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40年前のG-SHOCKを修復するレストアサービスを利用した結果!


今日も良い1日だね。

こんにちは。
さとるだよ。


私は身につけるものに対しては
ブランドとか全く気にしない方なんだ。

ファッションに無頓着という訳では
ないけれど、流行の最先端とか
「今、流行っているもの」
に対しては全くといっていいほど関心がない。


強いて言えば機能的なのでアウトドアの
ブランドの製品は好きだなぁ。

・身につけて心地良いもの
・長く使えるもの
・機能的なもの
・自分に似合うもの
・想いがこめられたもの

が自分の好み。


身につけるものでも少しこだわりがあるのが時計。

一時期は30本以上もっている時期もあった。

とはいえ、
高級時計とかそういうのは関心がなく
上記の「好み」に合致する時計が多かった。

その中でも一番、気に入っているのは
G-SHOCK。


私くらいの年齢になるとG-SHOCKはさ、
一種のカリスマ性があるんだよね。

映画やロックのスーパースターが
こぞってG-SHOCKをはめていたり

限定モデルやコラボモデルなどG-SHOCKは
常に時代の先端を突っ走り続けている。


そのG-SHOCKは1983年にスタートしたので
昨年2023年に40周年を迎えたんだ。
すごいよね?

今や世界中の工場でG-SHOCKはつくられているけど

当時は日本の工場で作られていた。
正真正銘のメイドインジャパンというわけ。

この初期から数年のG-SHOCKがマニアには
「スピード」とか「スクリューバック」とか
他にも様々な呼び名があるけれど特に人気が高い。


私も当時から数本持っているがひとつ問題がある。
それはG-SHOCKだから所以の問題でもある。


G-SHOCKのウリはとにかく頑丈だという事。
当時、アメリカで放映されたCMでは
アイスホッケーのパック代わりにスティックで
ぶっ叩いても壊れないというものだった。


かなり物議をかもして「ウソだ」とか
言われて検証されたようだけど
もちろん本当に壊れなかった。
そこからG-SHOCKは特別な時計になったという訳。

なぜそこまで丈夫なのか?というと
モジュールと呼ばれる時計本体を複数のゴムで支え
さらに外側も樹脂の外皮で覆っているから。

その機能があのG-SHOCK独特の形になっている訳。


長々と説明したけどこの樹脂やゴムの部品が問題なんだよ(泣)


樹脂やゴムは何でも耐久性は金属とは劣る。
そして自然に経験劣化していく。
金属は経年劣化しないから時計はほとんどが金属製というわけ。


G-SHOCKはゴムや樹脂で頑丈さを手に入れた
一方でその耐久性が弱点なんだ。


じゃあ、どうすればいいか?
というと壊れたらその部分だけ部品交換をすればいい。
メーカーから購入もできるし、
G-SHOCKに強い時計屋さんなんかだと
部品を在庫している店もある。


でも、新しいモデルはいいよ。
古いモデルは当たり前だけど部品は生産終了になる。
私の所持している古いG-SHOCKは大多数がすでに部品の生産が終了している。
だから修理できず泣く泣くお蔵入りさせている。


壊れたままでもヤフオクでは数万円で
取引きされているので手放す事も何回も考えた。

でも、
たくさんあるG-SHOCKでも1983年の初期型は
どうにかして再生させたかった。

これは色んな思い出がつまっている大事なものだから。


もやもやした数年が経ち
やっぱり何本かある1本をヤフオクで出品
しようかな・・と眺めていると

とてつもない金額がついた
初期型G-SHOCKがあった。
相場よりも俄然高い。


興味があり説明欄を読んでみると・・
「CASIO工場でのレストア済」
と書いてある。

レストア?
レストア?
レストア?

頭の中で疑問符が無数にリフレインさ。


だってレストアって普通は高級時計や
機械式時計で行うもの。
G-SHOCKは電池を使うクォーツなので時計と言えば時計だけど
どちらかと言えば家電とかそういうものに近い。

大慌てでCASIOのレストアのページを探したよ。
そしたらさ、期間限定でレストアサービスが行われていてさらにまだ締切期間内!!


すぐに申し込みをしたのは言うまでもないね。
あの時計が蘇る!!
そう考えただけで興奮が止まらなかった。

レストアがどんな作業工程なのか?
はCASIOの公式ページで見てほしい。
コストを度外視した愛があふれる作業をしているから。


以下はCASIO公式ホームページより丸々引用しています。

↓    ↓

5000系レストアサービスのプロセス

1.外装と機能を点検

レストアサービスを担当する「カシオテクノリペアセンター」に届いたお客様のG-SHOCKは、加水分解によってベゼルやバンドが欠落していたり、擦れて傷がついていたり、1本1本の状態が異なります。そのため、最初に行うのが点検です。経年劣化や傷の状態、各機能が正常に作動するかなどの現状を確認し、ボタンを押した感触に違和感がないかもチェックします。

出典:CASIO公式ホームページ

使い込んだ傷は、長期間愛用された証。ただし、ベゼルが欠損した個体も多く、液晶表示に欠けはないか、ライトは点灯するかなども確認します。

出典:CASIO公式ホームページ

ケース側の取付部を確認します。(この個体はバンドに傷みはありますが、固着等はなくケースから外すことが出来ました)

この段階で、もしレストアサービスでは対応できない不具合が見つかった場合には、お客様に連絡を取ってご相談します。例えばガラスが割れておりレストアサービスの防水検査や機能回復が行えないもの、電池を交換しても液晶表示が消えたままの個体など、時計の状態をお伝えして、場合によっては作業を中止することがあります。あるいは「飾っておきたいので作業を続けてほしい」というお客様には、外観だけでも修理することがあります。

2.裏蓋を開ける

次に裏蓋を開ける作業です。今回のレストアサービス対象モデルはスクリューバックなので、専用の台座にセットしてオープナーで回すのですが、傷をつけないように、また内部の状態がわからないため慎重に作業します。スムーズに開けられる個体の方がむしろ少なく、汚れや錆、内部のパッキンが経年劣化で溶けて固着している個体もあります。傷つけないよう力を加減しながら作業すると、開けるのに1時間以上かかることも珍しくありません。

出典:CASIO公式ホームページ

時計に傷を付けないよう、時計とオープナーの間にビニールを挟み、慎重に裏蓋を開けます。

3.分解・掃除

ケース内部のパーツを取り出して、状態をチェックします。電池の液漏れが見つかればクリーニングしますが、内部損傷の進行具合によっては残念ながら手遅れになることも。もちろん汚れや錆は可能な限り丁寧に取り除きます。プッシュボタンは、必要であれば、ケース内側から留めているEリングを外してボタンを抜き、曲がっているものは調整します。

出典:CASIO公式ホームページ

緩衝材、モジュール、電池、プッシュボタンなど、外したパーツは紛失しないようパーツボックスの中に。

4.消費電流チェック

新しい電池に交換する前に、正常に電流が流れているかテスターでチェックします。不具合があってもモジュールを修理することはできませんが、お客様に状態をお伝えして、レストアの中止・継続をご相談します。

出典:CASIO公式ホームページ

テスターで消費電流をチェック中

5.側面ネジの補修(必要な場合のみ)

プッシュボタンの両サイドにある4つの側面ネジは、ベゼルをケースに固定する重要なパーツですが、過去にこのネジが折れている事例が発生していました。もし、折れたネジの一部がネジ穴をふさいだまま取れなくなっていれば、ドリルでそのネジを除去する作業が必要となります。現在の製品であれば、ケースの交換対応も出来ますが、今回の対象モデルには交換用のケースの在庫がないため、新しいネジ溝を切り直しますが、ネジ穴が斜めになったりしないよう、細心の注意を払いながらの作業を行います。

出典:CASIO公式ホームページ

プッシュボタンの外側にセットされた側面ネジ。

出典:CASIO公式ホームページ

ネジ穴補修のために新たに作製したアジャスターに時計をセット

出典:CASIO公式ホームページ

折れた古いネジが残っている場合は、ドリルで新しいネジ溝を切り直します。

6.交換用の部品

防水性能のかなめとなる裏蓋パッキンや、ベゼル、バンドとバネ棒、電池は全品交換です。変形したボタンパッキンも、必要があれば交換して対応します。ガラスはお客様の思い出が詰まった部品ということもあり、そのまま使用します。

出典:CASIO公式ホームページ

左から、ベゼル、側面ネジ、バンドとバネ棒。ベゼルは当初、光成形により作製していたが数に限界がありました。そこで鋼材製の金型を新たに起工。

7.組み立て・歩度検査・防水検査

必要なパーツを交換しながら、組み立て作業を進めます。モジュールを収め、緩衝材やスペーサーなどをセットしていきます。モジュールはもちろん、緩衝材やスペーサーも、現在ではもう手に入らないパーツばかりなので、傷を付けないよう熟練職人が慎重に扱います。動作確認とともに、時計の精度に異常がないか歩度検査を行い、防水検査については、エアリークテストによって確認します。

最後にベゼル、バンドを取り付けます。
経年劣化等によりバンドやばね棒を紛失してしまった場合でも、これらは新たに取り付けますので、安心してレストアサービスをご利用ください。

出典:CASIO公式ホームページ

組み立て作業中。ピンセットでモジュールの上に乗せている黒い樹脂パーツは、電池がズレないよう設置するスペーサーです。

レストアサービスを受けたG-SHOCKは専用オリジナルパッケージに収めてお客様のもとへ。時計を使用しないときはオリジナルパッケージに収めて飾って楽しむことができます。

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以上はCASIO公式ホームページより丸々引用しています。



工場に送る前の私の G-SHOCK


時計をCASIOの工場に送って約1か月。
いよいよ戻ってきたよ。

専用のパッケージに入っているので飾り専用にするか?
使うか?迷ったけど特別な日に使おう!
と決めたよ。

G-SHOCKだからさ、後生大事に置いていても
らしくないから使うよ。
元々、コレクターじゃないしね。


ますますG-SHOCKが好きになった。

尚、このレストアサービスですが今回の
募集は残念ながらもう終了している。

今度はいつ募集するのか?は分からないけど
興味のある方はCASIOの公式メルマガなどに登録して情報を随時ゲットするのをオススメするよ。


最後まで読んでくれてありがとう。
また明日♪



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