見出し画像

第34回:残1年7ヶ月21日。書く自分への未来解像度を高められるかの仮説検証

「左利きのエレン」という漫画で、「未来への解像度」という面白い話を知った。集中力の継続時間が未来10年に及ぶ人と、今この瞬間3分間にしか及ばない人がいて、そのどちらも天才であり得るという話。

著者の趣旨はちょっと違うかもしれないけど、僕はとても興味深くこの話を受け取った。なぜなら、少なからず自分は未来への解像度を高める側に寄っていると感じるからだ。

仮説

学生時代の勉強をするとき、僕は自分の脳みその学習能力とその試験範囲を照らし合わせて、どれくらいの工数がかかるのか見積もってから、あるいは見積もりながら勉強をするのが得意だった。決して人より地頭がいいわけではない(本当の天才たちが隣にたくさんいたのでどうしようもなく自覚した)のだけれど、自分の脳みそをどう使ったら効率よく学習できるのか、目の前の勉強範囲がどれくらいの広さで、今自分はその何%を理解できているのか。僕にはそれがわかった。

だから、10年後とはまではいかないが、未来への解像度を高める方向への集中力の発揮は、僕にもできるのではないかと仮説を持ったのだ。

ところで、僕は現在28歳。15歳の卒業文集で「私の夢」欄に「作家」と書いてから13年が経つ。月並みなレベルなのは自覚しているが、文章を書くことが好きだ。というより、思考や思想を文章を使って表現するのが好きだ。取材インタビュー、SEOライティング、プレスリリース原稿作成など、仕事柄もいろいろな書く仕事があるけれど、それらと僕が好きな「書く」はちょっと違う。思考や思想を文章を使って表現するのが好きなのだ。たとえばこのnote記事を書いているとき、僕は我を忘れて没頭している。

この「書く」が誰かの役に立ってくれたら嬉しい。そういうふうにふわふわと思っていたのだけれど、

ここから本題。

20代もあと2年。まだ2年もある。

この2年くらい先までの解像度なら僕でも描ける。未来への解像度に集中力を発揮できるのは?という仮説を検証してみたい。

検証方法

早速、具体を考えていく。考えながら書いていくので散文的になるけれど、流し読みでお付き合いいただきたい。

今日は2019年9月29日。1年後は2020年9月29日でこのとき29歳。
1年半後は2021年3月29日でこのときもまだ29歳。
僕の誕生日は5月20日なので、20代でいれる時間は残り1年7ヶ月と21日だ。

20代から30代になることは単なる年齢という社会通念上の儀式にしかすぎないけれど、儀式は人を動かす。シンプルにするために、僕は20代最終日2021年5月19日を納期と定める。

納期までにやりたいのは、今僕が書いている(エッセイ的な)記事や小説に、市場価値がついていること。誰かがお金を払いたいと思うほどに役立っていることだ。そのために僕は日々今以上に書いていることになる。

(今の福祉ベンチャーでの仕事はもちろん続ける。少子高齢化と気候変動のテーマでビジネスをやりたいという想いの本気度は別のところで書いた通りだ。これはそれと並行して走る全く別軸の話。でもきっとこの2軸はいずれ交わると思っている)

もっと具体的に考えよう。1年7ヶ月21日後に、僕の書いたものはどう売れているのか。どうせ未来は読めないしきっとやり方は変わるけれどひとまずの解像度を確保するならば、

①noteで有料記事が売れている
②何かメディアなどで連載を持っている
③書いた小説に書籍化(紙でも電子でも)の話がきている

この3つが1年7ヶ月21日後には実現されている。

次に、それぞれの達成のために何をしなければならないかと、その工数を考える。

①noteで有料記事が売れている

これは別に特別な条件は何もない。有料記事を書いて、それに価値を感じてもらえばいいだけ。逆に言えば自分の書いたものが本当にいいものか確かめる手段にもなる。ダメ出しされるいい機会だ。

まだ有料記事は出したことがないので、トライとして週1で有料記事を書いてみよう。1記事にかかる工数は、わりと力をいれて書くことになるので短くても3時間はほしい。土日にまとまった3時間を確保するのは子育てを考えると現実的ではないので複数日に分けてとることになるから、そういう意味では集中力の分散のために4時間は見ておきたい。とすると、土曜1時間、日曜1時間とるとして、平日に2時間は取る必要がある。

正直平日にとれる執筆時間は、帰宅後に子供を風呂にいれたり家事したりをしてからになるので1時間が限度だ。つまりは、平日4日、夜30分ずつ書いて、土日で2時間書く、というかたちなら現実的だ。

これを毎週続ければ、1年7ヶ月21日はざっくり計算85週あるので、85記事の有料記事を出せるはず。イレギュラーもあるだろうからバッファもいれて、目標80記事とする。

②何かメディアなどで連載を持っている

これは小説とかを書いて出版社に持ち込むパターンももちろんあるけれど、それ一本で生きていきたいわけではないからちがう。副業的に始められるかたちが理想だ。そのためには、文章のうまさよりも、何かの分野で精通している、尖っていることのほうが重要だ。

①では日々の記事執筆時間の「量」の話だったが、ここで必要になるのはつまり「質」だ。どんな記事を書くのか。1年7ヶ月21日でブランディングできるとしたらテーマは1つだけだ。僕はテーマを絞って80記事を書く必要がある。

note記事を100記事以上投稿してきたが、それを振り返って、テーマを整理してみよう。過去全期間の全体ビュー数から、読まれた記事トップ3は以下だ。

整理すれば、こんな感じに言える。
・本を読んで知識をわかりやすくまとめた記事
・人間関係、コミュニケーションについての記事

そのほか、残念ながらあまり反響はないけれど僕がよく書く記事に以下がある。
・働き方、ビジネスについての記事
・小説

ここでそれぞれの記事の反響度合いを 「高・低」、記事執筆にかかる工数イメージを時間で表してみる。

・本を読んで知識をわかりやすくまとめた記事(高・4〜5時間)
・人間関係、コミュニケーションについての記事(高・4〜10時間)
・働き方、ビジネスについての記事(低・1〜2時間)
・小説(低・2〜3時間)

毎日続けるために工数をもう少し短く頑張るとして、下記のように調整する。わかりやすさのためにABCDをつける。

A.本を読んで知識をわかりやすくまとめた記事(高・4時間)
B.人間関係、コミュニケーションについての記事(高・4時間)
C.働き方、ビジネスについての記事(低・1時間)
D.小説(低・2時間)

週1で書く有料記事は上から2つABにあてはまりそうだ。

A.本を読んで知識をわかりやすくまとめた記事(高・4時間)

これこそテーマを絞ることが重要だ。テーマに選び軸は2つ「そのテーマが好きか」「そのテーマに目的を感じるか」。ここは後者でいきたい。なぜなら、BCDは自分の好き嫌い中心に書くことになる以上、Aはもっと読者を意識したものにしないと、さすがに独りよがりが過ぎるからだ。

その目的目線いうと、いまのところ僕の記事のビュー数でトップをいく子供の発達の記事がとてもいいと思われる。この記事、投稿当初はそんなに反響がなかったのだけれど、しばらくして、一度Twitterでガッとシェアされまくる現象がおきてからグッとのびた。教育関係者や勉強熱心な親御さんに読まれていた印象だ。

今の僕の仕事は、児童福祉施設の運営であることからも、シナジー性も高い。というより、この感覚統合の記事は、同僚の児童福祉のプロに教えてもらった内容なのだ。あまり情報が広く知られることもない感覚統合の知識は、子育てに励む人々にはとても役に立つのかもしれない。

ちょうど今いくつか本を読んでいるので、テーマを「子ども」に絞ろう。僕自身が子育て中だ。学ぶべきものはたくさんある。

逆に言えば、サピエンス全史のような社会学や哲学の知識まとめで、4時間も書くことはもうしないよ、ということでもある。丁寧に内容のまとめを書くのではなく、エッセンスを抽出して、Cの1時間程度のビジネス記事で描けるようにしよう。

B.人間関係、コミュニケーションについての記事(高・4時間)

このテーマは常に何かネタがあるわけではないので難しめだ。正論で相手を傷つけるあなたへの記事は、正直10時間以上書けた想いの入りまくりのものなので再現性はない(笑)。あんなに想いいれて文章を書けるのはそんなにたくさんない。

ただ、日々少しずつネタはたまっていく。また、人事の仕事をするなかで学ぶ組織やコミュニティの話はたくさんある。

だから、目標80記事の週1有料記事は基本的には子供テーマの知識まとめにしておき、時折コミュニケーションをテーマにした記事をいれていくようにしよう。

C.働き方、ビジネスについての記事(低・1時間)

この記事の書き方はこの1年で、ぼくのなかで固まりつつある。通勤時に電車のなかでスマホでガッと書いて、可能なら朝のカフェで仕上げる(40分程度)のが良さそうだ。

ただ、一つ問題は本の引用をしたいときに、スマホからだとしづらいこと。引用文章なしで書き進めるのが案外難しかったりもするので、そこにプラスして時間がかかる覚悟が必要だ。

というのもいれると、さすがに毎日は難しそうだ。ただ、基本的に通勤時間だけを使って仕上げると考えて、週3本はいけるはず。月水金の週3回投稿でやってみよう。

D.小説(低・2時間)

これは2時間と書いているけれど、プロットがある前提の話だ。次の章のプロット作りに2時間くらいかかる。

土日に2時間かけるとして、問題はプロット作りをどこでやるかだが、平日の夜にもってこよう。小説を書くときはそのプロットを思い出して脳内に世界観を構築し直すのに時間がかかるので、週1で書くより、平日に少しでも思い出しておくのが良さそうだ。

80目標の有料記事のために平日は30分使うはずなので、もう30分を小説プロットにあてよう。

ABCDまとめ

以上、書き方をまとめるとこうなる。

<月曜〜金曜>
通勤時間:ビジネス系記事。週3本。
夜:子供テーマの知識まとめ記事30分、小説プロット30分
<土日>
子供テーマの知識まとめ記事&投稿2時間(有料記事として週1投稿)
小説2時間(週1投稿)

簡単ではなさそうだけど、早速チャレンジしてみよう。

③書いた小説に書籍化(紙でも電子でも)の話がきている

これは上記の①②をしっかり続けていればくるかもだしこないかもなやつだ。このために何か準備するとしたら、テーマ的に一貫性のある文章を書いていること。その一貫性については上述したのでそれでやってみるしかない。

検証方法まとめ

【期限】2019年5月19日
【残り時間】1年7ヶ月21日
【実現すること】
①noteで有料記事が売れている
②何かメディアなどで連載を持っている
③書いた小説に書籍化(紙でも電子でも)の話がきている

【書くもの】
A.本を読んで知識をわかりやすくまとめた記事(高・4時間)
B.人間関係、コミュニケーションについての記事(高・4時間)
C.働き方、ビジネスについての記事(低・1時間)
D.小説(低・2時間)

【書く予定】
<月曜〜金曜>
通勤時間:ビジネス系記事。週3本。
夜:子供テーマの知識まとめ記事30分、小説プロット30分
<土日>
子供テーマの知識まとめ記事&投稿2時間(有料記事として週1投稿)
小説2時間(週1投稿)

検証開始

早速今日から開始します。

Photo by Green Chameleon on Unsplash

この記事が参加している募集

noteのつづけ方

ここまで読んでいただいて本当にありがとうございます! 少しでも楽しんでいただけましたら、ぜひスキをお願いします!