見出し画像

ブラックバス釣りのSDGs

私も子供の頃から楽しんできたブラックバス(以下バス)釣りについて、SDGsの観点から考えてみます。

環境面の悪影響としては、まず日本においては外来種であるため、鮎やモロコの様な固有種に対する食害および漁業者の被害があります。

次にバス釣りに使う道具の環境汚染があります。釣り糸やルアー(プラグ・ワーム共に)石油化学製品を利用した物が多く、糸が切れた時や根がかりした時にそれらの釣具が長い年月に渡り川や湖に残留します。

一説には、ナイロンの糸で自然に分解する迄に30〜40年。フロロカーボンやPE(ポリエチレン)の糸の場合は400年以上〜分解しないという報告もあります。生分解性の釣り糸やルアーが作られていますが、糸は現在は販売されておらずルアーについても極一部の製品に限られています。

また、水鳥など水辺の生物が残留した釣具により怪我をしたり死亡するという事故も報告されています。

さらに、バスボートが消費するオイルやガソリン等も石油化学製品になります。

SDGsの「目標15 陸の豊かさも守ろう」に含まれるターゲットに「外来種の侵入を防止するとともに、これらの種による陸域・海洋生態系への影響を大幅に減少させるための対策を導入し、さらに優先種の駆除または根絶を行う。」があります。

日本に於いてはバスは明確にこのターゲットの対象魚だと思われます。

他方でバス釣りのメリットとしては、他の釣りよりファッション性が高い・釣り味が面白い等の釣り人の満足感に繋がる点や、バス釣り業界に経済的なメリットをもたらす等があると思います。

しかしながら、バス釣りはSDGs的には先に挙げた様なデメリットが大きく、バス自体が我が国には居てはいけない魚であることも含めて先行きは厳しいと思います。

釣具の環境負荷はバス釣りに限ったことではない問題です。釣り人はみな自然の恩恵を受けているので、生分解性の釣具を高くても使うなどの行動が求められる時代になりつつあると思います。StaySDGs!!

#sdgs  #ブラックバス釣り #環境問題 #staysdgs

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?