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なぜ沖縄の人は墓でピクニックをするのか?


今日も良い1日だね。

こんにちは。
さとるだよ。


今日の沖縄は暑くなりそうだよ。予想最高気温が30℃!正直言って身体がついていかないよ (^_^;)


さて、ゴールデンウィーク前のこの時期の沖縄は何かと騒がしい。スーパーは混むし、道も混む。


なぜだか分かる?沖縄ではこの時期は「清明(シーミー)」という郷土の行事があるからさ。


清明(シーミー)とは、正式には「御清明祭(ウシーミーサイ)」のこと。季節としては4月の初旬、二十四節気の清明節の頃に親族一同で先祖のお墓参りする事。


清明(シーミー)は、元々は中国由来の儀礼だったらしい。沖縄は琉球王国時代に中国との交易が盛んだった。だから文化的にも中国の影響を受けているものが多い。


清明(シーミー)もそんな歴史の中で沖縄に入ってきたもの。その起源は、琉球王国の正史として編纂された歴史書「球陽」によると、1768年に当時の琉球国王が玉陵(たまうどぅん)で祖先の霊を祀るよう定めたとされ、以降、王家に近い貴族、士族層を中心に普及していったのが始まりとされている。


それを庶民が真似してだんだんと根付いたのが今の、清明(シーミー)へと続いているという訳。


でもって、この清明(シーミー)では家族でお墓参りをするだけじゃなく、餅やウサンミ(魚の天ぷら、昆布、かまぼこ、豚肉、あげ豆腐など)を重箱に詰めて、お菓子、果物、お酒と一緒に墓前に備えて、先祖の供養を祈願するんだ。

これが代表的な沖縄の重箱の中身。

出典:©OCVB


お供えが終わると、その場でその重箱をみんなで食べる。これが沖縄の人が墓でピクニックをしていると言われる所以なんだよ。実際にかなりピクニック化していて、重箱の他にBBQをする一族もあるらしい。(見たことないけど)


沖縄では清明(シーミー)は1年でも大切な行事のひとつなので県外にいる人はわざわざ帰省する人も多い。実際に清明(シーミー)でしか会えない親族もいてなかなか賑やかだよ。


こんなピクニックみたいな事が可能なのは沖縄の墓は大きいという事も関係している。小さい墓でも5,6人、大きい墓になると何十人も入る大きな墓が多い。

ウチは分家的な関係から10名くらい入る大きさの墓だけど、沖縄県以外の墓と較べたら大きいと思うよ。


そんな清明(シーミー)をウチも昨日、執り行ってきたんだ。この時期にしては湿度が低めでまさにピクニックだったね。来年もまたみんなで楽しく集まれるようにと、先祖に手を合わせてきたよ。


最後まで読んでくれてありがとう。
また明日♪



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