検査入院1日目

みなさんこんにちは。萩本です。
今回8年ぶりに検査入院することになったので、
同病(副腎皮質機能低下症)の方、疑いの方、疑っている方に向けてこの残して残しておこうと思います。
・はじめに では経緯を
・入院手続き では手続きを
・1日目 では1日目の検査内容を
書いているので、お好きなところをかじって読んでください。

はじめに

8年前、人間ドックを受けに行ったらその場で低血糖(およそ40くらい)で隣の病院に救急搬送されました。後日その病院で75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)を受けたところ、えらい低血糖だったために大学病院に転院しました。

大学病院で採血したところ、コルチゾール値、ACTH、成長ホルモン少がなかったのですぐに検査入院をすることに。

検査入院の結果は全項目グレーゾーン。経過観察をすることになりました。
2年の経過観察を経てもコルチゾール値が低値だったため、迅速ACTH負荷試験を外来で行うことになりました。この検査でコルチゾール値が15μg/dl 無かったため、「副腎皮質機能低下症」の診断がなされました。

ただし、この時点では、原発性、下垂体性、視床下部性かは判断つかないので(判断つけるには外来では出来ない負荷試験が必要)、コートリルを頓服処方(低用量)しつつ、そこからさらに6年の経過観察をしました。

その6年のうちの2年をご担当くださった先生が、この3月に異動になるということで、その前に再評価のための検査入院をすることになりました。

ここでこの「副腎皮質機能低下症」と病気のシステム上のやっかいな点をお話すると、
・「副腎皮質機能低下症(原発性)」はアジソン病という難病
・「副腎皮質機能低下症(視床下部性・下垂体性)」は下垂体機能低下症という難病に指定される
のですが・・・
「副腎皮質機能低下症」のみの診断だと、同様の症状(厳密にはそれぞれ少しずつ違うけれど)かつ、どれかであろうにも関わらず、難病に指定されず、何の社会的・経済的支援も受けられません。

この病気になる大半の方は、長期ステロイドの服用や、下垂体腫瘍による手術による「医原性」

もしくは出産における大量出血(シーハン症候群)が原因で発症します。

(注1:下垂体腫瘍で下垂体機能低下症になる場合は下垂体腫瘍自体が難病指定されています。
注2:医原性のACTH欠損症においては除外診断されるので、難病手帳の対象にはされません)

原因がわからずなっている方は、よほどはっきりと検査で悪い結果が出ない限りは診断にはなりません。なんなら検査入院にたどり着けません。

今回の検査入院は、「原因不明で発症」し「グレーゾーンと言われた」私の、このあがき苦しみぬいた8年間に評価をつけようという試みなのです。

よくなっていれば、コートリルの低用量使用で持ち直したことに。
悪くなっていれば診断。
グレーゾーンなら・・・それはわかりません。
(追記:まさかの国の基準緩和で悪くなっていなくても診断になることに)

ただ、少なくとも8年間コートリルというステロイド薬と付き合いつつ、悪化させなかった好例にはなるでしょう。

入院手続き

まず、診察にて検査入院を打診されたのが昨年12月。
予算や予定の都合もあるからと、1月26日に入院相談のための診察予約をとりました。

1月26日(金)には入院を決めた旨を伝え、日にちを決めました。
3月頭を打診されましたが都合がつかず、
2月の中旬は祝日があることで、入院日がのびる(のびた日数のベッド代は自費)なので、それを避けた結果、急遽2月の頭に入院することになりました。

土日をはさんで月曜日には、入院確定の電話が病院からかかってきて、期間と部屋番号を伝えられました。

後日入院手続きに病院へ。入院説明、持ち物、アレルギーの有無などに関する問診表記入(全7ページ)、身長・体重の測定をすませました。
本来であれば、この手続きの後に入院確定の電話があるそうなのですが、今回は日程が急だったので逆となったそうです。

これで手続きはおしまいでした。あとは入院日に持ってくるように言われた書類を忘れないだけです。

1日目

いよいよ入院です。
あらかじめ電話で伝えられた時間に病院へ行くだけ。
今回は日曜日の午前10時でした。

まずは病室に案内され、
身長・体重・血圧・酸素を測定されました。
ゆるいなごやかな雰囲気で必要書類が回収され、
その後「日内変動検査」と「蓄尿検査」をする旨を伝えられ、
さっそく検査がスタートしました。

日内変動検査

「ホルモンの量は一日の中でも朝と夜でまったく違います。1日を通して検査することで、1日のホルモンの動きを確認します」(検査説明書より)

簡単に言うと血液検査を1日の中で3回、次の朝に1回の計4回しましょうね、という検査です。
ここでの採血は「安静採血」と言って、30分全く動くことなくベッドに横たわったあとに採血をします。このときケータイなどを触ることはおろか、寝返りも禁止。虚無の時間を天井を眺めたり目を閉じながら過ごします。
これを、昼・夕方・晩・朝の4回行います。地味にきついですが、私は得意です。(ぼーっとするの得意です)

この試験のつらさは正直、看護師さんの注射のうまさで決まります。
今回は朝の採血で「いたいねー」と言われて何かと思ったらなんか内出血&腕の上の方まで痛みが出ました。これは時間で治るのでひたすら我慢です。

蓄尿検査

尿の中の遊離コルチゾールを測定することにより、副腎皮質機能を評価する検査です。

簡単に言うと、入院してからの最初の24時間の尿を全部とってためておくだけです。これは最もイージーな検査のうちの一つですが、私は最初の一回採尿を忘れました。あなどることなかれ。

採尿は簡単で、トイレに置いてある大きな紙コップにとって、名前シールのはってあるボトルにどんどん移してためていくだけです。

念のため、その検査の間に行ったトイレの回数を自主的にメモしておくと良さそうです。終わった後に聞かれて「今まで行ったトイレの回数なんて数えて生きたことないんだぜ。。。」となりました。


1日目のメモ

日曜日は病院のシャワー室が使用禁止の日なので、洗ってから入院した方がいいです。



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