかなかきつい。。。

ダシもエキスも避けるとなると、外食で食べる物がほぼなくなるということだからです。

たとえば、うどん、そばの汁は、昆布ダシの店でない限り無理になりますし、めんつゆにも鰹ダシとか入ってる。ポン酢にもわりと入っている。

魚ダシ系以外のラーメンだって、隠し味で魚介のダシや鰹エキスなどを使っている店はたくさんあります。小さいラーメン店だと表示すらしてないし、教えてくれないところも多い。つまり危険で行けない。

アレルギー表を出してくれている誠実なチェーン店でも、アニサキスとなると話は別です。
どこに問い合わせても「魚系エキスまでダメとなるとチェックしきれず、混ざっている可能性は排除できません」と返ってきます。
コンタミネーション(厨房での混入)も可能性に入れると、ほぼ食べられません。

コンビニなどで売っている調理済みの食材や弁当も、鰹エキスや鯖エキスを使っているものも多いし、食品表示法上、微量であるなら表示義務はありません。つまり、エキスを使っている可能性は充分にあるのです。

現に、さきほど柿ピーを食べたいと思ってスーパーで袋の表示を見たら、「かつおエキス」と堂々と書いてました。お菓子だってどこにどういう隠し味で使っているかわかりません。


つまり、3年とはいえ、多難を極めるわけです。
行く店がない。
ランチも、ディナーも、会食も、買い食いも、旅も、相当制限される。。。


そして、まだそれで終わりではありません。先があります。

3年間、魚介類(ダシ・エキスまでも)を完全除去して数値を下げたあと、今度は7年かけて、減感作療法で少しずつカラダに入れて馴らしていく、という長い長いチャレンジが始まります。

※減感作療法:アレルギーの唯一の根治療法。皮下免疫療法や舌下免疫療法、経口免疫療法などがある。

全部で10年。。。
長い。
とてつもなく長い。

そして、はてしなく遠い。

いま58歳なので、もし治ったとしても、そのころには68歳。
人生のこの楽しい時期に、毎日これだけ制限されるのは、あまりにきつい。。。


※※ボクはこの治療法を自分の責任で選びましたが、この治療法がベストだと薦めているわけではありません。完全除去しなくても数値が下がった例も報告されています。ただ「完全除去のほうがスピードが上がる」という鈴木医師の言葉に乗った、ということですのでご注意ください。



でも、もう一方的に打たれるのはイヤだ。闘いたい!


くり返しになりますが、症例も前例も少なすぎるアレルギーです。

何の因果か、そのアレルギーになってしまった。
(それまで全くアレルギーなんかなかったのに)(そういう意味では、いま読んでいるあなたもいつなるかわからない恐ろしいアレルギーです)

このアレルギー、珍しいからこそ(研究されていないからこそ)、10年努力したとしても、治らないかもしれない。

でも、日本アレルギー学会の専門医の指導でダメなら、諦めもつく
力一杯闘った上で負けた、という清々しさもある

治らないかもしれないけど、やっぱり、闘いたい。

目標として10年は長い。
漠然としている。

なので、まずは3年(約1000日)にしよう

3年間、完全除去をやってみて、数値が一桁まで下がらなかったら諦めよう。

とりあえず、闘いたい。
しかも、なんか、1000日かからず勝てる気がするw(根拠レス)


で、1000日チャレンジするのはいいけれど


ようやく本題です(長すぎるw)。

この1000日、どうせ超ストイックに生きるわけなので、どうせなら、他にも目標をもってゲーム的に楽しめたら、と思ったんですね。

石の上にも三年。
雨垂れ石を穿つ。

どうせなら「1000日チャレンジ」と名前をつけて、達成感をゲーム的に楽しみたい、と。

これが、表題の「1000日チャレンジ」です。

「闘病」という言葉はなんかもっと厳しい闘いをしている人に悪いので「闘アレ」という言葉を使うけど、この闘アレ、敵が見えず、効果もわからない闘いなので、つらいんですよ。

なので、闘アレは基本に据えつつ、効果が見えやすい目標をいくつか別に持ちたい、と考えました。


ということで、4分野で1000日チャレンジを始めようと思います

多すぎるかもしれないけど、そのくらい闘アレが精神的にきつく、支えるものが多めに欲しいのだ、ということです。

というか、外食がガクンと減りそうだし、お酒も減らす予定なので、時間ができるんですよね。

仕事も忙しいし病気もするし、旅行で習慣が途切れるかもしれない。
きっと1000日あればいろんなことが起こると思うけど、先は長いので、気楽に、朗らかに、時に小ずるく、完走しようと思っています。


具体的な1000日チャレンジ


さて、「佐藤が達成したいこと」ですが、大きく4分野に分かれます。

闘アレ、仕事、柔軟、アート。

多すぎますよね。
典型的な「計画倒れのパターン」ですよねw

わかってます。
でも、どれかは脱落していっても、きっと何かは残る。

とにかく、今の気分としては「闘いたい」んです。



ということで、ひとつずつ、ここで発表して、背水の陣に自分を追い込みたいと思います。

★が優先順位が高い項目。●はできたら続ける。


【闘アレ分野】

★1000日魚介類完全除去チャレンジ

IgE値を一桁台まで下げるため、魚介類をダシやエキスまでを含めて、生活から排除する1000日チャレンジです。
こうなると、ほとんどの外食が難しくなります。
まぁでも仕方ない。
つらいけど、ストイックにがんばって、なんとか1000日かからず達成したいと思っています。
IgE値は3ヶ月ごとに鈴木先生のところに測りに行って、指導を受けます。

★1000日2000キロチャレンジ

闘アレを続ける体調管理と意志のために。
5月から1日3キロとか雨の日以外はランしてるので、それを続ける。走るの苦手なんだけど、まぁ雨の日や暑すぎる日は避けて、1日3キロくらい走れば、なんとか達成できる気がします。

というか、どうせ数値を下げるために1000日やるなら、そのために良さそうなことはすべてやってみよう、という発想ですね。
適度な運動は、カラダに好影響を与えるのは確実です。それをちゃんとやろう、ということです。
他に腸内フローラを整えたりも並行してやっていくと思います。


★1000日ぬか床チャレンジ

家でのごはんが基本の生活になるので、「1000日野菜クッキングチャレンジ」とかも考えたけど、仕事を考えると挫折が見えているので、より簡単かつ領域を絞って辿り着いたのが「ぬか漬け」。
「マイぬか床」は憧れだったし、毎日ちゃんと手入れして、ぬか床を育て、おいしいぬか漬けを得意分野にしたい。
これにホットクックで短時間でできあがる「味噌汁or野菜スープ」と「玄米」があれば、いい食事になるし。

まぁこれは、最初にぬか床さえ作ってしまえば、あとは毎日混ぜるだけ。なんとかなるんじゃないかな。。。

●(もしかしたら)「アレルギー対応が“感じいい”レストランプロジェクト」チャレンジ

アレルギーの人でもみじめな気持ちにならず、気持ちよく食事でき、厨房とホールとの連携もしっかりしたレストランをリスト化していくプロジェクト、を、有志を募ってやるかもしんない。
リストが溜まってきたら、そういう「運動」をしてみたいかな、と思ってます。
なぜなら、重度なアレルギーがあると、いろいろなレストランで「理不尽にみじめな思いをする」ので、そういう体験を世の中から少しでも減らしていきたいと思っているからです。


【仕事分野】

★1000日1000ファンベース事例収集チャレンジ

闘アレに集中しすぎて仕事を疎かにするのは意味がありません。
そこを自分に言い聞かせるために、毎日1記事、ファンベース事例記事を収集していこうと思います。
ツイッターで専用垢つくって、収集を発信して、ある程度溜まったら、分野ごとにnoteに貯めていく感じ。
ファンベースは専門分野だけど、事例を1000貯めると、それはそれでまた違う世界に行けるかも、と。

今日から始めてます(↓)


【柔軟・ジム分野】

★1000日180度開脚チャレンジ

一応、前屈は、床に手の平がなんとかつく。
でも、開脚は、足が60度くらいしか開かないくらいカラダが固い。
特に右足の股関節は生まれながらに不具合なのではないかと思うくらい固い。
それを1000日かけてめっちゃ柔らかくするチャレンジ!
これは前からやりたかったので、いい機会!
高齢者への登り道にそろそろさしかかるので、柔軟はわりと大事な気がしています。


●1000日ジム継続チャレンジ

1年通っては半年やめて(中断のきっかけはたいてい旅行)、をくり返しているので、1000日間通い続ける!
まぁこれは出来そう。
副産物として「1000日腹筋チャレンジ」や「1000日腕立てチャレンジ」とかもあるんだけど、欲張りすぎなので、とりあえずジム継続で。


【アート・美術分野】

★1000日「美術検定一級」チャレンジ

前から包括的にアートを勉強したかったのでいい機会と捉えたい。
アートの総合的な知識・教養は、きっと後半生を豊かにしてくれると思うし。

で、達成感を得るために「美術検定」を受けようと思ってます(毎年11月が受験日で、複数級の併願可能なので、四級から順に受けていくにしても3年で一級まで取れないことはない)。美術検定は、問題集を見たら、たぶん二級までは取れる感じがする。でも一級はかなり大変そう。。。

毎日、本やネットで勉強し、evernoteにメモを溜めていきます。
世の中、意外といい本も多いので、ゆっくり勉強していきます。
インスタなどで一日一アートをアップしていくのもありかなぁと思ってます。

専用アカウント作りました(↓)



●1000日100美術館チャレンジ

アートを美術史・世界史日本史・文化史の流れで「縦軸」で勉強していくと、当然「実物」を見たくなるし「横軸」も知りたくなる。
単なる美術館巡りではなく、「横軸」を意識して、全国そして海外含めて100コ回りたい。
これは、美術検定の勉強が進めば、きっと自然にできていく目標かな、と思っています。
というか、旅を諦めてしまっていたんですよね。旅の最中に外食できないから(紀行ライターまでしてたのに 泣)。
でも、美術館目的の旅なら、(食事が不自由すぎても)できる気がしてきました。そこを大事にしたい。



以上ですね。
多すぎ!と自分でも思うけど、「闘アレ」以外は「闘アレを達成するための補助輪」なので。

そのくらい、自分の中では「闘アレ」が厳しいということです。



うれしいことに、いっしょに1000日チャレンジしてくれる仲間たちがいる


この「1000日チャレンジ」、いっしょに励ましあう仲間がいたら心強いな、と、当初から思っていました。

もちろん家族は協力してくれるのだけど、他にもこの長い1000日を共有できる人がいたらうれしいな、と。

なので、ボクが主宰しているコミュニティ「4th」にこのことを発表し、「誰かいっしょにやらない?」と仲間を募ってみたわけです。

そしたら、なんと100人以上の人が賛同してくれて、それぞれの目標に向かって、いっしょにゴールを目指してくれることになりました。

facebook上にグループを作って(非公開です。すいません)、1000日間、励ましあうプロジェクトになりました。


その仲間たちは、noteやtwitterやinstagramやfacebookにも、それぞれのチャレンジを日々書いていくと思います。

#1000日チャレンジ  のハッシュタグを見つけたら、それはこのチャレンジに乗っかっている仲間です。ぜひ応援してやってください。

英語やる人もいれば、腹筋やる人もいる。
映画を1000本観る人もいれば、書評を1000本書く人もいる。
特定のものを食べ続けて発信しつづける人がいれば、毎日ヒトのイイトコロを探す人もいれば、1000日早起きすることを誓う人もいる。

※これらは、実はコミュニティで「1/100をつくろう」という考え方を共有していて、それがみんなの共通言語になっているのも大きいです。

いろんな目標に向けて、1000日チャレンジが始まりました。



もしよかったら、いま読んでくださっているあなたも、ぜひいっしょに1000日、何かチャレンジしてみませんか?

え?
何を目指すか考えないといけないから、一週間くらい始められない?
だからいっしょにスタートできない?

大丈夫。
1000日もあるんですから、誤差の内です。
できるときから始めましょう。


いっしょに1000日チャレンジを始める方、もしよかったら、#1000日チャレンジ というハッシュタグでつながりましょう。そして励ましあいましょう。

ボクの第1日目は、今日、2019年7月13日(土)です。

キリが悪く感じるかもしれませんが、さりげなく始めるのがいいと思ってのことです。

1000日目は、2022年4月7日。

遠いようで、1000日なんてあっという間かも。


そのころ、IgE値が一桁になり、もう減感作療法を始めていて、ダシやエキスは普通に食べているようになっていることを願って。

いや、少しは魚介類も食べ始められている自分になっていることを夢見て。

そして、アートを専門領域にできていて、180度開脚もできて、体力もいまよりあって、あわよくば6パック。

そんな未来を見てみたいから、闘います。


ということで、今日から、始めます。



※お詫び

初出の文中において、「友人の医師からの忠告」として「少しくらい食べてもきっと数値はさがるよ」と、彼がいい加減な忠告をしたような印象にとれる文章を書きましたが、それは正確ではありませんでした。

その友人はアメリカの論文を読んだ上で、「食べても食べなくても4年で1/4ほどに数値が下がったとする論文がある」「その論文で、食べると値が一時的に上昇したということも同時に報告されている」など、客観的な事実をもとに忠告してくれたのであり、そこについては書き方が悪かったと反省しています。お詫びして訂正します。



古めの喫茶店(ただし禁煙)で文章を書くのが好きです。いただいたサポートは美味しいコーヒー代に使わせていただき、ゆっくりと文章を練りたいと思います。ありがとうございます。