トコロ

新しい星の空の彼方に一つ浮かんだものを思い浮かべる。ステップするたびに染まる「優しくなれたら」、「自分が守れる人」と未来への舷梯に足をかける。

家の倉庫に放置されていた耕運機を修理して畑仕事をする。朝の眩しさは日々の痛みを忘れさせてくれる。唯一の証明として君と出会えた喜びは世間の波にさらわれてく。

いとも簡単に時代の始まる時間が解っても、格言を信じて疑わなかった私が最終的に結論付けたのは誰の言うことも聞かないだった。

同じ歩幅でも少しずつ、追い抜かれて追い越してを春の空に映して。
空白の時に新たな風が吹く。

テーブルに置いてあるボトルから透けて見える海辺の景色はほんのりと水色で、ビー玉と飴玉を足して二で割ったようなツルツルの表面をテカらせていた。

この日陰に咲く花が普遍であり続けたなら。

「最悪このまま帰ってくれてもいい。それに——」

言いたいことはわかっている。

誰の言うことも聞かないと言いながらいまだに手放せない人の事を考えている。

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これは投げ銭用の箱です。刺身食べたい。

また来てね 次はどこかの ネット空間
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高宮聡

短編小説集

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