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古本をめぐる冒険 太宰治「パンドラの匣」

太宰治といえば「人間失格」や「斜陽」を思い浮かべる人も多いかと思います。自分の場合は以上の作品に加えて「パンドラの匣」が頭に浮かびます。その理由は、本作品が地元の河北新報で連載されていた作品ということで、それとなく身近に感じるからでしょう。

そんなわけで「パンドラの匣」は河北新報版で読みたいもの。装丁も美しくモダンで所有する楽しみも感じる一冊です。

今回紹介している「パンドラの函(河北新報版)」は復刻版なのですが、奥付けもちゃんと再現されています。「太宰」の判子が、いい感じですね。

この復刻版では「当時のインクの汚れやにじみなどを再現するように努めた」とのこと。そのような「復刻版制作へのこだわり」を見てとれるのも、復刻版の面白さのひとつですね。

私は、この作品を古書店を巡って購入したのですが、今ではamazonで買うことができるわけです。ワンクリックで数日後には届くのです。便利(すぎる?)世の中ですよね(笑)さきほど確認したところ、まだ在庫もあったので気になる方はチェックしてみてください。

ちなみに「パンドラの匣」は映画化されています(監督 冨永昌敬)。個人的に小説の映画化は「思い入れが強い」ため「イメージと違う……」と感じてしまう場合が多いのですが、本作品は、自分が抱いていた印象と一致する世界観になっていてとても楽しめました。まだご覧になっていない方は、ぜひどうぞ。おすすめです。


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