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【徹底検証】Apple Watch SEはサウナに耐えうるか

Apple Watch SEをもらった。会社で当たった。
もらったものの、どうしたら良いのか分からない。

そういえば、サシミンクさんはサウナでシャオミのスマートウォッチをいつもしているし、なんならこの記事でも書いていたな。

っていうことは、おれもサウナで使えば良いってコト…?

でも、「Ultraはサウナでもいける」というのは聞いたことがあるけど、SEはどう…なの?

疑問が生じたので、ここはひとつ流行りのAIニキに聞いてみた。

充電しろし

思った以上に丁寧に、根拠を示しながら教えてくれた。

要は

「壊れるからやめとけ、情弱のカスが」ということか。

そうか、あかんのか。

ふーん…

へーえ…


へー、こーゆーのもあるんだ…。

ふーん…

あ、売ってるのねぇ…



へぇ…

めっちゃすぐ届くのねぇ…。

◼︎デビュー戦 vs 楽天地スパ


ということで、ChatGPTパイセンの忠告を思い切り無視して、仕事ちゅ…いや「昼休憩を活用して」私は錦糸町に赴いた。 

ちなみにApple Watchユーザー2名にも聞いたところ「サウナでは外す」「高かったのに壊れたら困るから」という回答も得ている。

そういうことなら、こちらはタダである。問題ない。

いざ、楽天地スパ!

「現存する中では日本最古のフィンランド式サウナ」と言われるところだ。

デビュー戦にこの上なく相応しい。

これが引退興業にならないことを祈っている。

そういえば、人事部長からApple Watch受け取るときに「ササウナさん、ちゃんと使ってるか時々チェックするからね」と言われたのが記憶に新しい。

いや、これ昨日の話だから、シンプルに新しい記憶、だな。

……。

次の人事考課までもってくれ!おれの新品Apple Watch SE!

・Apple Watchって、何ができるの?

実は、時間がわかる。

ウォッチという名を冠しているので、「もしかしてそういうことなんじゃないか?」と思っていたが、驚くなかれ、Apple Watchは、時間が分かる。

便利である。

「次のアポに間に合うためにあと65分で電車に乗らないといけない」とかの極限状態で、「じゃ、60分コースで」とかヤンチャをときどきかます私のような人間にはありがたい。

いや、だいたいの温浴施設に時計があるのは知ってるが、ゆうて裸眼の視力死せる者として、手元に信頼できる時計があるのはマジで助かる。

・心拍数がわかる

調べたところ、別にApple Watchの専売特許ではないようだが、心拍数が分かる。

こういうことわざがある。

「震えるぞハート!

 燃え尽きるほどヒート!

 おおおおおっ

 刻むぞ

 血液のビート!

 山吹色の波紋疾走サンライトイエローのオーバードライブ

よしっ!

言いたいことは言ったッ!

ということで、これはことわざではなく、ジョナサン・ジョースターの決め台詞だ。

嘘をついてすまない。

で、心拍数である。

普段あまり意識してなかったが、

だいたい私の場合は平常時で70弱


Apple Watch、スクショできる


サウナに入って「キチィな」と思うのが140くらいである。ということがやってみてわかった。

 

私の場合はこれでキチィ

なるほど。

これまで「12分計」などでしか尺度がなかったのに、Apple Watchさんの登場により「手元で時間」そして「心拍数」と尺度が増えたのはありがたい。だって、時間で測ったところでこちらの体調もあるし、サウナ側の温度などもあって、「出るタイミング」を測るのは難しい。

しかし「心拍数」は、私の震えるハートが燃え尽きるほどヒートして刻んだ血液のビートなわけなのだから、判断するための情報ソースとして信用できるというものだ。

つまり

山吹色の波紋疾走サンライトイエローのオーバードライブ

ということだ。

えっ?どういうこと?

・ちなみにApple Watch Ultraは水深が分かる


Ultraさんはさらに「水深」が分かるらしい。と、持ってる人に聞いた。

水風呂に入ると10cm単位で、水深20cmとか、50cmとか、出るのだ。

「それが分かって何か嬉しいんですか?

 っていうか、だいたいわかりません?」

忌憚のないご意見を私はブツけて見たが、遠い目と苦笑いが戻ってきたので、もしかして忌憚がなさすぎて怒らせただろうか。

なお、我がApple Watch SEの場合は、水風呂に入ると液晶がスンッて消える。水中でまたいじると、点く。

なんかこれはこれで、ウケる。

・熱波到来

そんな感じで、ちょらちょらApple Watchをいじりいじりしていてあっという間に3セット目に突入。

元気溌剌としたお兄さんがタオルを持って登場し、おもむろにロウリュを、熱波を始めた。

なんかこれは、私も、Apple Watchもヤバいんじゃないかと焦った。焦ったが、ここまできて「Apple Watchぶっ壊れると人事に怒られるんで!」と日和って引けるほど私も生半可な気持ちではない。

既に私は、悪漢のナイフを素手で掴んだジョナサン・ジョースターのように

「ためしてみろ!
 ひっぱった瞬間
 僕の丸太のような足蹴りが
 君の股間をつぶす!
 それでもいいのなら!」

というお気持ち、なんていうか、引くに引けねぇところまできていた。

そして、Apple Watch SEはどうかというと、「アツ!」と思わず小さく叫ぶほど、表面がアツアツであった。このままではヤバいッ!ぶっ壊れる?!ぶっ壊すほどシュート?

・防御の型「ピトーの構え」

そこで私が取った構えがこうである。

絵が下手でスマソ

ネフェルピトーが、激昂するゴン・フリークスに対して「両手のひらを天に向けて」、敵意が無いことを示したポーズである。

これを、サ室内で行うことにより、つまり手首を返したことにより、太ももと手首の間でApple Watchは挟まれることになる。

「気温が何度だろうが、体温はそう簡単に変化しない」

熱伝導の問題である。気温が110℃いこうが、体温は40℃をなかなか超えない。だから、肉の防壁で挟む。これでApple Watchの高温を防ぐことができる。これでいい。ありがとうHUNTER×HUNTER。ありがとう冨樫先生!連載再開待ってます!

・楽天地スパのこと

Apple Watchの話ばかりで、楽天地スパの話をしていなかったので少しだけ。

サウナ激戦区錦糸町の中でも、「PARCOのてっぺんにある」「背中流しのサービスがある」という独特の路線を走っているが、個人的には「おばちゃんの人情が熱い!」のがポイントだ。

前に行ったときは、なぜか唐突に「お兄さん、一応みんなに聞くんたけど、刺青入ってないよね?そしたらお断りだから」「入って無いです」「良かった、お兄さんみたいな人に刺青入ってたら、わたし、泣いちゃう」

唐突に反社チェックを受けた上に泣かれかかった。あれはなんだったんだろうか。

今回は出がけ、精算時に話しかけられた。

「お兄さん、60分コース、時間ギリギリね!汗、びっしょりじゃない!時間はもういいから、更衣室戻って、タオル使っていいから、汗、拭いといで!!」

人情にこちらが泣きそうになった、甘えたかったが、そうもいかなかった。

「ありがとうございます、でもあと3分で電車が出るんです」

時計があるからって、ギリギリのコントロールは危険である。マジで危なかった。ヤンチャがすぎた。

◼︎頂上決戦!vs井上勝正さん@アスティル

・ねーちゃん!あしたっていまさ!

井上勝正さんって誰?という方向けに、かいつまんで説明しますと

「空条承太郎が、アブドゥルの次にDIO様と戦う」

「竈門炭治郎が、累の次に鬼舞辻無惨と戦う」

というような感じだ。

熱波界隈のラスボスである。

私は「自分がぶっ壊れる」「Apple Watch SEがぶっ壊れる」2つの恐怖を、乗り越えてアスティルに入った。

・ストームブレイカーvs…

ところで、今回は口上も早々にいきなりパネッパを放ってきた勝正さん。おかげで、私は序盤から心拍が上がりまくり、そしてApple Watchも壊れてないか気になりまくり。おのずと、ピトーの構えから、左腕を回転させてApple Watchの無事を確認しつつ心拍数を見るというムーブをしていた。

都合、左腕を右回転、左回転、を繰り返した。

くるくる。くるくる。

勝正さんが吠える。

「このタオルが、熱波専用のタオル!
 重いですが、このくらいしっかりしてないと
 いい風は送れないのです。

 人呼んで!嵐を砕く者ストームブレイカー!」

一同、拍手。私もした。

 そしてここで、ハッと気づいてしまった。

もしかして、勝正さんから見て、私は警戒されてる…?

さっきからApple Watchをチラ見しまくる、左腕の回転…

本当は「敵意が無いことを示すピトーのポーズ」なのに、格闘経験豊富で、おそらく波紋の心得もある勝正さんから見て…私は…

左腕を関節ごと右回転!

右腕を関節ごと左回転!

闘技!神砂嵐かみずなあらし


を放とうとしてると、誤解されてる…?

だからの「ストーム」ブレイカーってコト…?!

勝正さんの真意は分かりませんが、仮に神砂嵐を打ち消す威力のパネッパを放とうとしているのならば、不老不死の「柱の男ワムウ」ではなくただの「中肉中背中年ササウナ」は、パネッパで首から下が吹き飛んで死ぬ!

と、思ったので怪しい動きをせずピトーのままぴたりと止まって熱波が終わるのを待ちました。

南無三…!


◼︎結論「パネッパに勝てるなら天下無敵」

終わってみれば、首から下が吹き飛ぶこともなかったし、手首にもApple Watchはあるし、壊れてなかったです。

つまり、私は賭けに勝った。

「勝正さんに耐えられるなら、およそどんな状況下でも大丈夫」ということだ。


「大丈夫とか言って、ぶっ壊れたら責任取れるのかよ」という方はすみません、責任は取りませんが、ぶっ壊れたApple Watchに対して「シィィザーーァァァッ!」って叫んでから泣くというアフターフォローはさせていただきます。連絡ください。

そういうわけで、みんなも勇気を出して、Apple Watch SEをつけてレッツサウナだ!!



井上勝正さんのご紹介はこちらもどうぞ。うけとってくれーッ!

楽天地スパさんの図解もどうぞ


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