第5回:苦手を克服するのはもうやめにしませんか?

今日ブログを書こうと思ったのは純粋に「僕の育った教育環境は古いシステム過ぎて今からの時代には合ってないな!」と改めて思うからで、簡単に書いてみたいと意欲が湧いています、今のところ。
結構色々考えないといけないテーマなので諸々広まる議論を削いで削いで、シンプルに絞って絞って書くのでたぶん語弊を生みまくりますがご容赦ください。

結論から言うと、「苦手克服のために頑張る」のはもうやめにしませんか? 誰も幸せにならないからです。

僕が小中学の頃、毎学期の通知表で1〜5のどの評価をもらうか?が自分の成長や能力を評価する指標でした。

ちょっと想像してほしいのですが、あなたは小学校の先生だとします。ある生徒(サトル君)の通知表評価は国語2、算数5、英語3、理科4、社会3でした。その通知表をサトル君に渡すときに、一言声をかけてあげたいと思いますが、なんと言いますか?

「算数が5だよ。えらい、よく頑張ったね。次は算数はいいから国語や英語も頑張ろうね。」

こんなふうに言ったりはしませんか? 僕はこれがまずいと感じるわけです。たしかに得意を褒めて、その上でアドバイスしてます。一見なんの問題もなさそうですが、この一言を受け取ったサトル君が素直に聞き入れた場合、次にどんな行動をしようと考えるのか、イメージすれば問題が浮かび上がってきます。

「そうか、算数は楽しいから頑張ってよかった。国語はあんまり苦手だから、算数やってた以上に時間をかけないとな。算数の時間を減らして国語をやろう

あろうことか、得意な科目は得意だからと、好きな算数にかける努力を苦手な国語に回すわけです。

サトル君が頑張り屋で、そのロジックで一生懸命勉強したとして、最終的にその結果どうなるかというと、国語も算数も全部の科目が5の成績をもらうでしょう。

これっていいことだと思うかもしれませんがとんでもありません。サトル君が算数への熱意を燃やしてもっと算数に努力していれば、実力的には、国語2、算数12、英語3、理科4、社会3になれたかもしれないのに、先生の一言が、大人の身勝手な誘導がそのチャンスを奪ったのです。

実際の世の中を見渡せばわかりますが、能力の全てが5の人間よりも、ある特定の能力だけ10,20とズバ抜けている人のほうが活躍の舞台は多いですし、人工知能やロボットで仕事が代替されていく今後は、満遍なく卒なくこなすだけの人間はどの分野でも2流でしかないので活躍の場はどんどん隅に追いやられるものと思います。

算数にズバ抜けていれば、そこに没頭するところからコンピュータサイエンスに目覚めて突き進んでいけるかもしれませんが、全部5の生徒は、苦手なものばかりを我慢我慢で頑張ってきたので、自分が何が得意で何が好きなのかもわからなくなります。

そんなふうになるとは限らない!何を根拠にそんなに言うのか?と言われるかもしれませんが、何故ならまさに僕がそうだったからです。苦手克服ばかり追い求めて通知表をオール5で揃えようとしてました。

満遍なくオール5をとる生徒を求める教育は、戦前に、兵士の一定水準を確保するための軍隊教育が発端だと思いますし、その後、戦後の高度経済成長期には文字通り歯車として決められた作業をこなせる人材が必要だったのでこの軍隊教育もそこそこ効用を発揮していました。

でも、もう今は違います。実をいうと結構前から違うのです。オール5になんて何の価値もない。自分が何が好きで何が得意なのか自問しながら、好きや得意な方向に努力を傾けていくこと。それこそが子供の頃に本当に必要な経験のはずです。

※冒頭にも述べましたがひどく削いで絞って書いてます。「算数ばっかやって国語力が低いとあとで苦労するよ!」とか、全くその通りなんですがそれはまた別の話。最低限身につけないといけない学力はありますし、その基準をどこに置くかとかの話もあるんですが、今回は話の単純化のためにスルーします。

あと付け加えておくと、何事も一度はやってみたほうがいいです。国語を勉強したことないのに国語は嫌いだからやらない!というのは違います。

「得意なこと、好きなことに努力をフォーカスすべき」というのは人生かけての総論で実はここで言いたい本質じゃなくて、「何が好きで、何が得意で、何の分野なら努力を努力と思わずに没頭できるのか」を見つけることに、子供時代から10代のうちは全神経注いで、色々やってみて自分と対話しよう!ということが言いたいのです。

ここで大事なのは、苦手なことを我慢して頑張るのを素敵!とみなすマインドを刷り込まれてしまうと、大人になってからも大層苦労するということ。

苦手の克服ばかりやってきたからそのせいで自分の好き嫌いセンサーも曖昧になっててのめり込めない上に、好きや得意にフォーカスしてきた人間と同じ土俵に立ったら勝てる見込みはありません。というか、そこまでこだわりもないから勝ちたいとすら思ってない人も多いですよね。

まとめます。

10代の貴重な時期は苦手克服よりも、好きや得意を見つけること、それを伸ばすことに使ったほうがいい。
未だに学校現場でオール5を最終目標に掲げてるのであれば一刻も早く方向変換したほうがいいです。

僕自身は20歳過ぎたくらいでそれに気が付いたので、教育のあり方を変えたいとは思うんですが、公教育を変えるのは規模がでか過ぎる。ので、何かそういう学校とか作れたらなと考える日曜でした。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

いつも読んでくれてありがとうございます。 スキをもらえると書くモチベがあがります。シェアやコメントをしてもらえると嬉しくて夜眠れなくなります。サポートをもらえるともう一生眠れなくなるほど喜びます。

スキをいただけるなんて、光栄です!
3

哲学・ビジネス・感性のコラム

人生や仕事、人間関係。何かで行き詰まった方へ。 視野を広げて新しい見方ができるようになれば、思いがけない選択肢に気が付けるかもしれません。 僕は日頃から、呼吸するように、ひとりでいろんなテーマを見つけてはメタ的な「ひとりMTG」を実践しています。哲学、ビジネス、感性といっ...
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。