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前日銘柄分析総集編_C

お疲れ様です、R.です。
8月も下旬に差し掛かり、台風の訪れとともにだんだん夜風が涼しく感じてきているこの頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか(多分8月末くらいに更新しているはずなのでそこまで季節感のズレはないはず(笑))

さて、今回はちょこちょこまとめておりました「前日銘柄分析総集編」の最後_Cをまとめております

シリーズ集はこちらより。


地合いとスケジュールの把握

大前提として_Aと_Bの情報が優先度が高く、その情報でのスクリーニングで「使える」ものを_Cのスクリーニングにかけて6~8本に絞っていくというのが私のいつもの手順。

_Cの内容でまとめている内容は全て_A _Bの内容が「使える」ものであるという前提でお話ししていく

次に"地合い""スケジュール"の把握。これたま〜にやっていない方いるんですが、かなり危ないので徹底したほうがいいですね。
地合いは
前日までの日経、マザーズと日経先物、ダウの動きですね。
(指数連動する銘柄特性を分析出来ているのであればその他指数も抑えておきましょう)

日経もダウも「参加者」「出来高」が莫大ですので、チャートはもちろんみんなが視聴している分テクニカル的なものも効きやすい傾向にありますから
ダブルトップやらといった期待値が低い足形を描いていて陰線を連続で叩く短期下落トレンドなどの局面では"おとなしく"する。というのも大変重要だったりします。

日経

加えて曜日的要素も重要です。
金曜日は週末でのポジション解消によって資金が抜け(ようは売られる)る傾向にあるため期待値が低く、また週明け月曜日もスイング、長期の資金が寄り付きから入りますし、土日でじっくり分析する時間がある分
個人投資家の参加率も高い傾向にありますから「GU」「前のめりGU」の発生確率が高く9:03まで特別気配祭りなんてこともザラです。

スケジュールというのは、上記のような曜日的な話もありますし、
もちろん経済ニュース経済イベントでの話もあります。

世界的なイベントだけ切り取っても
私がデイトレを始めてから、色々ありました。
米国の大手銀行の破産イベ、最近だと恒大集団の破産申請など。世界経済までインパクトを残しうるレベルの「ハプニング」が1Qに一回くらいの頻度で全然来ます。(最近荒れているだけ・・・??)

なので、無料が良いならyahooニュース 本気で株に向き合うなら日経新聞
の月4,300円くらいのサブスク
(私は両方読んでます)に毎日5~20分くらい目を通す必要があるかなと思います。

デイトレでも連れ安、連れ高の影響はありますし、資金流入・資金抜けの影響は普通に受ける銘柄もありますからこの辺は抑えるべきかなと思います。

経済スケジュールに関しては、これでまあ、十分です。
基本毎回インパクトを残すのはcpi(消費者物価指数)fomc日銀金融政策決定会合の3つです。この辺に詳しくないよ~という方は株クラお馴染み後藤氏をフォローしてyoutubeを数本見ればすぐに理解出来ると思いますからやっておいた方が良いですね!
ビックイベントに関しては"予定"通りかどうか、要するに織り込まれているハプニング性がなければ大きな動きはしないですが、日々ウォッチしていないとうまくついていけないですからね。

大事なのは、「モヤッとする」「市場がどう動くかわからない」「ニュースを明確に追えていない」など自分の理解が追いついていないような状態の際はポジションを軽くする。或いは積極休養を取るなどいった対応をすることが肝心かなと思います。

この辺はセンス不要ですし、努力次第でぜんぜんカバー出来る話なので、余計な損失を被らないようにしっかりとやっておきましょう


カタリストと材料の確認

地合いとスケジュールに関しては、個別銘柄というより相場全体の話でしたが、ここからはまた個別銘柄の話に戻ります。

足形、出来高などで評価が高かった銘柄について、
次回のカタリストを把握します。9割の銘柄は"決算"で問題ないです。

ただプライムの重め銘柄や優待人気株などをいくなら配当落ちや権利日の部分も抑えておきましょう。

大体証券ツールやらカブタンやらの市況データに網羅されていますから、
あらかじめ決まっている"需給"が変動するタイミングでないかどうかは確認しておきましょう。うっかり決算日に入りました⇨場中決算で急に下落しました~みたいな最悪の凡ミスだけは絶対にしないように。これは論外です。

特大ヒント

実際仕手タイプのプロの大半は次の決算日まで残りの日数なども考えながら需給を操作したりするのが一般的ですし、
上方修正のサイダーを握っている場合などは個人投資家がまだ注目していない決算の2~1週間前に仕込んだりするのがかなり多い(チャートと板と出来高でモロに分かります。)ので
次のカタリストがいつなのかを常に把握しておく習慣を付けておくことは今後仕手株の攻略にもかなり効いてくるはずです

あとは、材料ですね。
なぜ動意したのか。
決算?上方修正?TOB?新規事業?提携?あるいは連動?思惑?
この辺りですね。

使用ツールはなんでも良いですが、効率の良いやり方を自分の中で落とし込んでサクサクやりましょう。(ここに時間を取られるのは勿体無いので)

ちなみに、カブタンなどで「説明が曖昧」「説明になっていない」「無材料」は全て"仕手株"ですから、時価総額が中規模以下の銘柄に関しては相当量仕手株的に動いているのがよく分かるかなと思います。

市況情報、回転日数、規制関連

カタリストと材料を把握したら、
・市況情報
・回転日数
・規制関連
を確認していきましょう

市況データ

私の最近の感覚値として、市況情報はほとんど価値がないと思ってます。
(もちろん需給に影響するので確認自体はするんですが。)
というのもtwitterをはじめとして個人投資家のリテラシーが高まったことで信用買いやら売りやら、融資残やら、日証金やらの"読み解き"が皆できるようになったので特段優位性を感じないからです。

逆に、信用売り残がパンパンに溜まっていれば、"売り禁"発動からの「踏み上げ」期待値がある!みたいな話も有名になりすぎて・・・逆に騙しに合う、個人の買いを呼び寄せるために使われているようなケースをよく見るように(具体的には6月くらいかな??)なってからはあんまりアテにはしていないというのが実際のところです。

ただ、これがまた私と同じようにみんながまたあんまり気にしないようになってくると逆に優位性が高まってきたりしますから、「相場で期待値があるシーズン」なのかどうかを常にウォッチしておくことが肝心かなと思いますね。

あとは、回転日数にも同時に言えるのですが、
その日だけの"点"で捉えてもほぼ意味がないんですよね。

動意前の閑散期⇨動意初動⇨絶頂期⇨旬の終了初動→閑散期
のサイクルの中で、今どのタームなのか。
そして直前のタームから"数値"としてどのような変化があったのか。
という"線"での情報がないとあんまり意味がないですね。

なので、プログラムを組むなり、プログラムを組んでいる知人からデータを共有してもらうなり、チームを作ってデータを収集するなりして
「市況情報・回転日数」のデータは手元のデータとして保管しておきましょう。

あんまり公には推奨できないですけど、スクレイピングさえできれば証券ツールから毎日の回転日数、信用情報の推移なんかはすぐ作れますので、
人力でやるより技術を覚えてしまった方が遥かに楽で簡単ですのでそちらをお勧めしています(証券ツールが公に公開してくれない連続性のあるデータほど価値があるのはわかりますよね???チャートや出来高は過去のものも見れるが信用残の推移や回転日数の推移は見れない理由を考えれば一撃で分かるはず)

あとは、マシタンと売り禁ですね。
これはもう100%やっているのが普通だと思います(エントリーにかかる余力コストが違うので)。

内容に関しては、基礎編でまとめていたので理解が浅い方はこちらの復習からどうぞ👌

プロというか、1~2段階上のレベルのトレーダーが見ている視点として、
先ほどにも少しまとめましたが「今期待値のあるシーズンかどうか」です。

相場は循環します。期待値が高い手法やテーマ、シーズンみたいなものがあります。これは100%あります。

わかりやすくいれば、「売り禁」が"買い"で狙われるシーズンもありますし、逆に「売り禁」だからといって群れ上がってくる個人を叩き落とすシーズンもあります。マシタンも全く同じ。
増し担保規制で需給が悪化して一気に出来高が萎むシーズンもあれば、
その逆を狙って安易な空売り、ハイカラ勢を踏み上げるシーズンもあります。

つまり、その手法や考え方、概念そのものに強弱はそこまでなく、
相場全体での"シーズン"・"トレンド"があるかどうかだけ。

この視点。これも結局1段階メタな視点。
素人は「勝てる手法」を求めるが、あんまりそういうものはない。特に一般人が全て理解できる技術領域においては(例外として「板読み」は理解できない、研究しきれない人が多いのでシーズン問わず有効性・優位性が高いが。)特にそうなる。
極論、市況データ収集やら規制関連、回転日数などは小学生でもデータを集めることが出来るわけなのでそのデータそのものに"優位性"を過度に求めるのはナンセンスで、
そのデータが現在"効きやすい"傾向にあるのかどうかを「研究」して、他の多くのトレーダーが気付いていない「トレンド」を先回りして読み解けるかどうかが全てなわけです。

ここは、もっと具体的に、かつ網羅的に9月の初旬にまとめ切る予定の
「10.自分で期待値が高いパターンを見出し常にアップデートされた優位性を担保する考え方」でゴリっと解説するのでそこで読んでみてください。

※他にも機関の空売り情報やらptsやらもありますが私個人としてはそこまで重要視していないので割愛。

日柄計算、銘柄特性、板データの確認

次に日柄計算、銘柄特性、板データの確認ですね。

日柄に関しては過去のメンバー限定コンテンツで概要を解説していると思いますから、是非探して読んでみてください。これもデータドリブンでかなり使える内容。

概念として単純な数値だけでなく、「計算」が必要になるので個人投資家の大半は持っていないデータですから、株デイトレを突き詰めたい、1%でも良いから期待値を上げたいという方は、日柄計算の研究をして計算式をプログラム⇨スクレイピングでデータ収集をしっかりやりましょう。
複雑にしすぎないのであれば、1ヶ月もあれば半自動の日柄計算マクロは作れます。(詳しい計算式などは教えたいのはやまやまですが、優位性が高すぎるので伏せます。申し訳ない。ただ、私自身も誰かに教えてもらったわけではなく研究して角度の高い仮説として持っているだけなので、皆さんも同様のことは出来ます。)

他には、
私が確認しているのは過去の銘柄特性と板データですね。
板データは時間がかかって正直めんどくさいので、選定している銘柄の中でも特にチャンスがありそうだなというもの4~5だけに絞って再確認しています。
いわゆる定点観測、線で捉える。というやつですね。これやっている人ほとんどいないと思いますから毎回毎回やるのはかなり面倒ですが確実に"差"はつけられます。(確かテスタさんとかも昔はこれだけはやっていたらしいですね??どこかで聞いたような。)

これ、合理的に考えれば、例えば、甲子園で勝負するのがわかっている対戦相手の過去の試合データや投手のデータなんて調べない方がおかしいわけで・・・株では過去のデータを調べずに勝とうとするという・・・
超絶当たり前のことなんですけど、不思議とこれもサボってしまう人が多いんですよね〜笑 少なくとも1~3銘柄はやって欲しいですね。



最後に銘柄特性。
銘柄特性そのものに関してはメンバーシップの過去の質問会で詳細に解説したので、そちらで確認頂きたいのですが、基本的に毎回の銘柄分析はnotion
に全部整理してまとめているので銘柄コードを入力すれば過去の銘柄特性も大体全部出てきます。

ただ、銘柄特性というのもあくまで"仮説的"特徴量と言った具合ですから、
あんまり過信せずに、他の一般トレーダーは見えていないが一部の上級トレーダーは気づいているだろうな~みたいなポイント、癖に基づいて期待値を上げるイメージです。
これも日々の訓練とデータ蓄積で徐々に勘所がわかってきますので、成功体験を積むまで日々淡々とやり続けるのが重要ですね。

シナリオの設計

最後に
ここまでの_A~_C全ての評価を分析しながら、頭の中で自動的に組まれていく「シナリオ」を言語化してnotionにまとめています。自分さえわかれば良いのでざっくりでOK。

大体2~3パターン。絞るときは1パターンで良いです。あくまでも期待値が高い展開はどのような展開だろうか。という視点で組み立てる。

めちゃくちゃわかりやすい例で言えば、

〇〇銘柄_パターンA
需給は良いし、目標値も明確、足形も最高なのだが、週明け月曜日で前のめりスイングが高確率で来ると"予測"できる(GU確率が高い)ので、寄り付き前板においての成り行き買いの組成状況に加えて4%以上のGUで寄り付くのであればスルーして、窓埋め完了まで待って、窓埋め売り枯れで行く。売り枯れポイントから5~7%の値幅を指したい。これであれば期待値が合いそう。

▲▲銘柄_パターンB
多分、この銘柄はGUしてから1~2分ヨコヨコこなしてS高までいくパターンの特徴を読み取った。なので特別買い気配9:12までを許容として、GU許容は7%。そこからの12%ほどを狙う。
ただし、特別買い気配中での〜〜〜の動きがあればキャンセルにし、S高まで連れていく前提なのでポジションも軽めに設計。イメージの動きでなければ即損切りの構え。

みたいな感じです。これを1銘柄あたり1~3パターン決める。結構時間かかりますよ笑


まあ、でも、
たいていデイトレでの勝ちパターンは決まっていると思うので、
・寄り付き初動
・窓埋め売り枯れ
・GUヨコヨコ⇨S高

みたいな王道戦略に沿ってやっていくのが結局基本に忠実で良いと思います。
最初からシナリオの具体性、解像度はそこまで上げられないと思いますが、
日々_A~_Cの銘柄分析と繰り返していくと面白いくらい"具体的に"戦略・シナリオがまとめられるようになりますから、ガンガンやっていきましょう。

まとめ

ではでは、大変長くなりましたが銘柄分析シリーズはこれにて終了。

基礎編の知識と寄り付き前板読みシリーズ、大陽線シリーズとしっかり組み合わせて日々の銘柄分析を継続していくと”確実に”株は上手くなりますから、燃え尽きない程度に日々粛々と継続していって下さい。

それでは。また





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