2/11の東京宝塚大劇場にて雪組公演『Frozen Holiday』が大千穐楽を迎えました。

彩風さん筆頭の雪組皆様、和希そらさん・沙羅アンナさん・琴羽りりさん、小乃美ゆきさん、お疲れ様でした❄️✨❄️✨

今回も演出の野口先生にお声がけ頂き、2場面作らさせて頂きました。

ダンスバトルシーンと人生のメリーゴーランド

どちらもカラーが違く、とても作りがいのあるシーンでした^ ^
今回は両作品の制作過程について書いてみました。

・ダンスバトルシーン

ダンスバトルシーンのリハーサルは6時間くらいで仕上がりました！

結構順調にアイデアと構成を思いつく事ができ、振りを考えるのも早く終わりました。

雪組ダンスバトルはサイファーをイメージしました。サイファーというのはストリートダンスのカルチャーにあるものでして、ダンサーが半円になってランダムで音楽がなり、その音で踊りたい人が自ら円の中心に行って即興で踊るものです。
頃合いが来たら次のダンサーと入れ替えになったり、音楽の中に自ら入って踊り繋いでいくようなものです。

ここに明確な順番やタイミングはなく、それすらも即興です。
このサイファーは場所を選ばず、駅前、公園、道端、家の中、場所を選ばずどこでもできて、踊るスタイルも自由なのです。
まさに「音を楽しむから音楽」という言葉を踊りで表現していきます。

（ちなみに❣️このダンスバトルのシーン、当初はウィンタースポーツバトルの予定でした🏃‍♂️✨）

ホテルに来る個性豊かな人達が場所や立場を気にせずに勝負するにはサイファーが良いと思い、『雪組×サイファー』でダンスバトルシーンが出来上がりました。

各グループが入場してくるシーンが個人的にはお気に入りです♪

・人生のメリーゴーランド

逆に人生のこの曲は２日＋修正で2時間くらいかかりました💦

この曲は当初月組「G.O.A.T」で使おうと思っていました。
実は「G.O.A.T」の初期段階の構想に入っていた曲なのです。
ですが、この曲を聞くと絶対に彩風さんが脳内で踊り出すのです。笑
「なんだか彩風さんにも合う曲だなぁ、、」って最初聞いている時はあくまで月組の曲にしようと思っていましたが、次の日も次の日もこの曲を聞くと彩風さんが僕の脳内で踊り出します🕺❄️
まるで作り終えた作品を思い出すかのように鮮明に彩風さんが踊りますw
何回聞いても彩風さんが踊り出すので、ここは野口先生に提案させて頂こうと思い、連絡をしました。
「この曲を聞くと僕の脳内で彩風さんが踊り出します！そして、新作は人生のメリーゴーランドでどうでしょうか？」
それから、音楽を聴いて頂き野口先生からOKを頂きました。

そこから打ち合わせを重ねて、振付制作に入りましたが、実はこの曲僕の過去の中でも結構時間がかかった曲のうちの１つでした。

ですが、あんなに脳内で踊っていただけあって彩風さんパートはあっという間にできました！
ただ、そこから雪組皆様を現実に立体化させる作業がこんなにも時間がかかるなんて〜💦

最初の娘役大階段振りと男役が大階段奥から出てくる所から男性ユニゾン迄が自分でも驚くぐらいかかりました⛄️💦

振付師というのは、リハーサルで演者に振り付ける時間以上に作る時間の方が長いのです。
（↑僕場合。。）
そこにかかる時間と場所やアシスタントは全て自分で用意しなくてはならないのが現状でして、「人生のメリーゴーランド」はかなりの作業時間を要しました。

余談までに「海の見える街」は全然かかってないです😄
なんならその場で思いついて作っていました！
勿論ユニゾンなどは作って行きましたが、始まってから1分くらいまでは、大凡その場で作ってました🎵

話しを戻しますが、サクサク作れたところもあります。
演者が円になって反時計回りに周り、そこから5組→3組になり、2人→1人の所の構想と振付はかなり早くに出来上がりました。
野口先生からも最後は彩風さんが1人で銀橋で終わり、その前に何組かのデュエットをしたい、そして曲中のどこかで彩風さんと和希さんを踊らせたいと聞いていましたので、思い切ってラストに彩風さん×和希さんでいかせて頂きました。
僕の今までの作品の中でもとても印象深いシーンの１つとなりました。

次彩風さんに作品を作れるのはいつなのかなぁ、、
またこの様な作品に出会える事を、楽しみにしてます❄️✨

余談ですが、G.O.A.Tのボレロのジャズバージョンは何度聞いても月城さんが脳内に現れます🌙✨
これは月城さんの音楽ですね^ ^