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府中牝馬S 傾向・寸評

 日曜日は京都で3歳の牝馬G1、土曜日は東京で3歳以上の牝馬重賞が行われます。エリザベス女王杯を目指す馬達の前哨戦となる府中牝馬Sの傾向と寸評になります。

 コースの開設は前回の毎日王冠の傾向と寸評と同様になるため、省略します。展開要らずの東京18となります。


過去5年府中牝馬S好走馬


過去5年府中牝馬S人気で凡走馬

 上記が過去5年の好走馬、凡走馬の傾向一覧になります。

勝ち馬

2022年1着12人気イズジョーノキセキ 牝5歳 関西石坂厩舎 
 12人気の低評価も勝利。重賞勝ち馬やG1制覇のメンバーも多い一戦で、条件戦勝ち上がりの重賞未勝利は評価を落とした。前走は阪神1800Mの3Cで上り最速で勝利。重賞の挑戦は3歳時にチューリップ賞や、前年のエリザベス女王杯には出走経験があり、大敗はしていない。終いの脚は確実な馬で、先行しても溜めが効けば脚が使えた。1800M戦も得意な馬で、4勝中3勝が1800M戦と好走する距離でもあった。府中牝馬Sでは、スタート後に決め打ちの内を選択、岩田騎手らしい騎乗で内々を回り脚を溜め切る競馬、直線は内を捌きながら、終い最速の脚で勝利。先行して粘っていた、G1馬ソダシを交わしっ切った。
 1800M戦での3勝実績と、条件戦ではあるが前走で上り最速の脚を使い勝利、重賞でも大敗していない実績があり、注意が必要な穴馬でした。

2021年1着4人気シャドウディーパ 牝5歳 関東斎藤厩舎
 重賞での好走歴はあるも、重賞未勝利で前走の関屋記念では7着と凡走、4人気と上位の3頭以内には入れない評価。東京新聞杯で2度の2着、3歳時にはフローラSで2着とマイル戦ではあるが、東京重賞では実績があった。また前年の府中牝馬Sでも2着としており、適性のある馬。前走は2人気に推されるも、中団待機の競馬で前々走のマーメイドSと同じような位置からではあったが終いのキレが発揮できず7着。春から使われる回数が多かった事で万全の状態ではなかった事と、平坦巧者に比べると加速が遅くの敗退。府中牝馬Sではスタートして後方待機策、道中は後方馬群の後ろで待機して、直線だけ外に出して切れを発揮して勝利。
 東京重賞の好走実績と、1800M戦でも勝利経験があり、前年の同レースで2着に好走している点は好材料でした。

2020年1着7人気サラキア 牝5歳 関西池添厩舎
 この馬も前走は勝利していたものの、重賞は未勝利で低評価だった一頭。3歳時のローズSで2着、翌年のエプソムCでも2着しており、東京1800M戦重賞での好走は良い実績。前走も小倉1800MOP戦で後方からの最速の脚で勝利しており、終いの確実な馬。当日は重馬場で後方からの競馬ではなく、中団から後方で馬場の良い所を選ぶような位置取りで、直線に向けて外を徐々にマクリ気味に上がる競馬、直線は外目から突き抜けての勝利でした。前々走の不良馬場だったエプソムCで大敗しており、当日の重で人気も下がった印象。
 この馬も1800M戦での勝利実績と、東京重賞での好走歴があり、プラス材料で下。またG1でも4着以内の実績もありました。

 過去3年の勝ち馬を見ると、東京の重賞での好走歴と1800M戦の勝利実績がありました。重賞勝利がなく、人気を落としていた点も共通しており、エリザベス女王杯の前哨戦として、権利取りや賞金の上積みを目論む陣営の気配も伺えます。
 2.3着馬でみると、前々走でヴィクトリアマイル組の好走と、エプソムC組の好走も多く、東京マイル〜1800M戦の実績は過去に遡って確認が必要になります。差し馬が優勢な傾向で、終いの脚が使える馬は上位に取る必要があり、重賞の実績も0.5秒差以内の好走歴がある馬は、重賞未勝利でも注意しましょう。

府中牝馬S 寸評

アンドヴァラナウト 昨年は同レースで3着の好走馬。前走はヴィクトリアマイルで大敗、スタートの悪さは相変わらずで後方からの競馬。馬込みで道中進むも、馬込みでは折り合を欠く面もあり、脚が溜まらず不発。昨年の3着以降が振るわない成績も、道悪の影響があったり折り合いの欠く面があったりと苦戦が続いている。大敗後でも条件が揃えば走る馬で、東京1800M戦で外から脚が一気に使えれば好走は可能。前々走の阪神牝馬Sで上り1位の脚は出せており、通用する。

イズジョーノキセキ 俺は買わん

エリカヴィータ 俺は買わん

コスタボニータ 俺は買わん

シンリョクカ 俺は買わん

ストーリア 前走は新潟1800MOP戦で1着。後方待機からの競馬で、上り最速での勝利。重賞勝ちの実績はないが、東京1800M戦で勝利経験と中山牝馬Sでは2着、福島牝馬Sでも0.3秒差の5着の経験はある。後方でじっくり溜めれば終いの脚は確実で好走の可能性は大きい。

ディヴィーナ 前走は関屋記念で2着。前走は馬なりで内の好位を進み、4番手から直線は脚を使い先頭に立つも、勝ち馬に切れ負けての2着。前々走では後方で溜めての競馬で上りの脚は使えており、重賞では溜めて終いの脚で勝負した方が好走ができそう。ヴィクトリアマイルでも終いの脚で4着としており好走は可能。1800Mの経験はないが、デビュー当初は2000M戦で好走経験もあり、上手く折り合いが付けば。

ファユエン 俺は買わん

フィアスプライド 俺は買わん

プレサージュリフト 前走は東京新聞杯で3着に好走。前々走の中京で行われた京都金杯でも3着と、連続で重賞好走。3歳時にはクイーンCでも勝利しており、東京重賞実績もある。東京新聞杯では馬なりで中団8番手で道中を進み、終いも脚が使えていたが、先行勢には届かずの競馬。先行できる脚もあり、しぶとさもある。差し優勢の競馬になることが多いレースだが、先行力を活かせて先団で粘り込みが出来れば好走できる。

ライラック 俺は買わん

ルージュエヴァイユ 前走でエプソムCで2着。前走では出遅れも、番手まで押し上げての競馬と、前々走までの競馬とは一変して前に。最後まで粘り切り力は示した。スタートに難があり、後方での溜める競馬が脚を使える馬で、今回の競馬は未知数な面が多い。東京1800M戦でも勝利経験があり、好走する可能性はある。

ルージュスティリア  前走は中京記念で3着。スタートして後方で待機の11番手、12番手と進み4角で躓いて位置は下がるも、直線では上り最速で追い込んで3着。1着馬は逃げ切りで、2着馬とは差のない競馬で、躓きがなければ2着はあった競馬。マイル戦でも先行できる脚はあり、スムーズなら先行しての差し脚、溜めて行けば直線で鋭い脚は使える。他馬を気にする面があり、外目から行くのが良い馬で道中で折り合いが付けば、好走は可能。






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