18話のチョロ松について

チョロ松推しのぼやきと思って聞いてください。

初めて18話を見たとき、感情は割と「無」に近い状態だった。ただ、腹の底が苦かった。

この回は、にゃーちゃんがシングルマザーであることをチョロ松が知ってしまう回。4話で突如として投げ込まれたシングルマザー設定から、18話のような話はいつか来るな、と思っていたし、なんなら楽しみにしていた。推しが悩み、葛藤している姿を見るのが好きなので。

そして18話は念願のチョロ松回…!となるはずだったんだけど、パッと出た感想は「何か違う」だった。
何が違うんだろう。どうもしっくりこなくて、胸がざわざわした。出た結論は「足りない」。チョロ松の描写が足りない。


18話、メインストーリーは「おそ松に恋するにゃー」となっていて、チョロ松の話はついでというか、サブストーリーという感じだった。

正直このおそ松をめぐる話は全く頭に入ってこなくて、ずっとチョロ松が気になってしょうがなかった。

チョロ松のにゃーちゃん愛、これは一期から積み上げてきたものだった。チョロ松のアイデンティティと言ってもいい。公式イラストやキャラクターグッズでも、チョロ松はにゃーちゃんグッズを抱きしめていたぐらい、にゃーちゃんの存在は彼の人格の一部分であったと思う。

そして18話はチョロ松の根本を揺るがす大事件であったはず。(チョロ松推しじゃない人にとってもこれは大きいことだったんじゃないかな)
それなのに、おそ松×にゃーのポッと出の物語に持っていかれてしまって…。


もっとチョロ松のこと、丁寧に描いてほしかったな。彼に丸々一話使ってあげて欲しかった。人間描写に定評のある松原氏なぜ…。

チョロ松のこと、もっと大事にしてあげて…と思う。ギャグアニメだから、とは言わないで欲しい。それを言われたらお仕舞いだ。

そして最後のビルマの竪琴オチ、もうこれは絶対に無かったことにされるオチだ。この大事件そのものが無かったことにされているような気がした。それで…何だかまるで、チョロ松のにゃーちゃん愛までもが無かったことにされているような気がして…。

でもEDで大分救われた。良かった、チョロ松のにゃーちゃん愛は本当だった。そして想いがやぶれたのも本当だった。切なさで千切れそう。

「推しさえいればそれで良い!」と生き生きと喋るチョロ松の声を聞いて、失われたものの大きさを再確認した。二度と会えない君…悲しい


巨大な爆弾があまりにも小さく、あっけなく処理されてしまった感。他松推しの人はどう思ってるんだろう。やっぱり普通に楽しめたのだろうか。
この回の絵コンテは藤田監督が描いているのか。18話を今何度も見返しているけど、段々内容が頭に入ってくるようになり、普通に面白い回だったのかもな、と思えてきた。

この先、チョロ松とにゃーちゃんはどうなっていくのだろう。これからアニメで描かれることを期待して、全裸待機。

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