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「似合わない服を脱げと」(折坂悠太「坂道」より)

ちょうど一年前あたりの、
雨の中はじまったイベントに出店して、
ブースの目の前がライブスペース、
そんな私にとって神がかりな状況で始まった、
折坂悠太の弾き語り。

全然知らない人だったけど、
リハの時の声で「オォッ?」と思って
始まるのを楽しみにしてたんだけど、
何しろ雨が止まない。

これ本当に本番はじまるの?
という雨(強め)、人出(少なめ)、の中、
その知らないお兄さんは歌い始め、
私は、ステージを見たり自分のブースをみたり、
お客さんが立ち寄ればブースに戻ったりして、
「こういう動く客、目障りだろな…」
と思いながらの鑑賞でした。

それで、MCで折坂悠太は、
「今日は、いくつものブースで、出店してる人達がいて、楽しそうなイベントです。
自分で何かお店とかをやっている、友人にもそういう人が多いが、
それは、自分の王国を作っていることように思う。
素敵なことだと思う。
そんな人たちに捧げたくて作った歌だ」
というような事を言って、
「さびしさ」を歌った。

(「エール」かと思ったら「さびしい」なのかーい!と思ったw)

帰ってiTunesを検索すると、
新しいアルバム「平成」が2、3曲聴ける状態。
これからリリースだ。
「さびしさ」を繰り返し聴いた。

アルバム全曲公開されるのを待ち望んで、その後ずーっと聴いてる。
まだ一年しか経ってないなんて。
子供の頃から聴いていたような気すらする。

「見慣れないものだけの朝、
懐かしいものだけの夜」(茜)

「このゲートを
くぐる時、振り向けど
私が いたことを 誰も知らず」(光)

「季節が 耳打ちする
似合わない服を脱げと
きっと 君は気づいてた
目的を 通り過ぎたと」(坂道)

「曇りガラスの向こうは風の街」(ルビーの指輪)

あ、笑、すみません。

3つが折坂悠太で、ひとつは松本隆です。

少しのフレーズから、
2、3時間の映画を見るようなイメージをドンと連れてくる。

大好きです。(告るw)

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「風よ、このあたりはまだか」(さびしさ)


#折坂悠太
#音楽
#詩

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