見出し画像

J1第6節レビュー

皆様ごきげんよう。再び天気が悪くなってきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?

水曜日の試合、ご覧になりましたか? 湘南ベルマーレが今季初勝利を挙げた一方、首位を走る川崎フロンターレの強さが際立っていますね。無敗で追いかける名古屋グランパスも楽しみな存在です。

さてさて、それでは早速試合のレビューを行いましょう。本日は鳥栖ー清水です。

J1第6節
サガン鳥栖1ー1清水エスパルス
MOM:梅田透吾(清水)
ここまで毎試合無得点だった鳥栖と毎試合複数失点だった清水との下位直接対決。共に今季初勝利を目指した一戦は引き分けに終わりました。
得点を取れたという意味では鳥栖の方が良かったと思える試合なのかもしれませんが、内容自体はお互い波に乗れてないチーム同士の一戦だな、という感じでした。正直どっちも良くないです、ハッキリ言って。
まず、鳥栖。守備はまあ良かったと思います。それ以上に清水の攻撃がダメなんですが、中盤でのパスカットやボール奪取も目立ちましたし、最終ライン含めて粘り強く戦えてました。
やはり課題は攻撃です。良いところは突いてるんですよ。SBの裏、大外のスペース、チャンネル。そういうところでボールは持てているんです。だけど、そこから先。最後の精度がありません。
相手の守備を崩してそこから先がついてこない。シュートを打てても体勢が良くなかったり、枠を外したり。これでは点が取れませんね。得点シーンは素晴らしいものでしたが、全体的に攻撃は発展途上という印象でした。
最後の質、ですね。突き詰めると難しい部分ですが、改善していかないとまだまだ得点力不足には悩まされそうです。
それ以上に問題なのは清水です。まず守備。危険なところで持たせすぎ。どうしてもSBが高く上がるのでその裏は突かれやすいんですが、果たしてケアをしっかりしてるのか。疑問です。
それ以上にチャンネルに入られすぎ、持たれすぎ。SBの裏や大外のスペースは戦術上仕方ないとはいえ、せめてここくらいはケアしておかないと危険極まりない。鳥栖の拙攻にかなり助けられてましたが、例えば川崎フロンターレのような攻撃が出来上がってるチームと戦ったら何点取られるかわかりませんよ。
もっと問題なのは攻撃です。今の清水は攻撃的な戦い方を採用しています。見ていてわかりますが、流石にクラモフスキー監督なだけあって、横浜FMと似ている部分が多々あります。
ただ、当然この戦術を執るならボールロストだけは避けなければなりません。まずそこがダメ。あっさり失いすぎ。
更にパスミスも頻発されてますし、折角アタッキングサードに攻め込んでもフィニッシュまで持ち込めない。今の戦術でこれでは勝ち目がありません。多少の失点には目をつぶって大量得点で勝たないといけないのに、攻撃が機能不全では全く意味がない。
そもそもSBの質が物足りないです。この戦術の肝はSBです。ただ、今の両SBではあまりに物足りなさすぎる。怪我人が出てるのもわかりますが、もうちょっとどうにかならなかったんでしょうか。横浜FMはSBに誰が出ても一定水準のプレーは見せてくれますよ。そこが清水には足りません。
そんなわけで両チームに辛口ですが、共に新しい戦い方を築いている途中なので、裏を返せば伸びしろは十分だと思います。色々言いましたが、自分たちのやり方を変える必要はない。貫き通して成長させてほしいと思います。それが今両チームに一番必要なことです。
MOMには清水のGK梅田選手を選びました。鳥栖のエドゥアルド選手、アンヨンウ選手とも迷いましたが、印象値です。不安定な部分もありましたが、彼のセービングが無ければ負けてたでしょう。ちなみに梅田選手は今日が20歳の誕生日だそうです。おめでとうございます!

本日は以上です。週末は土曜日が取材で試合を見られませんので、日曜日の分だけプレビューとレビューをしようと思います。それでは良い4連休を!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?