創作のあとがき四方山話


はじめに

午前三時に書いています。もともと夜更かしのほうではあるのですが、最近仲良くしている方の就活のESを見ることが増えて、この時間まで添削をすることがあるあさひなです。添削している方の就活が少しでも上手く回りますようにという祈りを込めて……心を鬼にして辛口で赤を入れています。

ESの添削が終わったのでなんか書こうと思いキーボードをたたいています。書きたいことはたくさんありますが、今回は最近書いた話のよもやま話を書こうと思います。後書きともいいます。

squallまでの話は再録本に収録させていただきましたので、収録していない話のあとがきです。

あとがき

ぜんぶ、しないで


フォロワーさんと企画した媚薬ックスのお話です。「媚薬を二本飲む。誰が飲むかは自由」「三点リーダにハートをキャラクタ側に入れる」というのがミッションで、それに沿った話を持っていこうとしました。
そして、個人的には「セックスしてない時に言わせてえ……」という欲望があり、こちらの要素を入れるように心を砕いてみました。結果ギャグになりました。

この話を書くにいたるときに。流くんってそもそも媚薬という言葉を知っているのだろうかというような着想から書き始めました。知らないだろうな〜と思って書いています。そして、この媚薬がなんのか。プラセボなのか。あるいは……という媚薬に対するアンチテーゼ的な要素をいれることができて満足しています。

文章としても気に入っています。アラビアンナイトの物語、千夜一夜をかけてこの状況を説明するのは、自分の中でよくかけたかも、と思っています。この夢主は崩し字を読めたり千夜一夜のネタを絡めたり、文学や歴史に詳しそうな夢主でした。

シチュエーションとしては付き合ってない者同士が致すのはめっちゃ好みです。あまりSDではできないシチュエーションなので、今回それをすることができてほくほくです。
とはいえもっと導入は上手くやれたな……とも思ってます。唐突部屋にいるパターンなので。

何よりも素敵な一日を!


バレンタインのネタです。意地っ張りでなんだかかわいい夢主を作りたかったです。
なんかかわいいですよね。高校生の上手くいかない恋愛の様子が見えて。四回も上手くいかなかったって本命の前で言ってしまうところとか。それ本命だろ、とう状況証拠とか。好きな人が帰るところをめがけて追っちゃうところとか。
なんか高校生というか学生ってそういうのするのかな、と想像しました。

この話も描写で気に入っているところがあります。例えば、デパートのお菓子売り場を素通りするあたりや、そのお金でお菓子本を購入するところとか。

そういえば自転車の二ケツには結構こだわりがあります。二ケツって別に相手の腰を掴まなくても、案外いい感じにバランスとれんですよね。触らないか、洋服の端だけつまむように持つのか、がっつり腰を突むのか。そういうところにもふたりの関係性があるのかな〜と思っています。(リアルで二ケツはだめ絶対)

※ここで寝落ちしました。

くゆる春を君に


制作になんと二ヶ月半はかかったお話です。もともと「高校生にとっては、たいしたことのない些細な別離であっても、一生の別れになるものだ」という着想のもと書きました。

時間がかかったのは、いろいろあります。洋くんの人物像を捉えるのに結構苦戦したからだというのと、最初の数行の文章が気に入りすぎてそのあとどう書いたらいいだろうと詰まってしまったこと。あとは本を作っていたからです。割と上手くいこうがいかなかろうが勢いで書いてしまえでえいやで書く人間なのでここまで詰まったのはおそらく初めてでした。

洋くんってつよいですよね。(喧嘩もですが)聡明で、精神的にも成熟している。花と花軍団の良き理解者であり(理解されてもいるだろう)、人を信じることのできる強さもある。
ただ、彼も高校生だよなあと思って書きました。強いひとは間違いなく強いけれど、強いだけではないだろうというのが自論でして今回はそちらに振った話になりました。

人の背中を押すのってたぶん洋くんにとってはなんどもやったことだとおもうんです。本編のなかでも花に何度もしていますし。もう彼にとっては馴染んだこと(しかもそれをするのが自然に……当然だと思っている。すごい男だ)だと思っていて、だから夢主にもそれをするのですが、そういう人が見せる余裕のなさを書きたいとなりました。夢主へ想いをある種ひたむきにぶつかって……ほしいと。
そして、それ以上に夢主を愛してほしいなと思いました。もちろん夢主もまた洋くんを愛しています。

エロですか?いつもの感じです……強いていえば夢主→洋くんになんかやるのはやりたかったし、風呂場でもなんかさせたかったです。端折ろうかともおもったのですが、なるべく欲望に忠実に書きました。性描写を書くうえでどうしても自分は人の感情と感情の交差という視点からしか描けないです。あんまり性欲というものが理解できていないからかもしれません。なので、付き合ってようがなかろうが、甘いのか苦いのか。致すときのひとの気持ちを先行しながらきもちよくなってもらっています。

以上あとがきでした。
またなにか話は書く予定なので、ご興味ありましたらお付き合いいただきますとうれしいです。

あさひなさつき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?