J1第5節J2第6節J3第5節レビュー

皆様ごきげんよう。いかがお過ごしでしょうか。

再開後に現地観戦した方はいらっしゃるでしょうか。だとしたら、羨ましい。私も現地観戦したいですが、いかんせん仕事が仕事なので、純粋な観戦はまだできておりません。関東リーグが終わるまではちょっと待つ必要がありそうですね。

それはさておき。早速週末の試合のレビューを行っていきましょう。いよいよJFLも始まってサッカーがある日常が本格的に動き出した感じがありますね。

1.常勝鹿島が見つけた1つの答え

J1第5節
鹿島アントラーズ4-2横浜Fマリノス
MOM:上田綺世(鹿島)
ついに鹿島が今季初勝利を収めました。鹿島アントラーズのファンサポーターの皆様、おめでとうございます。ただ個人的にはFマリノスを応援しているので、ちょっと頭抱えたくなる試合でしたね。
この試合、鹿島はフォーメーションこそ変えないものの、選手の配置を変えてきました。これまでCFとして起用していたエヴェラウド、フアン・アラーノの新加入ブラジル国籍アタッカーをサイドで起用しました。そして、2トップは遠藤と上田。最初の立ち位置見て結構驚きましたね。
一方のFマリノスは右SBに松原を起用。小池はベンチスタートでした。ちなみに対面する鹿島の左SBは永戸だったので、ここは予想が当たりましたね。
鹿島は序盤からシンプルな攻めを見せました。相手がボールを持つとハイプレス。奪ったらすぐにハイラインの裏に斜めのロングボールを送ります。これをとにかく徹底。Fマリノス対策だったのかと思われます。
しかし、正直今の鹿島にはこっちのサッカーの方が良い気がします。この試合だけに限らず、今後この形で行けば序盤の出遅れを取り戻せるんじゃないかと。サイドに外国籍選手を置いたのも正解でした。特にエヴェラウド。彼の突破力やスピードが存分に活き、本人もとてもやりやすそうに見えました。1つの正解が見えたのかもしれません。
先制点はまさにそのエヴェラウドからでした。2人につかれながら強引に突破し、クロスに頭で合わせのは上田。待望の得点が早い段階で生まれました。
この後、Fマリノスが素晴らしいパスワークから同点に追いつきましたが、Fマリノスの良いところが出たのはこのぐらいだったのではないかと思います。90分通して鹿島の守備にハメられ続けていた印象です。そして、中盤で奪われて裏を狙われてピンチを招く。ずっとこの繰り返しでしたね。
結局、鹿島の戦術が功を奏して4得点大勝。先にも書きましたがFマリノス対策だけでなく今後この日のサッカーを続けて良いと思います。1つの解が見いだせた試合だったのではないかと思います。
一方でFマリノスは相手の対策を上回る術を提示できませんでした。前年度王者かつ明確なスタイルがある以上、相手の対策が厳しくなることは予測できます。それをいかに上回るか。ここが見いだせなければこの先も厳しいのではないかと思います。
MOMは2得点の上田選手にしました。1得点1アシストのエヴェラウド選手も素晴らしい活躍でした。ようやく彼の溌溂としたプレーが見られた気がします。

2.水戸ホーリーホックの驚異的な学習能力

J2第6節
水戸ホーリーホック4-0FC町田ゼルビア
MOM:山口一真(水戸)
水戸サポワイ大歓喜。最高じゃないですか。こんな最高の試合ないでしょ。今季最多の4得点。今季初のクリーンシート。ずっと画面の前で吠えてましたよ。マジ最高。
この試合、水戸は久しぶりに4バックスタートとなりました。たぶん3試合ぶりかな。スタメンも何人か変更。GKに開幕戦以来の牲川、右SBに岸田、森と山口をサイドに出して山谷を2トップの一角に起用しました。
コンパクトな守備陣形からハイプレスをかける町田に対して水戸も真っ向勝負で迎え撃ちます。お互いに似たような戦い方が続いていたような印象です。攻撃でもビルドアップを大切にしようとする姿勢は見て取れました。
ただ、攻守に渡って上回っていたのは水戸でした。守備では相手に前を向かせず、後方でパスを回させる展開に。枠内シュートも僅か1本に抑えました。攻撃では間で受けつつ効果的にサイドチェンジを交えながら攻め立てます。
町田としてはセットプレーでは好機を見いだせたものの、それだけに留まってしまいました。流れの中では攻撃が停滞してしまい、その悪い流れが守備にも影響を及ぼします。
幸先よく前半10分に水戸が先制します。GKのキックから相手守備陣を引き付けた中山の落としを守備ブロックの外のスペースで受けた山口が先制点。第4節山形戦をほうふつとさせるような右足でのコントロールショットが逆サイドネットを揺らします。
更に山谷の個人技から追加点をゲット。元日本代表の水本をちんちんにしたJ初ゴールは大きな自信となることでしょう。前半2点リードで水戸が折り返します。
後半、町田はセルビア国籍選手2人を投入し、攻撃の活性化に動きます。ここまでの流れは前節松本戦と同じです。ここで前節の課題を生かせるか。後ろ向きにならず矢印を前に向け続けられるか、前半の内容を落とさずに後半も見せられるかが問われます。
町田のステファンが投入直後に負傷交代してしまうアクシデントはありました。しかし、それを差し引いてもこの日の水戸は水曜日と違いました。足が止まらない、集中力が途切れない。前節の反省が生かされた会心の内容を見せてくれました。
課題だった追加点を2点も奪い、零封で試合終了。中3日で見せてくれた彼らの成長ぶりには秋葉監督も目を細めていました。私も1サポーターとしてとても嬉しかったです。驚異的な学習能力とはまさにこのこと。これだから水戸サポはやめられないんだわ(ニッコリ)。
町田は鉄壁だった守備のほころびが気になりますね。連戦なのでハードワーク主体の町田としては厳しい部分もあったんでしょうが、攻守ともに課題を突き付けられた感じです。とはいえ、セットプレーには迫力がありました。そこからポストを叩いた2本のうち1本でも入っていれば展開は変わっていたかもしれません。町田とはまた終盤に当たることになるので、そのときの両者の成長ぶりも楽しみですね。
MOMは1得点1アシストの山口選手を選びました。とはいえ、この日の水戸はほぼ全員高評価です。チーム一丸で掴んだ勝利だと思います。

今節は以上です。水曜にはJ1がありますね。サッカーファンとしては忙しい毎日が続きますがサッカーがある日常が戻ってきただけでも嬉しい限りです。それではまたJ1のプレビューでお会いしましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?