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内向的直観を感じるとき

「うめぼしを見たら、よだれが出てきてすっぱくなる」

これは、よく言われているけど、私にはそれが、不意に、何にでも起こる。

 写真でも、見ている風景でも、物でも。本当に体験しているように五感を通して思い出す?感覚がする。

 部屋の明るさが眼に刺さるようにバチバチするとき、人込みが自分に覆いかぶさるように響いて重たくて、目が回る時。

 イタリアの写真を見て、海のにおいがしたり、読んでいる文章や、ラジオの声から人物像が流れ込んで来たり。

 多分、経験したこととイメージしたものが急速につながって、五感を通して思い出しているのだとは思う。


 困るのは、梅干しが透明だったり、極小だったりして、今の私には見えないのに、感覚だけ襲ってくること。

 急に頭に傘のイメージが浮かんで、すぐに消えちゃって、「いや、でも晴れてるやん」と思って家を出たら、急に雨が降ってきて、「ああ、あのとき傘のことを考えたのにどうして持ってこなかったんだろう」って後悔する。

 『さっきニュースで雨の予報を言っていたから』『昨日の会話で明日は雨だって話したから』とか具体的な理由があればいいんだけど、それが思い出せない。このイメージは急に出て、急に消えてしまう。

 「雨の時のコンクリートのにおい」とか「曇りの日の頭痛」とか、見えづらいけど、雨の日にいつも感じていることがあって、「雨かもね」をすっ飛ばして「傘」を思い出す。のかもしれない。

 漫画とかアニメとか、シャーロックホームズとか、こういうのを論理的に、自分で把握して理由をつけられたら、失敗も防げるし、周りにも説明できるけど、今の私にはできない。


 この感覚が誰にでもあって、誰でも感じていることなら、安心するし、自分だけ悩んで恥ずかしかった!で終われるけど、たぶん違うんだよね。でも、私だけでもないはずだよね。

 病気とか障害とかきっとそういう、治したり無くしたりしたいわけじゃなくて、使いこなしたい。

 「うーん。なんでそう思ったの?何で今それを教えてくれたの?」って優しく自分に聞けるようになりたい。

 きっと、スピリチュアル系のチカラを伸ばせば、色で見えたりするのかもしれないけど、そういう風になりたいのではなくて、自分を安心させられる自分になりたい。

 うーん、雨の日はぐるぐる考えちゃう… お昼寝して切り替えよっと

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