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ブロモ山ってご存じですか?(息抜き回)

今回は,💉でもグローバリストでも日本再興でもない息抜きの回です。

9月24日放送のイッテQをご覧になった方はおられますか?
あまりテレビを見ないのですが,イッテQでみやぞんさんがインドネシアを巡っているのを見て,とても懐かしく,いろんな記憶がよみがえってきたので,息抜きがてら記憶をたどってブロモ山を紹介してみようかと。

数年前,仕事でインドネシアのスラバヤに行きました。スラバヤはジャワ島の東側にあり,日系企業が多数進出している地方都市です。

インドネシア ジャワ島

予定通り仕事を済ませる中で,予定変更で翌日午後まで空いてしまい,どうしようか思案していました。
行く前から「スラバヤ付近に観光地など無くて,遊びはゴルフだけ」と言われていたのですが私はゴルフをしません。
「なら,ちと遠いがブロモ山に行こう」と知人が誘ってくれました。

私と知人,知人の現地社員(通訳係)の3人で,午前0時にスラバヤのホテルを出発。その時,Tシャツ姿の私に「防寒着が無いと死ぬよ」と言われましたが南国に来るのに防寒着などあるはずもなく,とりあえず日本出発時に着ていたジャケットと雨合羽を持って知人の車でブロモ山へ。
途中で夜食と朝食を仕入れ,3時間の乗車後,麓の駐車場で観光用ジープに乗り換えて展望台を目指します。

凄い揺れに驚いて前を見ると,ヘッドライトに照らされたのは,曲がりくねった上り坂と無数のジープ。ジャカルタ市内か?と思うほどの大渋滞で,前も後ろもジープだらけ。
対向車と10cmほどの距離ですれ違いながら,いろは坂よりもタイトで急な坂を上ること1時間。
車を降りるとジープだらけでもう車では進めず,歩いて展望台へ。すでに標高2000メートルをはるかに超えていますので,気温は数度で息も白い。
そりゃ防寒着が無いと凍えるわ。死なんけど。

展望台に到着したのは午前4時過ぎでしたが,既に人で溢れかえっていて入れず,現地社員の人があちこち探してくれて,ようやくご来光が見える場所にたどり着いた時には,もう空が白み始めていました。

ご来光まで1時間待機なのですがチョー寒い。防寒着無しで2時間も居たらマジで命の危険があるかも。ガタガタ震えていたら,見ず知らずの現地の方が,枯れ枝を集め焚火をして手招きしてくれました。おかげで生き返ったのですが,おそらくここは神聖な場所ですから焚火禁止ですよ。

そして,午前6時前,ご来光。雲海の上に日が昇り,写真以上に幻想的な光景でした。

ちなみに,2枚根の写真は私のプロフィールの背景写真に使っているものです。

ブロモ山の観光の順路はイッテQのみやぞんさんと同じです。
ご来光を見終わったらブロモ山の雲海を見に。
ご来光を見たのは展望台から少し下ったところだったので,ジープで展望台に向かいます。
暗い間はヘッドライトで照らされるところしか見えませんでしたが,明るくなってジープの車内から外を見ると,つくづくこのドライバーたちは凄いなと実感しました。

イッテQでは,風が強くて雲が全部飛んでしまって雲海を見られなかったようですが,私が見た雲海の中のブロモ山がこちらです。真ん中で噴煙をあげているのがブロモ山で,カルデラ一体に雲が敷き詰められている風景は,インドネシアの方でなくとも霊験あらたかに感じます。

雲海を見た後はブロモ山の火口へ。
ジープで山を下りてカルデラに向かいます。
展望台への道は狭いですが舗装されていました。しかし,カルデラ周辺は砂地で,サファリラリーばりに砂の急な斜面を転げ落ちそうになりながらの激走。ジェットコースターよりはるかに怖かった・・・

カルデラに到着すると,ここから先は車は走行できませんので,徒歩または馬で火口を目指します。

馬を下り,このなが~い階段を上った先が火口です。

結構な標高の場所でこの階段はかなり堪えます。しかも昨夜ホテルを出てから殆ど寝ておらず,おまけに極寒と長時間の激しい揺れに耐えた後・・・上に辿り着いたときは吐くかと思いました😢
でも,火口をこんなに間近で見られることなど,なかなかありませんので上る価値はあります。

ちなみに,山頂から火口と反対側に見えるカルデラ側はこんな感じです。

あとは,この階段を下りて帰るだけなのですが,階段を上から見下ろすと,高所恐怖症でなくとも結構ビビります。

再びジープに乗り込み山を下って,乗ってきた車のある駐車場に戻ると,土産物屋がずらっと並んでいて,どの店にも毛糸の帽子とごついセーターが並んでました。そこだけ見たら「常夏の国でセーターかよっ」って突っ込みたくなりますが,ここでは間違いなく必需品です。

ブロモ山はインドネシアの人々にとっては聖地であり,一生に一度は訪れたい場所だそうです。この時も外国人は我々の他には見かけませんでした。
こういう場所を訪れることができたのも何かのご縁。感謝をしつつ帰路につきました。

ちなみに,この後スラバヤに戻っての午後の打ち合わせは,殆ど意識が飛んでいたことは言うまでもありません💦
さらにちなみに,ジャカルタで3日,スラバヤで3日,バンコクで4日の計10日間の出張を終えて帰国した時は,3kg体重が減ってました。

いかがだったでしょうか。
写真ではありますが,イッテQでは伝えきれていなかったところもご紹介できたのではないかと思います。


合わせてイッテQで紹介していたボロブドゥール遺跡については,私の2nd noteで紹介していますので,よろしければこちらもご覧ください。


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