上京銭湯日記___3_

上京銭湯日記。~第九回 下高井戸 月見湯温泉~

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。
現在私はフェスの運営スタッフをしているのですが、あまりにも時間を持て余している(率直にいうと暇)のでこの文章を紡いでいる次第です。

今回の銭湯も前回に引き続き今住んでいる家の近所です。
銭湯でありながら、温泉も堪能できてしまう。何とも珍しい銭湯のお話です。
ここで楽しめる温泉は不思議なことに温かくないんだとか。
それでは始まり始まり。

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下高井戸駅から徒歩5分ほどのところにあるこの銭湯は、地元の人に愛される少し大きめの銭湯。

外観は昔ながらで、どこか懐かしさが漂う。その銭湯はまるで久しぶりに帰るおばあちゃんの家のよう。
お婆ちゃんの家の匂いって、何であんなに心地よくて懐かしい気持ちになるんでしょうね。
記憶だけでなく視覚や嗅覚まで刺激してくるおばあちゃん。最高です。
話が逸れてしまいましたので戻します。

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こちらの浴槽、白湯と水風呂、ジェットバスとサウナといったスターティングメンバーになっております。

各々の個人プレーでどんな技を見せてくれるのか。そんなところにも期待試合ところですが、合わせ技にも期待したいところ。
地元の根強いファンをはなさない癖の強さやポテンシャルの高さに期待。

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先発はみんな大好き白湯とジェットバスの組み合わせ。絶対に離れることのない黄金コンビはどこにいっても健在のようです。

安定の火力を放つこの白湯。銭湯に慣れていない方は、「熱いなぁ」と思うかもしれませんが、通い詰めるようになるともはやこの熱さが愛おしくなってしまうほど。

実は銭湯って、通えば通うほど離してくれない存在なのかも。
交互浴の快感を覚えると、抜け出せなくなる感じわかります?
社会問題にもなっている薬物やマリファナといったものもありますが銭湯に入るとそんな問題も解決することになるのかもしれませんね。
知らんけど。

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中継ぎとして向かい入れてくれるのは、遠赤外線サウナ。昔ながらのサウナといったところで、可もなく不可もなくこちらも安定の滑り出し。
テレビがついていて、私たちサウナーをなかなか外に出してくれません。

ここで行われているのは乱闘ではなく、常連さんのチャンネル争い。
巨人戦を見たい人もいればBBCを見たい人もいる。

僕は個人的にBBCを見たかったので心の中で応援していたのですが、そんなことも聞こえていない読売巨人軍の猛攻は止まらず野球観戦にチャンネルを奪われてしまいました。(?)

個人的には12年間野球をしていたので野球でもいいのですが、日韓についてのニュースを追っておきたかった僕にとっては痛い敗戦となりました。

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抑えとして出迎えてくれるのは、水風呂。
ここの水風呂実は他の銭湯、いや全温浴施設と変わっているところが。
それは水風呂が温泉なところです。驚き。
しかも源泉掛け流しといった贅沢ぶり。銭湯で温泉にも入れるなんて聞いたら興奮してきちゃいました!
サウナで火照った体のまま(汗は流してるよ)水風呂にイン!

ばびょーーーーん!

とめどなく溢れてくる脳内麻酔!
アドレナリンとドーパミンが大洪水で思わず筆者も口からも声が漏れてしまいました。悪しからず。

快感が追い越してくる感じが本当にたまらない。
脳内お花畑どころか、スマブラ状態ですね。
快感通り越して混乱の域に到達しました。
サウナ界隈には「ととのう」という言葉がありますが、まさにその領域でした。
無事バキバキに整いましたとさ。めでたしめでたし。

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いつも夢を見させてくれる銭湯ありがとう。
いつもと違う快感を与えてくれた月見湯温泉さんは、皆さんに少し新しい銭湯の楽しみ方を提供してくれるかもしれません。
銭湯に通い詰めているけれど、少しマンネリしてきたなぁ。
そんなあなたにぴったりの銭湯かもしれません。