最近とあるスタジオに4分ナンバーの振付をしに行きました。

そこのスタジオでは、もうかれこれ7作品目になりますが、今年は特に気合が入っているらしく挨拶や返事もしっかりと元気よく返ってきました。

人が集まって練習や物を作る事において、どんなに素晴らしい技術や方法を共有しようと思っても、共有の仕方次第で技術や方法の力が半減したりもします。

挨拶や返事がしっかりしていると言うのは、「私達は技術や方法を受け取る準備ができています！」という意味も含んだ意思表示でもあります。

ダンスって1人で踊る事が少ないんです。
大体誰かと一緒に踊ったりシーンを作っていたりします。
そして、僕の踊っているジャズダンスのジャンルでは縦社会や礼儀や技術が先代から受け継がれていく事がクラシックバレエやストリートダンスに比べて極端に少ないんです。いや、ほぼ無いといっても過言では無いかもしれません。
（今でも地方のスタジオでは礼儀作法の伝授はあると思います。都内はオープンクラスが主流なので、中々難しいかと、、、）

ジャズダンサー同士でもテクニックの共通認識も無く、どちらかと言うと踊っているその人が素敵であれば支持されるという時代事で成り立っているジャンルでもあります。

なので、返事や挨拶と言うのは共通認識があまりないジャズダンサー同士を手取り早く繋ぐコミュニケーションの役割をしてくれます。

あくまで主観ですが、人間は『正しい事実』に反応するよりも、お互いの『正しい事実』の近さに共鳴したりします。

その扉をノックしてくれるのが挨拶や返事だと思います。

話しを戻すと、スタジオの生徒達が今まで以上に集中してくれるので、なんだかこちら側も更に良くしようという気持ちがいつも以上に湧いてきたような気がしました。
もちろん、毎年全力で振付していますが、相乗効果というのはこういう事なのかなって感じました。

人間は環境の生き物だと思っていますが、ここ最近で自分が生理的に体感した出来事でした。
挨拶や返事が大事という事もありますが、人は人によって影響を受けてプラスにもマイナスにもなるという事です。

やっぱり大事ですよね。
ご挨拶とお返事🕺💃✨✨✨