見出し画像

丁寧な人は、普通の人になるだけで無駄にがっかりされがちだよね

本を送ってくれるときにいつも手書きのお手紙を入れてくださる方とか
講演に行くたびにお礼状をくださる方とか
原稿納品するたびに丁寧なご感想くださる方とか

いつも凄いなあと思ってるんだけれど、

こういう凄いなあと思われていることほど、途中でやめると、「今回は手を抜かれた」とか、「もうどうでもよいと思われたのかな」とか思われてしまうの、なんだかアレですよね。

他の人にはない気遣いやサービスが強く記憶に残った人ほど、普通の状態になっただけで、相手にマイナスの感情を与えてしまうなあと、

そんなことを考えていた、ここ数日でした。


以前、ある有名美容師さんが、「僕はお客様と日常会話はしないようにしています。たまたま暇な時間帯には会話できても、忙しい時間帯にはできなかったりするので。前はやってくれたのに、今回はやってくれなかったは、不満につながるから。お客様と話をするのは、必ずお伝えしなきゃいけない髪型とスタイリングについての説明だけ」と言ってました。

同じ理由で、今日は時間があるから髪を巻いてあげよう、みたいなこともしないんだそう。全員に毎回確実にやれることだけをちゃんとやる、のだとか。


この逆パターンの話も聞いたことがあります。

テンションの高い明るく元気な接客をする女性美容師さんがいるのですが、彼女はスタイリストデビューするとき、社長に「君は40度の熱があっても彼氏に振られた翌日でも、全てのお客様に対してそのキャラを貫き通せると誓えるか。一度ちゃんと考えて決めなさい」と、言われたそうです。
彼女は、どんなことがあっても、このテンションをキープした接客をすると誓って、フロアに立ち続けているそうです。

この2人の話を聞いたときに、なるほどなあと思って。
双方に共通するのは、安定して供給できることだけを責任持って遂行する、ってことでしょうか。

それ以来、わたしも、全員にできないことや、毎回できないことは、無理してやらなくなりました。仕事に関しては。

ちょっと人生が楽です。

[本日のさとゆみ]
執筆 2時間
構成案 2時間
取材 2時間
お昼寝 1時間

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?