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熱田神宮|月15万円の自炊日記#167

2024年3月1日(金)~2日(土)。
熱田神宮に行かないと。
なんとなく思い付きで名古屋までのチケットをEX予約。
日帰りでも行けるが、せっかくなのでホテルで一人楽しくやるかと思い1泊することにした。

鰻店での出会い

18時東京発・のぞみに乗車すべく、金曜日は始業を朝8時に前倒し、17時にPCを閉じた。
週明けに重要なリリースが控えているが、Webの予約、クリエイティブの準備、各方面にリマインドを行ったので多分大丈夫だろう。

夕方の東京駅はまさにごった返した状態で乗車まで時間つぶしにコーヒーかスパークリングでも飲みたかったが、人込みで酔いそうなので早々に改札を入った。

名古屋までのぞみで約90分。ちょっとスマホで動画見て、水飲んで、寝て起きるのにちょうどいい絶妙な長さ。
振動が少なく、飛行機よりパーソナルスペースが広い新幹線は熟睡できる。

名古屋駅到着後、予約しておいた鰻屋さんまで小走りする。
大阪もそうだが、名古屋も商業施設が1か所に集中している。名古屋駅付近は丸の内と銀座と新宿と六本木を圧縮したみたいな街だ。

新幹線ではお酒は飲まない。

カウンター席の隣では、トヨタの社員らしき男性(おそらく元上司・部下)2人組がひつまぶしを食べている。年下の男性は欧州に赴任中で、久しぶりに日本に帰国したらしい。
ひつまぶりが届く間、「やっぱり、鰻おいしいでしょ?」「ほんとですねー」「あっちでは冷凍マグロ100€もする」とかなんとか言ってる二人の会話を聞きながらプレモルをチビチビ飲んでいたが、端々からこの二人はウマが合わないことがわかる。
といっても、上下関係があるから邪険にもできないので、年下の方は相槌をうったり、質問を重ねたりしているが、「そんなことどーでもいい」と思っているのが伝わってきた。

さて、お目当てのひつまぶしは、生ビール込みで6,000円弱。
名古屋駅徒歩3分の立地にある接待向けの高級店としては妥当な金額。むしろお得?
パリパリに皮を焼いた鰻も肝吸いも小鉢も美味しいし、ビールの泡も完璧だった。
ただ一つ、Gを除いて……。

2杯目のご飯を茶碗によそっているとき、白木のカウンターを通り抜ける黒ごまのようなサムシングに私は気が付いた。

「もしかして? もしかして?! もしかしてーーー!!!」

気づいた瞬間、おしぼりで押しつぶしたので、周囲に悟られることはなかった。

こういうお店で「キャーァ!!」とか言うと、大事になっちゃうから、見なかったことにしないと。

しかし、1つのGがいたら、そこには10?100?1000?のGがいるんだっけ?

食事を終えて、温かいお茶を飲みながら、ほっと一息ついていると、今度は逆方向から同じサイズのGが走り抜けてきた。
でも、スナイパーは一瞬の迷いもみせず、おしぼりで圧縮死させる。

こうして滞在時間たった30分で2つのGを捕獲。
高級店の名誉を守ることに成功した。
でも、もう二度と行かないけどね。

ところで、先ほど元上司のクソつまんない話と対価交換にひつまぶしを奢ってもらっていた某T社社員も、おそらくGに気づいていたのではないだろうか?
目上の人が予約してくれた高級店でGが出たなんてことになったら、メンツをつぶしてしまうおそれがある。
そこは、合理性重視のエリート会社員。相手が見ていない一瞬の隙を狙い、Gを射止めたのではないだろうか?
完全に推測ではあるのだが…。

名古屋観光ホテル

不完全燃焼で終わった名古屋メシ。
気分を変えて、部屋で飲もうと、コンビニでお酒を調達し、ホテルのエントランスに向かう。
迷いに迷った挙句、今日はこの老舗ホテルを予約してみた。

可愛いエレベーター。
長ーーーい廊下。こういう絨毯好き。
部屋に入るとまたまた長い廊下。最近のホテルと違い、ムダなスペースが多くていい。
ひゃっほー。広ーい。

一番リーズナブルなお部屋を予約していたのだが、ホテルの都合で、広い部屋に変更になったようだ。
私のお部屋タイプは多分「デラックスダブル43㎡」。
いつも18㎡とかだから、冷蔵庫や浴室までいちいち歩くのが新鮮だった。
そして、ベッドもバスローブも極上だった。

クラシカルな調度品や照明は丁寧にお手入れされ、修理しながら使い続けられているのだろうか。
築年数は古いが、リネン類の洗濯は完璧で水回りもピッカピカ、かび臭いニオイも皆無(というかホテルはアロマのいい香りで包まれている)なので、ホント気持ちよく滞在させていただいた。

キャッチコピーに「名古屋を代表するホテル」とあるとおり、近くにはヒルトンもマリオットもなんでもあるが、「結婚式をあげるなら絶対ここ!」と考える市民もいるだろうと想像できた。
乏しい私のホテルデータベースで照合すると、万平ホテルみたいな感じ? 改装前のオークラみたいな感じ? いや、山の上ホテル?
よくわかんないけど、空間も従業員の方も素敵なホテルだった。

広い浴槽にお湯をはり、ゆくり入浴。バスローブのまま夜中の3時まで、ハイボールを飲みながらYoutubeを観て、ダラダラダラして寝落ち。
9時前に起床し、朝食を食べてから、またゴロゴロゴロゴロした。

白米食べ過ぎだろ。

私は和食をセレクトしたがホテルの朝食会場は洋食、パンの方が種類豊富かも。
また、きしめんや手羽先も完備しているので、ご安心を。

もう1泊して、ホテルのバーも行ってみたかったな。
名古屋に泊まる時はまたここにしよう。そんなに高くないし。

熱田神宮

12時前にチェックアウトし、伏見駅から電車を乗り継ぎ、熱田神宮へ。
快晴でそこまで寒くない参拝日和だった。
観光客も少なく、参拝の待ち時間もなかったので、一度もイライラすることがなかった。

いろんな種類の木に囲まれて。
今年は甲辰なので、木からパワーをもらう。
かの有名な宮きしめん。お腹いっぱいだったから素通り。
御朱印もすぐもらえた。

熱田神宮は、予想よりコンパクトな気がした。
まあ、私がめんどくさがりで、〇〇館とか寄り道しなかったせいもあるけど、東西南北の位置関係が明確で方向本音痴さんでも安心して散策できそう。

御朱印ももらい、お守り(クルマを買うので交通安全)も購入でき、ご機嫌。1時間だけど、このために名古屋に来てよかった。

名古屋駅

熱田神宮の次は、『ノリタケの森』に行こうと計画していたが、経路を調べている時、気が変わり、東京に帰ることにした。
なんか、名古屋で満腹だったのだ。

こういう時、友人と一緒だと、行程表に従い、観光地・食事・お土産をこなさないといけないが、一人なので、離脱も続行も無計画も許される。
こういう気ままで疲れやすく、かつお腹が空いていないときは何も食べられない体質の私は家族(母または夫)以外と出歩くのは難しい。
ちなみに、そうはいってもぎりぎりの社交性は持ち合わせているので、出張の際は、できるだけお食事はご一緒させていただいている。

帰ろ、帰ろ。さっさと東京に帰ろ。

17時発ののぞみを13時台のひかりに振り替え、出発時間まで名古屋駅をうろうろ。
坂角総本舗、手羽先、どて煮等、ド定番土産を買い込み、ついでに、2時間の新幹線時間に備え、お腹は空いていないけど愛知牛弁当も買っておいた。

ありがとう名古屋。
苦手な気分転換ができてよかった。

再び日常

まだ明るい時間に帰宅。
洗濯機を回し、フローリングを掃除し、お風呂に入ってストレッチ。
いつもの家事。いつものルーティーン。

三越で買ったアスパラをオリーブオイルで焼いた。
アボガド。
お気に入りの茅乃舎。生七味と柚子胡椒のほか、胡麻ドレッシングも美味。
安定の冷凍餃子。

お土産の手羽先は明日以降に持ち越し。

今日は早く寝て、明日はジムに行かないと。
中年太りはやることが多い。

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