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さまざまな年明けをむかえて。

今年、はじめて沖縄での年明けを体験しました。これまで新年は毎年東京でむかえていたので、なんだか落ち着かない、年越しっぽくない年末年始を迎えました。

沖縄は日によってはまだ暖かい日があって、昼間は半袖で過ごせそうな日もあるほどです。はんてんで着ぶくれて、コタツから一歩も出ず、みかんをダンボールから食べるという東京の年越しの雰囲気とは異なりました。

沖縄の年末年始は、中身汁を飲んで、オードブルをつつく。年越し蕎麦は、7割の家庭で沖縄蕎麦を食べるそうです。
おせちを食べる習慣も、てんぷらを揚げて…みたいなことはありません。

それがほんのり寂しく感じて、どうやら毎年の年末年始の過ごし方を私は存外気に入っていたんだなぁと気づいたのでした。

大晦日は、友人宅に集まって、ワイワイ飲み食いのカウントダウンをしました。いつも家族と過ごしてきていた大晦日とは、違う色味がありました。さんざん笑って、楽しく年を明かす。でも、そこに見慣れた家族はいないことに、どこか寂しさがある。人の感情は一色ではない、と改めて感じるのでした。

年をあけると、普天間神宮へ初詣。
外は寒くなくてちょうどよい。お酒を飲みながら歩いていき、周囲の出店などを物色してまた歩く。沖縄そば、とか、ヤギ汁、とかが売られていて、「ならでは感」を堪能していきました。
ほろ酔い気分で参拝。すごく気持ちが良かった。

今回、今までにない年越しを経験して、思ったこと。
それは、私が知らないような年末年始を過ごしている人がこの世の中にはごまんといる、ということ。私が「当たり前だ」と思っている過ごし方は、「当たり前」ではないのです。

東京と沖縄の二拠点生活を経て、いままでの人生では経験できなかった生活に思いを馳せることができるようになりました。
それは、向き合う人の背景に思いを馳せる、物書きの仕事をする上ですごく重要な経験ではないかと思うのです。

2019年、いろいろな人生を体験してみることで、自分の思考の幅を広げ、書けるものの幅を広げたいと思っています。ひとつのモノサシだけで、世界を見てはいけない、新年からそんなことを思ったのでした。


いつもありがとうございます!スキもコメントもとても励みになります。応援してくださったみなさんに、私の体験や思考から生まれた文章で恩返しをさせてください。