短尺ドライバーを極める① 短尺ドライバーの魅力

短尺ドライバーとは

短尺ドライバーの定義が決まっているのか分からないが、ここでは45インチ未満、43インチ以上の、市販ドライバー以下、3番ウッド以上の長さのドライバーを指すこととする。

短尺ドライバーの魅力

短尺ドライバーの魅力は何といっても、3Wより長い距離を、3Wよりも正確に、真っすぐ飛ばせることである。

さらに、長尺ドライバーに一発の飛距離は劣っても、ラウンド通じた平均飛距離では長尺のドライバーを超えてしまうことも普通にあるようだ。

私はお手頃価格のゴルフ場でレギュラーティーでラウンドすることが多いが、そうなると距離が短く、フェアウェイが狭めのコースによく遭遇する。

その時、ドライバーを振り抜くほどの飛距離は必要ないが、とは言え3Wや5Wがドライバーより真っすぐ飛ぶかというとそれほどの自信もなく、結局ドライバーを弱めに振ったり、ユーティリティで妥協したりということがよくあった。

ただ、ドライバーを握らないことで周囲から「チキってる…」と思われるのもなんだか癪だし、エースドライバーより多少飛距離が落ちても、ティーショット専用の真っすぐ飛ばせる安心クラブがあれば確実にスコアメイクしやすくなるはずである。

そこで考えたのが短尺ドライバー。セッティング案は2通りある。

短尺ドライバーのクラブセッティング

①エースドライバーの代わりに入れる
今日は短めのコースだと分かっている場合、エースドライバーを抜いて、短尺ドライバーのみを入れて14本をセッティングする方法。

他にもエースドライバーの調子が悪い時や、あえてエースドライバーとは異なる特性の短尺ドライバーを持っておいて、その日の調子(フックしやすい日、など)やコースの特性(左ドッグレッグが多い、など)に合わせてどちらを入れるか決める、といった方法が考えられる。

この場合、短尺ドライバーとは言えなるべく飛距離は犠牲にしたくないため、44インチ台の長めの短尺ドライバーが候補に入る。

※実際、各種サイトを見ても、44インチ台ではむしろ長尺ドライバーより平均飛距離が伸びた、といっている人は多い。

とは言え、長尺ドライバーの一発の飛びは男のロマン、、という方も。そんな方には、次の案②の利用方法もある。

②3Wの代わりに入れる(ドライバーの2本持ち)
3Wをそもそもあまり使っていない、又はティーショットにしか使っていないという人も多いのではないか?その場合には、いっそ3Wを抜いてエースドライバーと短尺ドライバーの2本持ちができる。

そうなると、エースドライバーと5Wとの間に飛距離の階段を作れるのが理想となるため、43インチ台の短めの短尺ドライバーが候補になってくる。

※とは言え、ドライバーのミート率が悪かった人は43インチでもエースドライバーより平均飛距離が伸びてしまうかもしれないが、その場合には嬉しい誤算ということにしておこう。

ちなみに私の場合、3Wはそもそもセッティングに入れておらず、代わりにウェッジ4本体制としていたが、170~200ヤードのクラブを10ヤード刻みから15ヤード刻みに変えることで、1本分の余力を作れることが分かった。

短尺ドライバーの入手方法

ここで本題の短尺ドライバーの入手方法だが、結論としては「自分で作る!」である。とは言え自分に加工技術はないため、理想スペックを伝えて工房に加工を依頼する、という形になる。

市販のミニドライバー、短尺ドライバーも存在するが、スペックを見る限り、HS40~45程度の一般アマチュア男性に適したスペックのものは見つからなかった。いずれも、シャフトを短くしているのに総重量を上げていなかったり、ヘッド体積を小さくしすぎていて3Wと大差ない難易度になっていたり、といったものである。

また、市販品はテーラーメイドやプロギアなどの一部のメーカーでしか扱っていないため、クラブセッティングでブランドを統一したい人からすると、気持ち悪くて入れたくないだろう。

それにヘッドやシャフトの性能も、世の中の数多あるドライバー用のものから選んだ方が、確実に自分に合った理想の短尺ドライバーが見つかるはず。

ということで、理想の短尺ドライバーのスペックを極めて、自作することを目指す。

短尺ドライバーの理想スペックとは

短尺ドライバーの理想スペックとは、要は自身のクラブセッティングのフローにドンピシャにハマるスペック、ということになる。

そのために、重量フローはもちろん、シャフトの振動数やトルク、ヘッド体積などを考慮する必要がある。シャフトカットをする場合には振動数やバランスが大きく変化するため、そのあたりの影響も加味してスペックを緻密に詰めていく必要があるのだ。


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