3/21のこと

3/21(木)実家では雪が降ったらしい

今日は朝から仕事。さすがに寒すぎたので少し前から着ていなかったコートを引っ張り出す。最近の気候は温度調節が難しいな…となりながら家を出る。
いつもは行きの電車では音楽を聴いているのですが、最近はなぜか月に行く曲を多く流している。マカロニえんぴつ「月へ行こう」にSaucy Dog「月に住む君」、suis from ヨルシカ「星めぐる詩」など。
こういった曲で歌われる“月”ってなんの比喩表現としてあるのだろうか?
たどり着くことのできない場所のことなのか、ここではないどこか、という意味なのか。それとも夢の地みたいなものなのだろうか。
…なんていうことを考えながら出勤する。こういった、恐らくは何のためにもならないことを考えるのは楽しい。
その流れで、好きの比喩表現にもなる“月が綺麗ですね”の“月”部分は何を表しているんだろう?と考えてみる。全くわからないので早々に諦める。

新刊は文芸、文庫とも結構多く。恩田陸『spring』が良さそう。
補充品が少なかったので順調に業務は片付き、実家に帰る予定なので定時に退勤する。
帰りしなに恩田陸『spring』と馬伯庸『両京十五日1 凶兆』を購入する。
家に一度戻り、実家に帰る準備をして出る。
電車ではいとうせいこう『東北モノローグ』を読みはじめる。東日本大震災から今年で13年。10年以上経ってようやく感情の整理がついて語れることもあるのだろう。
読みながら、自分の想像力のなさを改めて思い知らされる。助けを求める人の手を、あと少しのところで掴めなかったこと(掴んでいたら自分も津波に流されていたであろうこと)、後日、その人の遺体を見つけてしまったこと。親や親友、家を失くしても学校は再開して、他の人も同じような被害にあっていたり、もしかしたら自分以上に深刻な被害を受けているかもしれないからと平気なフリをして。言葉にできない、言えないということの本当の意味を、自分は初めて知った。

今日はこのくらいで。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?