見出し画像

袋とじこそ最強のエンタメ説

最寄駅に行く途中に公園の側道を通るのだが、時間調整なのか暇つぶしなのか、タクシーやトラックが路駐しているエリアがある。そんなに時間あるならサクッとサウナすればいいのにってのはお節介か。

チラ見するとスマホゲームや食事、新聞や読書、昼寝、伝票整理、電話と過ごし方も皆さん多彩だ。

そんな中衝撃の光景。週刊誌の袋とじをご丁寧にカッターで丁寧に切っていて、思わず爆笑してしまったw

分かるわーっていう共感と、その心境を想像するとなんとなく可愛くさえ見えてしまったのだ。ワクワクしかないだろうね。

下卑た記事ばかり書いてる週刊誌がなくならない理由はこれかもしれないと思わされた。

つまり袋とじもディズニーランドも、原理は同じ。何かあるかも知れない!というワクワク感を売っているのだ。

このワクワク感はマーケティングでも重要なファクター。成熟した日本のマーケットでは商品そのものの供給は間に合っている。ライバルメーカーとの商品の差別化は難しくなってきている。つまり別の要素で客を惹きつける必要がある。

袋とじで言えば、おそらくそこに掲載されているお姉さんの写真はググれば山ほど出てくるだろう。にも関わらず、カッターで袋とじをスパスパ切っていくのだ。その切ってる時間の心境と、駅からディズニーに行くまでの道のり。ワクワクなのだ。なにかあるかもという期待なのだ。それこそが付加価値なのだ。昔ながらのこの手法が消えないのは、時代が変化しよつとも変わることのない、人間の普遍的なニーズを捉えているのではないかと感心させられる。

袋とじをスパスパする行為、そこにあるストーリーを付加価値として認識して、値段もつけて、世界に売って行く。それが日本がさらに魅力的で高く買ってもらえる策のひとつだと思う。

海外の雑誌に袋とじってあるのかなー?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?