見出し画像

「自己受容」と「他者への共感」はどうつながっているかについて考えてみました。

自宅へと帰る電車の中で、Twitterのタイムラインを眺めていて、ふと気になった記事がありました。

上記の記事の中で、「共感力を高めるため自宅でもできる脳トレ」がいくつか紹介されています。

その中に、「自分の気持ちに気づき、注意を払う」という項目があります。

この項目を読んだときに、「そういえば、”自分の気持ちの受容”に取り組んだら不思議と人間関係が良くなったけど、どうしてなんだろう?」という問いが浮かんできました。

考えている間も、電車はゆるやかにぐうんと加速したり、たまに不意打ちのように減速したりしています。おっとっと、と慌てて吊革にすがりながら「自分の気持ちの受容」と「人間関係の改善」について考えてみました。

【自分の気持の受容について】

私の場合、マイナスの感情(悲しみや恐怖など)を感じたときに、つい「そんなことを感じるのは弱虫なんじゃないか」と思って否認してしまう癖がありました。

けれど、「私はスーパーマンじゃないし、人間なんだから、悲しくなることも怖くなることもあって当然だと思うし、別にそれは悪いことじゃないよね」と、マイナスの感情を受け入れるようにしたら、精神的にも肉体的にも、とても楽になりました。

(ここでちょっと、「なぜ自分のマイナスの感情を受け入れることができなかったのか」についても考えてみました。
私の場合はおそらく、「マイナス感情をそのまま感じてしまって、ショックを受けるのが怖かった」んじゃないかな、と思いました。
マイナスの感情って、”自分の身体や心の安全をおびやかすもの”に接したときに浮かんでくることが多いように感じるのです。
「あっ、自分、今すごくキケンな状態にあるかも。これはいけない!そんなこと、認めることができないいぃぃっ!」……と、キャパシティの限界を超えてしまって、脳内の一部のブレーカーが落ちてしまっていたのではないかと。
そうやって自分の感情を否認してしまうと、脳の中の”無意識を担当している部分”がうまく脳全体の状態を調整できなくなってしまうのかなあ……と想像しました。
自分の感情を否認しているときって、脳内の回路が一部分硬直してしまって、詰まったような感じがするので……。
自分の肉体や精神に起こっていることを調査し、どうしたらよいか判断して無意識下で調整している部分が脳内にあって、「ねえ、どうしたの?どんな状態なの?情報をちょうだい!」と一生懸命作業をしようとしているにもかかわらず、「えっ、だって怖いもん。見たくないもん。感じたくないもん」と、感情を否認している部分が情報の受け渡しを拒否してしまうと、結果的に”無意識下での脳の状態の調整がうまくゆかなくなる”のかな、とか、想像は広がります)

【なぜ自分の気持を受け入れると、人間関係が良くなるのか】

おそらく、自分のマイナスの感情を受け入れることができるようになると、家族や友人や同僚といった身近な人達がマイナスの感情を表現している時も、受け入れて共感ができるようになるため、人間関係が良くなるのではないでしょうか。


ふむむ。なるほど。

電車の中で考えたことを、自宅に戻ってからPCに向かってぽちぽちと文字にしてみたのですが、これだと、ちょっとわかりにくいかも。

もっと具体的なたとえを使って、書いてみます。
下記の具体例は、あくまでも仮説です。
私が、個人的に「こうなんじゃないかな」と推測した内容となります。どこかの心理学の本で、きちんと証明された内容ではないことですので、ご注意下さい。

【とあるOLのAさんが、おばけが怖い、という感情を否認している場合】

とあるOLのAさんが、おばけは正体がよくわからないし、出会ったらなにかひどいこと(呪われるとか、殺されるとか)をされるかもしれない、と思っていているとします。そしてAさんは「そんなこと、あるわけない。おばけなんていない。おばけを怖がったりする自分は、弱虫だと思う」と否認していると仮定します。

職場で話をしていて、とある同僚のBさんが「私、夏になるとテレビで心霊写真の特集番組が流れるの、あれが怖くって……おばけが怖いなんて、子供みたいだけど、どうも苦手なの」という話をして、ちょっと怯えたような表情を見せる、とします。

とあるOLのAさんは、Bさんの怯えたような表情を見て、内心、(なんだ、Bさんってちょっと弱虫なんじゃないの?)と感じて、Bさんの怯えに共感することができず、心理的に距離が遠くなってしまう。


【とあるOLのAさんが、おばけが怖い、という感情を受け入れた場合】

とあるOLのAさんが、おばけは正体がよくわからないし、出会ったらなにかひどいこと(呪われるとか、殺されるとか)をされるかもしれない、と思っていているとします。そしてAさんは「まあ、正体のよくわからないものは怖いよね。おばけってなにをするかわからないし、怖いな、と思うこともあるよね」と自分のマイナスの感情を受け入れている、と仮定します。

職場で話をしていて、とある同僚のBさんが「私、夏になるとテレビで心霊写真の特集番組が流れるの、あれが怖くって……おばけが怖いなんて、子供みたいだけど、どうも苦手なの」という話をして、ちょっと怯えたような表情を見せる、とします。

とあるOLのAさんは、Bさんの怯えたような表情を見て、内心、(ああ、そうだよね。おばけって怖いよね。そういうこと、私もあるなあ)と感じて、Bさんの怯えに共感することができ、心理的に距離が近くなる。


……と、いう感じ、と思うのですが、どうでしょう。
少し、わかりやすくなったでしょうか?

■さいごに

今回は、ちょっと気になっていることを、自分なりに掘り下げて書いてみました。

でも、専門家が証明している内容を引用しているわけではないので(・・;)

あくまで、ごくごく普通のOLが、自宅のPCの前でぽちぽちとキーボードを打ちながら考えたことですので、「ほう、そういう考え方もあるのか~」と受け止める程度にとどめておいていただけると、大変助かります……。


photo credit: Svenska Mässan
URL:http://www.flickr.com/photos/36333395@N06/32382069795
Title:MyDOG 2017
via photopin

★今日の写真について★
「受容」がテーマなので、ほんとは「お母さんが子供を抱っこしている写真」にしようかと思っていました。
でも、この写真の女の子の笑顔が素晴らしかったのです。
それに、黒い犬が「マイナスの感情」を象徴しているようにも思えたので、この写真を選びました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?