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ファミえん参加備忘録

エビ中にハマっている。

ファミえんに参加した。
両日とも、山中湖の厳しい天候の中でとんでもねぇライブが行われた。

朝、オタクと集合してレンタカーに乗り込んだところから既に楽しい。
山中湖に着くまでずーっと、ほんとにずーっと音源に合わせてコールをして、ライブの期待値が上がっていく。

途中入ったサービスエリアや、コンビニでファミえんに参加するオタクたちを見かけて、ファミえんの始まりを感じていた。

うーたん村のご飯が美味しかったり、物販に立ち寄ったり、湖畔を散歩したり、車に帰って生写真の交換会をしたり、思っていたよりあっという間に時間が過ぎていった。
山中湖は思ったより環境が過酷で、レンタカーほんとにありがたかった...

さて、今回両日参加したわけですが、ライブの流れではなく、思い出した順に書いていこうと思う。(2日分書くには記憶が無さすぎる。楽しかったァァァ)
ライブ後の感想戦飲み会、みたいな感じで読んでもらえれば嬉しい。とりあえず、手元に缶ビールご持参でよろしくお願いします。

厳しい日差しがピークをすぎた一日目、激しい雨とカンカン照りが交互に来た二日目。
山の天気は変わりやすいと言いますが、この2日間だけでも山中湖の色んな顔が見えた。二日目は整理番号が早かったこともあり、開演1時間半の待機時間を雨に晒されながら待ったのもいい思い出だ。話してたらあっという間。

一日目は中央ブロックの最後方。ちょうど上手側の櫓の下あたり。エビ中きっかけで知り合ったオタクが全員ホラーが好きで、ホラー部というものがあるのだが(非公式)、偶然7連番でまとまって見れたのは嬉しかった。

提灯


二日目は後方ブロックの最前列。PAの真横。
センターステージがストレートにみわたせる位置だった。えぐい。えぐくない?1番後ろのブロックだけど最前だよ?
あと、隣にいた男性のえま推しの方。うりゃを大きい声で言ってくれてありがとう。気持ちよくおい!が出来ました。

2日間のうちSummerGlitterは両日披露された。
一日目のSummerGlitterは夕日が落ちるタイミング。二日目は雨が上がったステージ。

一日目は日が落ちはじめて涼しくなりつつある山中湖を感じながら見ていた。金魚モチーフの衣装がヒラヒラと舞って、風鈴とか、うち水とか、おばあちゃんちの縁側とか、3日目のうんざりしたそうめんとか、そういう夏が漂うSummerGlitterだった。

どこか輪郭がぼんやりしていて、扇風機の前でまどろむみたいなさ。
Glitterとは『キラキラする』みたいな意味合いだったと思うけど、さっきも書いたように金魚が泳いだ水面とか、風鈴に反射する夕日とか、そういう柔い夏のイメージのGlitterだったな。

二日目は一転。
雨が上がり、一日目よりキツく降り注ぐ太陽の光。大気中のホコリが雨によって落とされ、一日目よりくっきりとしたSummerGlitterだった。
海と太陽、朝顔に着いた水滴、夕立の後の山。夏祭りで見つけた浴衣姿のあの子。そういう輪郭がはっきりして、目に焼き付くような、そんなイメージのSummerGlitter。

SummerGlitterって不思議なもんで、どっちの夏のイメージにもバッチリハマってしまう。
暑くてしんどいけど、確かに記憶に残るのが夏。
今回、オタクとの移動から始まり、ずーっと合宿だった。修学旅行とか林間学校みたいなイベント感。SummerGlitterを長く続く人生で聞き返して、絶対蘇ってくると思う。そして、走馬灯上映の際は絶対に採用して欲しい。私の頭の中の走馬灯上映担当者に今から頼み込んでおくことにする。頼んだぞ。

さらに、二日目の話をすると、濡れたステージが鏡みたいにリフレクションしていて綺麗だった。リフレクションは水面などに反射して、鏡のように見えることなんですよ。(アニメのエンディングによく出てくるウユニ塩湖みたいなやつね)

個人的に今年からカメラを始めた。水族館とか紫陽花とか花手水とか、季節ごとに撮りに行くものを決めて撮影に行くんだけど、リフレクションってめちゃくちゃ綺麗だなと思う。

水槽とゆかのリフレクション
花手水の水面のリフレクション
葛西臨海公園の深海魚コーナーで撮ったやつ

花手水の写真を撮った時に、夏の強い日差しの良さを感じていたので、10人の姿が床に反射しているのが見えた時に、夏の美しさがここにも出ているなと思った。

SummerGlitterのあと、一日目はSummer dejavuからまっすぐ、二日目は幸せの張り紙からスーパーヒーローと続く訳だが、どちらも状況に合っていたなと思う。

Summer dejavuは夕焼けが演出するぼやけた世界をより一層と強調して、夏の心地良さと私の感覚をどんどん曖昧にしていく。
太陽が完全に沈みきったあとの、まっすぐも完璧だった。

あ、まっすぐの最後のパートはののかまるでした。
ぁぃぁぃからひなたへ、ひなたからののかへ受け継がれた最後のパート。

ののか、最初ペンライトとか数少ない印象で、真面目って印象しかなかったんだけど、えまゆなが入ってきてからの成長度合いが凄い。ファミえん前にオーディション動画を見返して行ったんだけど、それを思い浮かべながらまっすぐ聞いたら、めちゃくちゃ泣いてしまった。

えまゆなが求められていた子達だとすると、ココユノノカって完全に新しい風枠で、大変なこととか、背負わなくていいものとかあったと思う。
ののかは努力する天才、時に異常だと言われてしまうほどの努力家だからその重圧は計り知れない。
それが、まっすぐの大事なパートに繋がって、本当に嬉しくて、それまで辿って来た道筋が山中湖にたどり着いた背景を想像して泣いた。かっこいいよ。

ちょっと、ののかまるに関しては別記事で描きたいと思っている。

二日目のSummerGlitterのあとは、幸せの貼り紙はいつも背中にへ繋がる。
前述したとおり、二日目はバキバキの夏感があって、その環境で聞く幸せの張り紙はなんというか。

上手く言えないんだけど、『人ならざるものが繰り広げる祭典を覗いてしまった』っていう感覚だった。
幸せの貼り紙って、曲調が独特でずっとユニゾンで歌われててるじゃないですか。だから、ハッキリと、バキッとしてる中にどこかまどろみがあって、なにかとても美しいものに手招きされていて、そこについて行ったら現実に戻って来れないような。
蜃気楼かもしれない。行ったら死ぬかもしれない。それでもあのオアシスにたどり着きたい。そういう感じだった。

いい曲!って思う曲って色んなパターンがあると思うけど、結局長く好きな曲って『これ!俺の曲!』って思う曲だと思う。SummerGlitter、個人的にはすごくいい曲だって思うけど、地続きじゃないというか、『俺の曲だ!』っていう感じの曲ではなかった。
けど、ライブで見たら私の心境とはマッチしなくても、取り巻く山中湖の空気感とマッチしていて『今の俺の曲だ!』って思ったので、解像度がめちゃくちゃ鮮明になった。
きっと、イマイチな印象を抱えている人も1度ライブを見てしまったら抜け出せなくなると思う。
聞きやすいとか、生活にハマるとか、そういう次元ではなくて、夏の景色そのものの概念みたいだったなって、両日のSummerGlitterからの2曲を聞いて思った。
なんだ夏の概念って。

一日目は櫓に来たお姉さんメンバーに水をかけてもらったり、二日目は通路を疾走するメンバーに大きな声をかけたり、どの席にいてもほんとに楽しかった。

櫓に移動するのも個性がでてて、美怜ちゃんはシャララ〜ンって感じで走っていったのに対して、莉子ちゃんはカメラに向かってなんか険しそうな顔しながら走ってたり、真山はカメラの前で水風船握りつぶしてたり、ここなはダッシュ!って感じなのに対して、小久保はスキップって感じの走り方で、色んなアプローチがあって楽しかった。

あ!あと!
小林推し3人で並んで見てたんだけど、走り抜ける小林歌穂さんが少しだけスピードを緩めて、ニコッて...ニコッって....
呼吸止まるかと思った...
未だに嘘なんじゃないかって思う。人生初のゼロズレだった。
この記憶だけで5年飯食える。

二日目にいい湯かな?を初めてライブで聞きました。
東京からどんどん変わる景色。山がいっぱい。
ファミえんで家族できて、お盆はご実家に帰るキッズとかいるんだろうな。

いい湯かな?の魅力って、『等身大』だと思う。
大人になったら小さく感じちゃう子供の悩み。
なんか、『いい子かな?』って子供の頃、結構重めに捉えてた記憶があって、同じように思ってるキッズ達が、楽しい夏休み過ごせたらいいなと、思ったら泣けてきました。おっさんなんでな!ガハハ!

あとさ、いつかのメイドインジャピャーンなんですけど、めっちゃ良くなかった?
なんか、まる筆頭に各々が成長していて感動しながら、『だのじぃぃぃぃ』って泣いてたし、櫓に来たメンバーに手振って、忙しくて、その後メインステージ見たらお姉さんたちが新衣装でスタンバイしてるんだもん。
ほんとに脳の処理が追いつかなくて、そこからの響がめっちゃ良かった。

ジャピャンはあのハチャメチャな感じが好きで、低学年ズが楽しそうにやってるのが似合ってるし、響で背中を見せる先輩感があって、どちらも強みにできるし、しているエビ中が強いなって思った。

何かとカテゴリ分け、わかりやすい見出し、おすすめのアイドル三選とか、そういう時短時短の世の中だけど、噛めば噛むほど味が出て一言で言い表せないことがエビのいいところだなって思ったんだよ。

そう。
いいところと言えばさ。
二日目最後のYELLさ。めっちゃ良かったよね。
全部の締めくくりとして歌われる歌が

君らしくいけ たとえどんな事があっても

だよ。私はそれが歌われる頃、『ファミえん終わっちゃう...ヤダー』って思ってたんだけど、今に縋るためのライブじゃなくて、また1年頑張るためのファミえんなんだなって思ったよ。

4年ぶりに参加した小林歌穂さんが、YELLで打ち上がったキャノンを名残惜しそうに見上げていて、あの時何を思っていたんだろう。

去年出れなかったファミえんがあって、我々以上に待ち遠しかったんじゃないだろうか。
家にバミを貼って練習してたのに、出れなくなって資料を破いた話は、幾度となく話しているけど、ほんとに辛かったと思う。

でも、この夏の記憶が多くのオタクと同じように、エビ中の中に残って1年後にまた、遠足出来たらいいなと思う。

映像で見たらきっと思い出すこと沢山あるはずなんだけど、映像はカメラが見た映像だから、一先ず私の目から見たファミえんの記憶を、できるだけ長く持ち続けていきたい。

深夜にドンキで買い物したり、ピザとハンバーガーを買い込んでみんなで花火したり、さわやかの待ち時間に『暑い!無理!』って言いながら住宅街をぬけてコンビニまで行ったり、名残惜しくて6時間くらいダラダラ飲んだりして。
最後の最後まで楽しかった。
深夜にファミコンの名前呼ぶ練習をみんなでしたのとか、動画で見てもまだ楽しいし元気になれる。

夏が嫌いだった。
暑いし、虫は出るし、セミはうるさいし、電気代はかさむし、食べ物は腐りやすいし、町は混むし、ホラー特集は毎年同じような内容ばっかりだし、夏休み特集聞きながら仕事したりして。

でも、ちょっとだけ夏のいいところわかった気がする。
夏って悪くないなって思ってた矢先、ファミえんの前日に何気なく呟いた自分のつぶやきを見つけた。

仲直りできたかな?
できてたらいいな。

また来年

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